核と戦争のリスク 北朝鮮・アメリカ・日本・中国 動乱の世界情勢を読む (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737458

作品紹介・あらすじ

【社会科学/政治】北朝鮮の挑発に翻弄される国際社会。激化するトランプと金正恩の言葉の応酬から戦争に発展するリスクはないか。日本と韓国の核武装化はあるのか。制裁に懐疑的な中ロなど各国の思惑が錯綜し、異様な緊迫に包まれる国際情勢を外交のプロが徹底討論。

感想・レビュー・書評

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  • この本を半分以上読んだ私のところに入ったニュース
    「トランプ氏が米中首脳会談に応じると述べた」(3/8)
    大きく動き出しましたね!

    佐藤さんの今回のお相手、藪中三十ニさんは、12歳上の1948年生まれ。
    6者(日本、北朝鮮、中国、韓国、ロシア、アメリカ)協議をはじめ、北朝鮮、中国と激しい外交交渉を行った元外務事務次官です。
    現在は大学で教鞭をとっています。

    佐藤優さんの本をいろいろ読んできたものですから、北朝鮮には近々大きな動きがあるのかなと思っていました。
    今回の対談を読んで、北朝鮮は私が思っていたほどおかしな国ではないのかも…と。
    ちょっと理解できたっていうか。

    佐藤「北朝鮮と国際社会のやりとりについて、私はこういうことじゃないかと見ているんです。
    アナロジーが適切かどうかはわかりませんが、国際社会にはメジャーリーグとマイナーリーグがあって、アメリカとロシアと中国はメジャーリーグです。我々日本はマイナーリーグです。
    北朝鮮は本当は少年野球ぐらいの力しかないのに、突然、核とミサイルを持つことによって、メジャーリーグに入ってきて、『試合をしろ』と言い出してきている、こういう状況です。そんな試合を認めてしまえば、プロリーグとして大変な混乱が予想されるので、限定的に、メジャーリーグの選手にはならないとしても、彼らにも発言だけはさせる。彼らも意見は聞いてほしいわけですから。」
    藪中「それが外交で一番大事なところで、1994年はそれがいきなり米朝合意という形で現れた。カーター元米大統領が同年6月に北朝鮮を訪れ、当時の金日成主席と会談しました。そして米朝2国間協議が行われ、10月には合意に至った。今のたとえで言えば、少年野球の北朝鮮が、メジャーリーグのアメリカと正面から堂々と交渉したわけですよ。」
    佐藤「ええ」
    藪中「あのとき、日本はどうしていたかというと、アメリカと北朝鮮との交渉が行われているホテルの廊下でずっと待っていて聞き耳を立てていたんです。そして、『はい、交渉がまとまった。さあこれが結果だ』と合意内容のペーパーを見せられた。
    その交渉で一番のポイントが、北朝鮮が開発中の核施設の凍結・廃棄を行う代わりに、軽水炉2基を供与することで、日本と韓国が造り、供与しろと言われた。」

    つまり日本は当事者なのに交渉にはいれなかった、ということでした。
    今回はどうなんでしょうね。

  • トランプの忠実なお供と見られていることで、安全保障問題が起きた時逃げ道がなくなるという危機がある。外交戦略や交渉は、したたかに、賢くやるべし。

    よく知ってるなぁと思いますが、一般人にそこまで知識を持って対応せよと言われても。しっかりした専門家にお任せしたいし、できるようになってほしい。

  • 東2法経図・開架 319.1A/Y12k//K

  • 2018/7 日米原子力協定改定
     NPTに加盟している中で、核非保有国の立場にある国において、ウラン濃縮とプルトニウムの抽出を認められている国は日本のみ

    最大の隘路は核実験ができないこと

    日本では秘密を守れない

    2005/9 バンコ・デルタ・アジア 全米の金融機関との取引を禁止 北朝鮮関連口座の凍結 それで態度を一気に硬化 核実験に走った可能性がある

    3つの原理 個人主義、合理主義、生命至上主義
    北朝鮮、IS 合理主義しかない

    金正恩はロシア語がわかる

    北朝鮮 2500万人

    中国 民族問題に関して鈍感

    中東のラッカが陥落すると、ISの戦闘員たちは中国西部の新疆ウイグル方面に拠点を移してくるかもしれない

    中国の外務大臣にあたる外交部長はそれほど偉くない

  • 外交交渉は駆け引きに次ぐ駆け引きの繰り返しだけど、今、それをできる外交官が少ないということなのかしら。国って、国益って何なんだろうってベタな感想。誰がどういう過程で、どう意思決定して交渉に臨むのか。わかったようなわからないような。少なくとも、韓国、中国、日本は友好な関係を築いていくことがベスト。それが「平和」につながる。日本は圧力よりも対話路線を選んだほうが良さそうだということなのかな。

  • 一方こちらはなぜ今になって。藪中氏に何が。前書きいわく、現役時代は関わりがなかったが最近の佐藤氏の活躍ぶりは眼を見張るものがある、と書いてあった。立命の先生らしい物言いを身につけられたようで。
    拉致被害者帰国がらみで田中均審議官が問題のある手段で交渉を行ったとされる件、佐藤優は普段散々罵ってるし、藪中氏は超当事者なのにまったく触れられてなかったのが気になった。

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著者プロフィール

作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対露外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し外務省を失職。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

「2018年 『宗教と生命 シリーズ:激動する世界と宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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