50歳からの孤独入門 (朝日新書 684)

  • 朝日新聞出版 (2018年9月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784022737779

みんなの感想まとめ

人生の折り返し地点に立つ50歳を迎えた読者が、自己を見つめ直し、孤独の意義を再評価するための手引きとなる一冊です。著者は、現実を受け入れ、力を抜いて生きることの大切さを説いています。体調や介護など、同...

感想・レビュー・書評

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  • 私は今年の7月に50歳になる。

    「五十にして天命を知る」と孔子は語った。

    そんなに立派になれるわけもない。

    むしろ「先が見えてしまっている」のだ。

    同窓会に行けば、出世や恋愛ではなく、体調や介護の話ばかりになる。

    定年までの時間が現実的になる。給与が減ったり、後輩が上司になったり。


    そこでいちいちイラついたり、自分を責めたり、落ち込んでも仕方がない。

    逆に言えば、世の中の仕組みみたいなものが分かってくるのがこの世代なのだ。

    現実を受け入れて、力を抜いて、上質な「孤独」を大切にしていく。


    ミケランジェロとて、本当にやりたいのは彫刻で、渋々他の仕事を行っていた。
    荘厳な「システィーナ礼拝堂の天井画」はそうして完成された。

    天才が、自分の本文でない仕事を請け負ってやっていた。ただの会社員の自分が少し得意でないことを命じられてもちっぽけなことではないか。

    ゴッホなど、生きてる間はまったく評価されていなかったのだ。


    マイナスの感情に折り合いをつける。

    つまらぬジェラシーにとらわれない。

    いまさら「刺激」を求めない。

    「退屈」を大事にしていく。

    美術に触れる。

    哲学を学ぶ。

    読書にいそしむ。

    趣味に没頭する。



    すべて「孤独」に行う作業だ。

    人生100年の時代。
    まだまだ折り返しだ。

    ため息をつきながら生きていくのか。

    残されたエネルギーをいかに使っていくのか。

    心のあり方一つだ。

  • 50才を過ぎたら肩の力をぬいて自分のプライドと折合をつけていこう、という本。
    まあその通りでしょう。

  • ★2019年1月13日読了『50歳からの孤独入門』齋藤孝著 評価C
    人生後半戦という覚悟を迫られる50歳。長く続く下り坂をいかによく生きるか?
    老いと死が見えてきた50才以降の孤独とのつきあい方は、生と死の折り合い、つまり最期は自分一人で死んでいかねばならないという覚悟を培うこと。
    その孤独をどのように乗り越えるかがテーマ。

    ほとんど同学年の著者である齋藤氏が何をどのように考えているのか?
    全般的に感じたのは、やむを得ないのだが、表層的な生き方ノウハウの考え方を本にしているだけで、
    本質的なところに触れる記述は無かったところは分かってはいたものの残念だった。
    所詮、現代人の大多数は幼い頃から深く悩み、考えることもなく育ち、生きてきたとすれば、この程度の記述で十分か?(苦笑)
    20歳代から30歳代に至るまで、人生に深く悩んだ齋藤氏であればもっと深いところまで考えて生きてきたはずである。
    それが表現されていないとすれば、それは出し惜しみとしか思えない。

    会社でも家庭でも、難しい状況に置かれる50才代。
    ミケランジェロでさえ、意に染まぬシスティーナ礼拝堂の天井画の製作に4年も費やさねばならなかった。
    50歳を過ぎるとアイデンティティーを失うこと無く、プライドと折り合いをつけて生きることが何より重要。

    後悔・自責・嫉妬などのマイナス感情と折り合いをつけて生きていかねばならない。
    うらやましさを捨てると楽になれる。いいね!のレスも要らないし、若さとも競争する必要はない。

    50歳を過ぎたら、自らの精神生活を豊かにすることに集中すべきで、それは何ものでもよい。

    そして50歳を過ぎたら、最後の恋も夢見てはならない。
    生物学者に言わせれば、「すでに50歳過ぎの男には生物学的に言うともう存在価値が無い」とのこと。
    分かりやすく言えば、仕事以外の場で、上司という立場をなくして一人の50代男性として見られたときには、
    まったく人気が無いということを自覚する必要があるということ。
    このコメントは非常に腹落ちがよく、納得がいくコメント。この本を読んでよかったと思えたフレーズである。
    そして、恋愛エネルギーを問題のないところに流し込んでいくのがよい。
    それは好きなタレントを追っつかけにはまる女性のやり方が参考になる。

    50歳を過ぎると、肉親、友人等を失うケースも増えてくるが、読書などにより試練に向き合う強さを学ぶやり方もある。
    また。自分の死を考えるにあたり、死とは生きている喜怒哀楽を感じる自意識が消滅するだけなんだと考えるとそれだけのことかと思えてくる。

  • 会社で若い人たちのできの良さに嫉妬してしまったり、そこから脱却しようともがいたり。
    全くモテないのに輪をかけてモテなくなったり。
    共感する部分はありました…

  • 50代からの生き方のヒントの参考になります。

  • 存在承認欲求を捨てる。プライドと折り合いをつける。美的な精神生活の獲得。課題の分離。嫉妬心・羨ましさを捨てる。とりあえず褒める。なるほど。

  • 共感できるところもあれば、うーんと思ってしまうところも。
    モテないはわかるし、孤独を楽しむこともいい。
    でも、共感してくれる人がいると、なあいいなあ、と思う。

  • たぶん大体の人達がそうなっているのだと思います。

  • ・読書によって、偉人たちとの時空を超えた魂の共感を得る
    エッセイのようなもの、軽いしよく見かける目新しさのない内容

  • 52歳の時に手に取り読んだ。

    この年齢になって、人からの『いいね』はいらない。
    このフレーズが残った。
    承認欲求は自分で満たそう。

    『退屈』のキーワードが出てきた。
    何かで埋めようとするのではなく、すでに今あるもので満たされていることに目を向けてゆくのが今後の生き方のような気がする。

    簡単な文章ですらすら読める。
    50代になってから感じ始める孤独の受け入れ方について、実は大切なことが書いてある。

  • 同じ50歳でも人それぞれ、自分なりの過ごし方を見つけないといけないと思いました。あまり参考にはならなかった。

  • いい意味で、頑張らなくてもいいやと思えるようになると、無駄な力が抜けて、人生上手いこと転がりそうな気になりました。

  • 4冊同時フォトリーディング(ポール・シーリーVersion)20200806

  • 再雇用も会社を生き延びるためのシステム、高齢化が進んだ現在の社会を維持するためのシステムの問題、このように個人の問題から離して考えたほうが、自分の心を守りやすい。
    現在と過去との対話、わかりやすく言えば、現在がこうなっているから、過去がそのように見える。時代的な制約を受けた現在の自分が過去を見る。そのとき自分が置かれた状況によって、歴史の見方が変わる。つまり過去の意味は現在の思いから決まってくる。そうすると、自分の過去の棚卸しをすると言う行為は、別にネガティブなものではなくて、自分の人生の意味を発見するという意義がある。
    人は、青春の過ちを老年に持ち込んではならない。老年には老年自身の欠点がある。
    50歳になったら、存在承認欲求と折り合いをつける。もう他人からの承認は必要としなくても良い。
    物事を否定的に捉えてばかりいると、自分の中に嫉妬心やひがみ心みたいなものを、いつまでも残してしまう。逆に人を褒めるごとに嫉妬心が消えていく。そうやって、自分の中のねたみ心の芽を摘んでいくことが大切。
    仏教に愛別離苦(愛する者と別れる苦しみ)として、人間の八苦のうちの一つに数えられる。愛する人を失った心の痛みは計り知れない。いつまでも心の痛みが消えずに残るもの。
    時はいろいろなことを解決してくれるもの
    肉体とは一種の牢獄であり、魂こそが不変である。すなわち死とは、不自由な牢獄のような肉体から魂が自由になること。この世のしがらみや身体を持つがゆえいろいろな縛りから受け出ることだから全然つらいことではない。
    死がどういうものか知らないのに、恐れるのはおかしい。死んだことのある人が死とはこういうものだと言ってくれるならいいが、いまだそんな人に会ったことはない。今まで死なずになってきたのだから、力んで迎え撃つというほどのこともないかと鷹揚に構えることが出来るはず。
    おへその下に手をあてて、吐く息とともに否定的な感情が出ていくイメージする。脱力スタイル。
    孤独への特効薬はなんといっても、読書。読書は一人でやるもの。一人の時間が多いほどありがたい。孤独というよりは、一人の時間を味わい尽くす贅沢な営み、人生の深い意味がわかることが、50歳からの何よりの良さ。

  • あっという間に読んでしまった。
    印象に残った残ったのは二つ、嫉妬はするなということと、(どうせ孤独なら)読書が最適だということなのかな。

    手に取った時に期待していた、今の自分の置かれた境遇に対しての答えが何かしら書いてあるかと期待していたが、そういう意味ではまずまずだったかな。

    この本にあるように、いわゆる「競争」からは降りているように思うのだけれど、「承認はもう求めなくて良い」という考えにはなかなか至っていないな…SNSはそもそもやらないからそこで「いいね」は求めてないけれど、日々、一喜一憂してしまってるもんな。
    本音は、組織の中にいて孤独を感じ、それに慣れるのではなく、組織を出たいんだよな。その上での孤独なら、なんとか処していけるように思うんだけどな。

  • 味があるなぁ。
    薄暗い道を、そっと照らしてくれるような気分になりました。
    50歳といわず、孤独を感じている人にはいいんじゃないかな。

  • またしても孤独でもなんでもない人が孤独でも何でもない事について語っているのにタイトルに「孤独」を謳ってる問題…。

  • 50歳からとありますが、35歳の僕でも、こういう生き方すると、生きやすいだろうなと思う部分がありました。

  • 50歳を迎えるにあたり、読んでみた。
    全体的には気負わずに生きていこうという趣旨が感じ取れたが、孤独に対する処方箋としては読書がよいとのことである。承認欲求にとらわれることなく、また深く思いつめることもなく生きていくのがいいということだろうか。

  • 40代半ばの私にとって今後の歩みについて多少なり考えさせられました。すごく衝撃ではないですが、所々「そうだよな」と改めて教えていただけます。数年したらもう一度読むかもしれません。

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著者プロフィール

明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり、日本語ブームをつくった。著書累計出版部数は1000万部を超える。NHK Eテレ『にほんごであそぼ』総合指導のほか、フジテレビ「全力! 脱力タイムズ」、日本テレビ「ZIP!」など、TVコメンテーターとしても活躍中。

「2026年 『齋藤孝と生み出すあなただけの名言レッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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