甘いもの中毒 私たちを蝕む「マイルドドラッグ」の正体 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737496

作品紹介・あらすじ

【自然科学/医学薬学】なぜ、ついついごはんや甘いものが欲しくなってしまうのか? その謎を解きつつ、人間の成り立ちをふまえた甘さ(糖質)との上手な付き合い方を伝授する。食べ過ぎを意思の力でなんとかしようとしない、今日からはじめられる糖質制限の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • なぜ、アルコール依存症は、世間で「病気」として認知度が高いのに、
    【砂糖依存症】は、認知度が低いのか不思議でなりません。

    砂糖は、炭水化物で、かつ二糖類に分類される主要成分がスクロース(ブドウ糖+果糖)の、
    高度に精製された栄養価は全くない(エンプティーカロリー)「化学物質」です。

    摂取すれば、たちまち体内に吸収され(高度に精製されてますから、吸収率が
    他の糖質よりも高い)、血液中のブドウ糖の割合を示す
    血糖値を一気に上げます。
    そして、上がった血糖値を下げるためにインスリンが放出され、
    血糖値を一気に下げます。

    砂糖製品をとり続ければ、
    いずれはインスリンを放出する調整機能が低下し(年を取ればとるほど、影響が深刻になります)、
    血糖値のコントロールが難しくなります。
    そして、恒常的にイライラ、不安、集中できないなど、各種不調がカラダを襲ってきます。
    それら症状を治めるために、さらに砂糖製品に手をつけるようになります。

    また、脳の報酬系を刺激し、神経伝達物質のドーパミンが分泌され、
    強い「快感」をもたらします。
    この仕組みは、「麻薬」と変わりません。
    いずれは、身体的かつ精神的な依存を引き起こします。
    私も以前は、甘いモノ、特にチョコレートは手放せませんでした。

    個人的に砂糖は「糖質」の中でも、最も摂取してはいけないものだと思います。
    それが、日常の中で簡単に手に入ること、また、様々な食品に
    添加されているのは、大きな問題というか、社会問題だと思います。
    特に幼児期から、摂取すると、大変なことになります。

    次の症状を感じることがあるでしょうか?

    ① 日中に強い眠気を感じたり、集中力が落ちたと感じたり、急に不安に襲われたり、
    ② 体重の増減が激しかったり、
    ③ 体重が増えてきたと感じたり、以前と比べて痩せにくくなったり、
    ④ 頭にもやがかかったような感じがして、集中できないことがあったり、
    ⑤ 恒常的に疲れを感じてしまう、特に朝起きるのがつらい

    そして、次の習慣を持っていないでしょうか?

    1 甘い物(チョコレート、ケーキ、クッキー)、スナック菓子、清涼飲料水をよく口にする
    2 空腹感を感じて、甘い物を食べることが多い
    3 睡眠中に目が覚めて、甘い物を食べることがある
    4 イライラや不安感が、甘い物を食べることで、よくなったことがある
    5 頭痛、動悸、しびれを感じて、甘い物を口にしたことがある

    以上の症状をいくつか感じ、また習慣を何個か持っていたら、
    間違いなく、砂糖中毒+依存症になっています。
    以前の私がそうでした。

    砂糖を控えるようにして、だいぶ改善されましたが、
    ただ、たまに砂糖製品(チョコレートやクッキー、アイス)を食べると、
    再度、上記の症状に襲われます(恒常的に摂取していた時よりも、遥かに軽度ですが)。

    著者の言う通り、甘いものは、「マイルドドラック」です。
    特に砂糖は、麻薬とたいして変わりません。
    以前、私はタバコも吸っていて、
    禁煙の苦労(ニコチンが切れた時のイライラと、
    吸った時にストレスが減少したという間違った記憶)
    を知っていますが、砂糖をとらない生活は、
    禁煙よりも、はるかに難しいと感じています。

    著者が指摘していますが、
    糖質制限をすることは、今の私たちの食生活なかで、
    健康を維持するために、非常に優れた食事方法だと思いますが、
    糖質の中でも、「砂糖」が、最もカラダに深刻な影響を与えると私は考えています。
    砂糖の厳しい摂取制限こそ、率先して行うべきだと思います。

    今は小さい子供でも、当たり前のように、
    お菓子を買える環境が整っています。
    砂糖製品のTVのCMは、本当に手が込んで、
    作りこまれています。知らぬうちに、砂糖の罠にはまってしまいます。

    ある食品や商品を悪玉にして、絶対ダメ!口にしない!と断じるのは、
    極端な思考と行動で、かなり抵抗ありますが、
    砂糖が引き起こす「負の面」を考慮すれば、
    声高に叫びたい気持ちになります。

    ただ、食品業界を見渡せば、
    砂糖を含めての「甘いモノ市場」は、莫大な市場と利権です。
    そして、多くの方が生産に従事しています。
    生産者側の論理も、もちろんあります。

    個人がどうあがいても、大きく改善することはできませんが、
    心身ともに健康な生活を送りたい思えば、
    まずは、個人の意思で、砂糖の摂取量を減らし、
    その過程で起こった自分自身の変化(体験)から、
    正確な情報を第三者へ発信するのが良いかと思います。

    ただ、難しいのは、やはり「程度」の問題です。
    絶対に砂糖を摂取しないというのは、不可能です。
    社会秩序の維持に、どうても「悪」が存在するのと同じように、
    砂糖の存在意義も、もちろんあります。

    糖質含めて、砂糖との付き合い方は、
    個人が、最終的に正確な情報を知って、
    どう考えるのか、どう摂取していくのか、
    自分で判断していくしかありません。
    100%正しい情報など、存在しませんから。

    この本は、糖質制限についての非常にわかり易く解説されていますが、
    著者も砂糖の「危険性」について、かなり警告していますので、
    参照するとよいと思います。

  • ケトン体利用については著者の説明は一番腑に落ちる。医師なら誰もが理解している(はずの)TCA回路の説明で、改めて糖質エネルギーの節操のなさがよく理解できた。さて、糖質制限反対者は基礎医学であるTCA回路の中でどう反証しているのかが気になる。

  • 砂糖には中毒性があるが、人工甘味料には中毒性がない。

    インスリンには空腹感の増幅作用がある。デザートは別腹、はそのため。
    糖質制限はおなか一杯食べる、ほうが栄養不足にならない。
    脂質は全部吸収されず、余剰は体外に排出される。
    糖質は、全部吸収されて脂肪として蓄えられる。

    インスリンの分泌が少ないほど長生きできる。

    血糖値スパイクは活性酸素を発生させる。血糖値140以上は糖化をもたらす。

    難治性てんかん患者には、高ケトン体食が治療として有効。

    糖新生は、赤血球ためにも必要。赤血球はブドウ糖以外に使えない。

    ケトン体は認知機能を高める。がんの治療薬としても有効。
    糖質はガンの餌。
    免疫栄養ケトン食事療法(多摩南部地域病院の古川医師)。

    アメリカではケトン体のサプリメントがある。
    メトホルミン=糖新生を抑制する薬。
    SGLT2阻害薬=ブドウ糖を排出させる薬。エンパグリフロジン。

    フリースタイルリブレ(アボット社)=ケトン体と血糖値の数値が測れる。

    サラシア=糖質のきゅうしゅ鵜を抑えるサプリ。サラ牛。食後血糖値は正常な人でも180くらいになる。

    MEC食(肉、卵、チーズ)。

    一日50g以下の糖質摂取でケトン体濃度が上昇する。
    糖質は一日130gを限度とする。

    糖新生で一日180gの糖質を作れる。赤血球は一日130gの糖質を必要とする。

  • 私もきっと糖質中毒。
    美味しいご飯ならそれだけで食べられちゃうし、お菓子も好き。
    まずはご飯を半分にしてみようかな。

    糖尿病の患者さんの腎透析の話は考えさせられるものがある。
    これは今後の経過や研究に期待します。

  • 新規な部分はあまりないが、糖質制限の有効性を説得的に開陳している。

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