世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
3.37
  • (2)
  • (5)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 115
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737526

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】資本主義とグローバリズムが民衆を収奪し、ポピュリズムと分断、憎悪が世界を暗雲のように覆う……。民主主義が機能不全を起こす中で、歴史的転換期に入った現代社会。不確実な未来を見通すための確たるビジョンを提示する。これが「世界の知性」の答えだ!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 4人の大御所が論説。世界の未来、はじめに核家族と民主主義があった。民主主義の希望、選挙ではちゃんと代表されない時代になった。資本主義の限界、市民より市場に支配される国家。分断の克服、移民政策に失敗した国は21世紀の負け組になる。

    社会のしくみを見ると、世の中は複雑化し、かつてのエスタブリッシュな世界が崩れてきているということでしょうか。難しいです。

  • 世界的な右翼化といわれる世の中について、政治学者4人によるインタビューや講演を収録した本。
    今の世の中は民主主義の崩壊といわれることもあるけれど、むしろこれこそが民主主義なのだとか。もともとの民主主義は、自分たちの仲間とそうでないグループを峻別する排他的な側面があったらしい。まあ、だいたい今の世の中でいわれている「もともとはこう」みたな考えは、たかだか100年ほど前がそうだったってことだけの話だろうしね。特に日本では、明治維新後の影響が強くて、江戸時代からそうだったと思ったら実は違ったなんてこともあったり(専業主婦とか)。
    なお、ヒトラーは選挙で民主的に選ばれたといわれるけど、35%以上の票を集めたことがないらしい。さすがに、半分以上から指示があったわけではないということかな(最も多い得票率ではあったのだろうけど)。
    なお、日本では人口動態は語るためのテーマではあるけど、行動するためのテーマではないとのこと。海外の人でもそういうふうに見えてるのか。まあ確かに、自民党は積極的に少子化対策やってるようにみえないしね。意見がでても、的外れだったりするし(自分も人のことはいえないけど)。
    なお、G20はグローバル政府ではなく、国家指導者とマスコミのための4億ドルをかけてPRショーとのこと。自分もあまり詳しいわけじゃないけど、納得。それだけ経済効果をもたらしてくれるならそれはそれでいいことかもしれないけど(来年、大阪で行われるG20はどうなるだろうか)。

  • 大学図・1F開架 081.2/72/653
    東2法経図・6F開架 304A/To17s//K

  • ブリグジットやトランプ大統領の誕生をグローバル経済でないがしろにされていた民主主義が復活と断言して、EUと日本の民主主義の行く末を語ります。
    日本のエリートは欧米と異なりグローバルではない指摘し、少子化対策に婚外子を奨励するなどもあり、フランス人らしいエスプリに満ちた言説がとても興味深く読めます。
    また、21世紀は移民政策が重要にもかかわらず国を開こうと意識が薄い日本と指摘されていますが、先日、日本の移民流入数が世界第4位との記事を読んで驚きました。この件は真っ当な移民政策の議論が必要そうです。

  • 国家が市場に組み込まれるようになると、国家は市民よりも「市場の力」によって支配されるようになる。世界的な市場や企業は、即席でしばしば非政府的な、いわゆるグローバルガバナンスの機構に当地されることになる。新しい問題、例えば利害・価値観・アイデンティティをめぐる政治的総突、難問やジレンマが現れている。

  • 東2法経図・6F開架 304A/To17s//K

  • 選ばれたひとびとが大衆の代表ではなくなっているという点に納得。多様化の弱点でもある、わかりやすいリーダーのたてづらさ。人口論も興味深い。

  • 選挙に対する不信感、国会の権威低下などの民主主義を足元から掘り崩す現象が日本に限ったことではなく世界的にみられるだという指摘に納得する共に、深刻ではあるが悲憤慷慨するあまり如何に日本がダメかといった悲観論から脱却する役に立つ。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。フランス国立人口統計学研究所(INED)に所属。76年、『最後の転落』で、弱冠25歳にして旧ソ連の崩壊を予見し、フランス・アカデミズム界に衝撃を与える。その後、歴史人口学の手法で「家族構造」と「社会構造」の連関を示し、全く新しい歴史観と世界像を提唱してきた。主要な著作として『世界の多様性――家族構造と近代性』(99年)『新ヨーロッパ大全』(90年)『移民の運命』(94年)『経済幻想』(98年)『帝国以後――アメリカ・システムの崩壊』(02年)『文明の接近――「イスラームvs西洋」の虚構』(07年)『デモクラシー以後』(08年)(以上、邦訳藤原書店)などがあり、近年は大著『家族システムの起源』を出版。

「2014年 『不均衡という病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本 (朝日新書)のその他の作品

エマニュエル・トッドの作品

世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本 (朝日新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする