人生の結論 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.02
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本棚登録 : 259
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737823

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】ツイッターフォロワー86万人!『子連れ狼』などの漫画原作者の大家がつづった珠玉の人生訓、完全書き下ろし。人との心地よい距離感の保ち方から、仕事の乗り切り方、愛、そして死のことまで、82歳になってやっとわかった成熟した大人になるということ。

感想・レビュー・書評

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  •  私は小池一夫さんをよく知らないけれど、TwitterのTLで彼の言葉がRTで流れてきて目にするようになり、フォローして直接読み始めたのもこの数年のことだった。
    亡くなったと知り、もっと彼の言葉を知りたくて著作を探してみたら、何となくこの本が一番自分にしっくりくるような気がして、購入してから少しずつ時間をかけて読んだ。

     自己啓発本は今や無数に在って、同じようなことが書かれた本で溢れかえっている。そんな中で私は、何が書かれているかよりも、誰がどのような経験からそう書いているのかを選ぶ基準にしている。言葉の重みと説得力が違ってくるから。でも、小池さんのことはよく知らないけれど、惹かれた。波瀾万丈な人生を送られた年長者の言葉、として響いたのかな、と思う。

     不健康だったり、悩みすぎて弱ったりすると、頭ではわかっている世間一般での正論正義みたいなものや、完全に個人的な経験や私感からくる価値観などがごちゃまぜになり、どうしたらいいかわからなくなる時がある。自分自身がグラグラして、歪む。そういう時に、特に何度も読み返したくなる本のひとつになると思う。

     目次を読んでいるだけで、とてもワクワクした。
    「八方美人は八方塞がり」
    「他人に完全を求めない、自分が不完全なのだから」
    「戦えない自分が、戦う人を笑うな」
    「あなたを大切にしない人を、あなたが大切にする必要はない」
    「機嫌よくいる」
    「モノ選びは人生を選ぶこと」
    など。

     流石です。この本を書いてくださって、ありがとう。

  • 男性の夢を追い求めた作風なので
    虚飾を感じる男の美学かなと思いましたが
    もっと柔らかく思えたので 
    読みやすかったです
    悩んだら人として美しい方を選ぶ かぁ
    ほんま そう生きたいものです

  • 響く言葉ばっかりだった。

    もちろん自分の考え方と合わない部分もあったけど、それも「違い」として認めることの大切さを教えてもらった。

    みんなで認めあって心穏やかに生きていきたい。

  • なんか勇気?元気?がもらえる本でした。
    大人になるとは何なのか。
    指針になる本

  • 小池さんの人生観が詰まった内容だった。先人が人生の中で得た考え方に触れることができるという、読書の効用を改めて感じた。

    ポイントとなる部分で他者の言葉を引用しており、自分の考え方を上手く伝えてると感じた。
    中でも印象に残った引用は下記の2つ

    ・悠々として急げ。開高健
    ・下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。 小林一三

  • ●八方美人、無駄にいろいろな人に好かれようとすると人に利用されます。そして利用された事に気付いた時、自業自得とはいえ悔しい思いをするのです。
    ●別れは「さよなら」と宣言することの方が稀で、「それでは、またね」と言って二度と合わないことの方が圧倒的に多いのです。だから、会いたい人には、素直にこの機会に会いに行くようです。無駄な駆け引きはしない。
    ●自分を愛せる程度にしか他人は愛せない
    ●他人評論家だらけのネットなど、知らぬ方が良かったと言う思いがある。
    ●自分が犠牲になっていくらかの人を幸せにするよりも、いくらかの人との縁を切って自分を幸せにすることを選ぶ。ただ決別するのではなく、許して決別するということが重要である。
    ●失礼な態度で臨んでくる人に、自分が心を痛めて対応する必要は全くないのです。失礼な態度の人を観察していると人を選んでいます。そしてあなたには失礼な態度で充分だとたかをくくっているのです。
    ●子供に必要なのは愛と教育であり、ゆとりなのではありません。愛情のふりをした競争原理の放棄だと直感しました。しかも子供たち自身には何の責任もないのですが、「ゆとり世代」とひとくくりに揶揄される始末です。
    ●怒りとは、人間の感情の中でもコントロールするのが難しい。怒っていても、ドアを静かに閉めるのは成熟した大人なのです。
    ●自分の生まれ持った性質通りに生きる。性質に抗がっても、苦しいだけです。
    ●人と人との関係は面倒臭いものなのです。その面倒臭いを、自然にこなせるのが成熟した大人なのです。
    ●良い言葉を使う人には、良い人生を作る力があるのです。日頃使っている言葉とは、人生を変えるものであると言っても過言ではない。言葉の選択力と人間力は正比例なのです。
    ●何か問題や嫌なことがあったとき、自分のせいか、他人のせいかの二者択一ではなく、誰のせいでもないこともある、と3番目の選択肢を作って上手に諦めるのは、少しでも楽に生きる人生のコツです。
    ●お金のために仕事に縛られると考えるのではなく、自由を手に入れるために仕事をすると考えると仕事のしんどさが減ります。働くとは自由を手に入れることである。
    ●苦労を報われない苦労のままで終わらせるのではなく、失われた時間を自分に必要だった時間に昇華させるのです。
    ●大人になって欲しがるもので、育ちがわかる。
    ●本を読め、旅に出ろ、人の悪口を言うな。

  • 大人になるということを言語化するのはとても難しい。行動や思考の整理をしている人の本を読むことで納得できることを取り入れていきたい。競わず自分を知り、相手を認める。失礼な人は無視をしてもいい。

  • 著者ご存命のころに入手したが、手に取ったのは最近。とても含蓄のある本。美的感覚については辛口な印象はあるが、言葉には元気が出るし、素直に反省できる。何度も読み返したい。

  • だらだら読むのにちょうどいい。爺と話してる感じが癒される。

  • 漫画界の巨匠小池一夫さん、逝去―
    マルチに活躍を続けた小池一夫さん、逝去。
    ブクログでも名言集で人気でした…ご冥福をお祈りします。

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著者プロフィール

小池一夫(こいけ かずお)
1936年5月8日 -2019年4月17日
作家、漫画原作者。中央大学法学部卒。大学時代より時代小説家・山手樹一郎氏に師事。1970年『子連れ狼』(画/小島剛夕)を執筆以来、漫画原作、小説、作詞、脚本など幅広い創作活動を行う。自身の「劇画村塾」で独自の創作理論「キャラクター原論」を教え、高橋留美子、さくまあきら、原哲夫、堀井雄二、板垣恵介など多くのクリエイターを育てた。代表作に『首斬り朝』『修羅雪姫』『弐十手物語』『クライングフリーマン』など多数。近年は『人生の結論』など、エッセイ・名言集も人気を博していた。2010年から始めたツイッターのフォロワー数は90万人弱となっていたが、そこで逝去が伝えられることになった。

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