おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 49
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737427

作品紹介・あらすじ

ビッグデータ、AI、シンギュラリティ。なんかおかしい…。私たちは、なにか重要なものを失っているのではないか!?AIがどこまでも過去を調べ能力や適性を「決めつける」。いちど「評価」されると永遠に逃れられない-来るべき大問題を気鋭の憲法学者が斬る!

感想・レビュー・書評

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  • 便利の果てには何があるのか、知りたいです。

  • ん...まぁ言いたいことはわからなくもないけど...事例は微妙だし...統計解ってるのかも微妙だし...ビッグデータに限らずな話...

  • データ分析で判断されて、自分と似たような傾向にある人と同じ行動をとると思われる社会への問題提起についての本。
    人の採用もAIでやることになったら、できない人は本当にずっとできないままになるのかも。
    AIというのは、予測はしても、なぜその予測をしたのかが分からないことがあるから嫌だよなとは確かに思う。どうしたらいいのか分からいしなぁ。どうすれば採用してもらえるようになるのかもAIに教えてもらえる世界になれば案外いいのかもしれない(そういう問題でもないか)。
    ちょっとビックリしたのが、フェイスブックの何に「いいね」ボタンを押したかを集積・分析した結果で、白人か黒人化を95%、男性か女性かを93%、民主党支持か共和党支持かを85%、キリスト教信者かイスラム教信者かを93%の確率で正しく分類できるという話。てっきり、宗派や支持政党のほうが大きく「いいね」が分かれる印象があるのだけど、白人か黒人かのほうが分かりやすいのか。これがちょっと意外。ただたんに、データ数が多いから精度が高いだけかもしれないけど。
    この本読んでて、「掟上今日子の備忘録」というドラマ内の、自分の興味や嗜好を知られないように自分の興味がある本と一緒に興味がない本も買っていたのに、店員に興味のあるジャンルを知られて自殺しようとした子の話を思い出した。自殺まではいかなくとも、自分の趣味嗜好がバレて商品をすすめられるのは嫌って言う人は確かにいるのかも。

  • AIとビッグデータ、これはひとの仕事を置き換えるものと言う危機感程度しか持ち得なかったけど、憲法との対比は考えもしませんでした。

    特にAIによるプロファイリングが就職や銀行ローンの審査だけでなく思想信条の様な個人の内面にも関わってくるのであれば、憲法もまた危機的な側面を持ってくるかもしれない。

    個人情報における海外と日本の認識の違い。それが民主主義の根幹に関わると考えるアメリカ、西洋は憲法を第一に考えるが、日本は憲法9条を改変しようとするように、その時々の都合で動こうとするように見受けられる。

    憲法13条の個人の尊重や14条の法の下の平等。久しぶりに憲法を考える機会になりました。

  • イーライ・パリサー 「フィルターバブル」
     インターネットのユーザは、ビッグデータをつかったプロファイリングによって、そのユーザの好みに合わないと判断された情報がフィルタリングによって除去された「泡」(フィルターバブル)の中に閉じ込められているようなものだ

    キャス・サンスティーン 「デイリーミー」 
     今後私たちの多くは、プロファイリングによってせんべつされた自分好みのコンテンツでこうせいされた新聞「日刊わたし新聞」を読むことになると示唆
     集団分極化 group polarization
    同じような考えをもつ人間だけが集まって議論すると、その考え方がより過激な方向にシフトし、集団間の溝が、お互いが歩み寄ることができないほどに深くなってしまう オンライン上で一層強まる

    同質的な言論のみに囲まれ、自らの政治的傾向を極端化させた者は、それと異なる他者を受け入れられず、国の安全保障のような社会公共的な問題について、他者を尊重しながらみんなで話し合うことを断固拒否するかもしれない

    このようなリスク回避 1 政治的な信条や傾向を予測するプロファイリングを、プライバシーの観点から厳格に統制すること 2 出来る限り他者の出会う機会を増やす

    ウエブ 他者と接触する機会を人為的に増大させる方策 放送法のような法令で

    私たち一人ひとりが、民主主義は自分の好き嫌いを満たす利己的な自由では維持できないことを自覚することである
    自由の最大の敵は消極的な国民であり、公開討論は政治的な義務である ルイルブランダイス


    デジタルゲルマンダリング 
     ジットライン ビッグデータを使って投票行動をそうさすること

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著者プロフィール

慶應義塾大学法科大学院教授、法科大学院グローバル法研究所(KEIGLAD)副所長
1976年、東京生まれ。1999年、慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2001年、同大学院法学研究科修士課程修了。05年、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。07年、博士(法学)。桐蔭横浜大学法学部専任講師、同准教授を経て現職。17年、ワシントン大学ロースクール客員教授、総務省AIネットワーク社会推進会議構成員(17年~)、一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会理事(18年~)、内閣府消費者委員会オンラインプラットフォームにおける取引の在り方に関する専門調査会専門委員(18年~)。
主な著書に、『憲法学のゆくえ』(共編著、日本評論社)、『おそろしいビッグデータ』(朝日新聞出版)、『プライバシーの権利を考える』(信山社)がある。

「2018年 『AIと憲法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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