地銀・信金 ダブル消滅 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 22
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737748

作品紹介・あらすじ

【社会科学/経営】マイナス金利で収益が悪化し、地銀再編が待ったなしだ。しかし「県内1・2位連合」が公取委に待ったをかけられるなど暗雲が漂う。地銀は30程度に集約されるとする著者が、視野を広げた再編を具体名付きで予想。新たに信金再編も解説。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者による、地銀・信金の再編予想。

  •  読み物としてはまあまあ。こんな再編、あんな再編、たくさんの再編想定を提起しているが、簡単な説明だけの筆者の独断である。まあ、根拠に乏しいため、そういう意見もあるという程度であろう。
     ただし、問題提起の着眼点そのものは悪くない。これを読む前から自分で考えていたことがそのまま書いてあったりと、やはり考えることはそれほど違わないということであろう。個人的には、地方銀行と信用金庫などの協同組織金融機関との合併・再編は、あって自然ではないかと考えている。制度で線引きしても意味はない。これにも書かれているとおり、それは経済合理性に基づいたありうべき選択である。どうしても、銀行が格上でその他は格下という意識が粘着している。
     本書、“はじめに”のところにあるように、「商業銀行モデル」という戦後(そして戦前も含めると140年余り)、隆盛を極めたビジネスが終焉の兆しを見せていることには実感がある。自分自身、その衰退する時代をともにその中にあって見てきたひとりである。リーマン・ショックを経て、米国地銀の雄であるウェルズ・ファーゴが商業銀行への回帰に一瞬の輝きを見せたものの、これもまた不正なしでは輝けなかった。また、本邦では、高収益を看板にしてきたスルガ銀行が、顧客を食い物にして金を剥いできたことが皆の知るところとなった。
     支店長以下みんなで頑張る町の支店の商業銀行業務に明日はないのかと、再編だ再編だと言われるところにあって、心情的な寂しさを感じる。そんな一冊でもある。

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著者プロフィール

企業アドバイザー。(株)フレイムワーク・マネジメント代表。1957年島根県生まれ。一橋大学、スタンフォード大学ビジネススクール卒業。都銀、外銀での20年にわたる勤務を経て、外資IT企業系ベンチャーキャピタルの日本代表を務める。主な著書に、『地方銀行消滅』『銀行のウラ側』(ともに朝日新書)、『大予想 銀行再編 地銀とメガバンクの明日』『大解剖 日本の銀行―メガバンクから地銀・信金・信組まで』(ともに平凡社新書)、『銀行員という生き方』(宝島社新書)、『銀行員のキミョーな世界』(中公新書ラクレ)など。

「2017年 『三菱東京UFJ・三井住友・みずほ 三大銀行がよくわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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