人生の結論 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
4.10
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本棚登録 : 1208
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737823

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】ツイッターフォロワー86万人!『子連れ狼』などの漫画原作者の大家がつづった珠玉の人生訓、完全書き下ろし。人との心地よい距離感の保ち方から、仕事の乗り切り方、愛、そして死のことまで、82歳になってやっとわかった成熟した大人になるということ。

感想・レビュー・書評

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  • 男性の夢を追い求めた作風なので
    虚飾を感じる男の美学かなと思いましたが
    もっと柔らかく思えたので 
    読みやすかったです
    悩んだら人として美しい方を選ぶ かぁ
    ほんま そう生きたいものです

  • お守り本です。
    どこもかしこも覚えておきたいことばかりで、ひとつひとつ噛み締めながら読んでいます。

    文中の『自分に厳しく、人に優しく、もう一巡して自分にはもっと優しく』…、
    大切だと思います、これ。


    賛否の起こった『金を持ったに過ぎない子供』に関して…、
    自分のことに・自分のためにだけではなく、人にも何かを与えられる。
    無理のないギブアンドテイクが出来る…そういう付き合いのできる人が大人…ってことでしょうか。

     「自分の稼いだ金を何に使おうが勝手だ」と、ムッとする人は、なぜムッとしてしまうのか心に聞いてみてほしい。
     私は「どうせ誰も認めてくれないし、見てくれないから」みたいな虚しくいじけたような感じがある。
    不満や不安や罪悪感や…そういうイヤ〜な気持ちを、「自分の勝手だろ!」を言い訳にして、見たくないから埋めている感覚。
     怒りが湧くってことは、本当はわかってるけど見たくない、弱くて脆くて辛いところを突かれたってことでしょう。
    わかっているのに繰り返すのは、自傷行為と変わらないと思う。痛感する。

    本当にしたくてしてるの?って自分に聞いてみたら、たぶん、本当は違うんだよね。
    本当にしたくてしているなら、ムッとしないと思う。

    自分の弱さや痛みとうまく付き合えるようになっていくのが『成長』で、痛い目を見ながらも人間関係を築いていけることが『大人』なのかなと、最近思えてきた。

    お世話になっている人からも同じようなアドバイスを頂いた。
    「今は人からもらう方が多いよね?今度は人にあげることを意識してみたら?」と。

    人付き合いでも仕事への考え方でも、本当に大きな指針だと思います。
     自分も相手も優劣上下なく、気持ちの良い関係…ここへのトライアンドエラーが、人付き合いの楽しさかもしれないし。

    ほんとに、何度も咀嚼して自分の中に入れたい。

  • もっとしんどい時(今から2、3年前)に気づいて読んでいれば、もっと楽に生きられたのになぁと思いました。しかも、既に作者さんも亡くなっているようで、本当に残念。
    ただ、最近になって思うのは、しんどい人間関係から離れて、だいぶ落ち着いたからこそ気付けた本なのかもしれません。
    もし、どうしようもないしんどいことが現在進行形である方がいたのであれば、一読されることをお勧めします(全部ではないかもしれませんが、心が落ち着ける・自分は間違っていないのだと感じられる内容があるはずです)。

  •  私は小池一夫さんをよく知らないけれど、TwitterのTLで彼の言葉がRTで流れてきて目にするようになり、フォローして直接読み始めたのもこの数年のことだった。
    亡くなったと知り、もっと彼の言葉を知りたくて著作を探してみたら、何となくこの本が一番自分にしっくりくるような気がして、購入してから少しずつ時間をかけて読んだ。

     自己啓発本は今や無数に在って、同じようなことが書かれた本で溢れかえっている。そんな中で私は、何が書かれているかよりも、誰がどのような経験からそう書いているのかを選ぶ基準にしている。言葉の重みと説得力が違ってくるから。でも、小池さんのことはよく知らないけれど、惹かれた。波瀾万丈な人生を送られた年長者の言葉、として響いたのかな、と思う。

     不健康だったり、悩みすぎて弱ったりすると、頭ではわかっている世間一般での正論正義みたいなものや、完全に個人的な経験や私感からくる価値観などがごちゃまぜになり、どうしたらいいかわからなくなる時がある。自分自身がグラグラして、歪む。そういう時に、特に何度も読み返したくなる本のひとつになると思う。

     目次を読んでいるだけで、とてもワクワクした。
    「八方美人は八方塞がり」
    「他人に完全を求めない、自分が不完全なのだから」
    「戦えない自分が、戦う人を笑うな」
    「あなたを大切にしない人を、あなたが大切にする必要はない」
    「機嫌よくいる」
    「モノ選びは人生を選ぶこと」
    など。

     流石です。この本を書いてくださって、ありがとう。

  • 本が付箋でいっぱいになりましたよ
    私は、滅多なことでは本を買うまいと頑なに思い込んでる図書館ユーザーですが、この本は買うかもしれません。

    ・許すが忘れない。しかし受け入れる。
    ・一人で生きているつもりの人は、一人で生きているのではなく、ただ孤独なだけです。
    ・戦えない人が、戦う人を笑うな
    ・あなたを大切にしない人をあなたが大切にする必要はない
    ・機嫌よくしていられるというのが大人の条件です
    ・顔は運命ですが、表情は運命を切り開いた証なのです
    ・本を読め、旅に出ろ、人の悪口を言うな
    ・許しは過去との決別

  • 「成熟した大人になるために」というのがキーワードになっていて、80年以上生きている著者がその経験から人生訓を語っているというような本。
    印象に残ったのは以下の3点。
    ① 持って生まれた性格、性質は変わらないのだからあらがっても苦しいだけ。あらがうのではなく対処する。
    ② 自分の限界をあえて作る
    ③ 判断に迷ったら人として美しい方を選べ
    特に①が良いですね。あらがうのではなく対処する。似たような言葉は良くありますがその中でも自分としてはしっくりする言葉だなと感じた。
    著者に関して、この歳にしてアグレッシブな活動をされているようなので、やはり柔軟な発想を持っているなと感じつつ、やや偏見が強いというか我が強いかなという印象で、個人としてはあまり響く本ではなかった。

  • 20220822-10
    早く読めば良かったと、先輩に話したときの様なすっきり感、ボヤッとした悩み事も解決したかの様に思える。これも何度か読み直したいと思いました、まだご存命であればお会いしたい方のお一人です残念だ。

  • 心が ザワザワ カサカサ するときに 落ち着かせてもらえる本
    この本に出会えたことに感謝

  • 小池一夫さんの「人生の結論」に「駅員やコンビニの店員や役所の窓口など、絶対に怒り返してこないと判断した相手にはどこまでも簡単に怒りをぶつける人」について書かれていて思ったのが、そんな人に対しては駅員さんも店員さんも役所の人も、怒鳴り返すのが普通の世界になれば、そんな人が減るかも

  • 成熟した大人の考え方が書かれてあるので参考になる言葉が多かったです。
    その中でも特に心に残ってる言葉は「深刻になるな、真剣になれ」です。

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著者プロフィール

小池一夫(KOIKE Kazuo)
1949年山梨県生まれ。桜美林学園理事長。桜美林大学名誉教授、聖徳大学名誉教授。英語学・英語史・英語語彙論専攻。日本英語教育英学会理事長・評議員、日本英語表現学会理事、日本文体論学会理事、片平会顧問。著書に『英語学概説』(青磁書房)、『語と構造の間―英語学研究序説―』(青磁書房)、『英語の世界』(共著、三修社)など。その他、英語学・言語学・英語教育に関する論文多数。

「2023年 『君は大学で何を学ぶべきか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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