政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737878

感想・レビュー・書評

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  • インテリぶった連中に対する怒りがこもっていて良い。
    やれもせんのに言うな、話し合いで解決しようなんてぬるいわ、と。
    ご本人は人間関係を築く力が足りなくて戦国武将のようなツワモノ・クセモノだらけの政界で生き残れなかったと言うが、
    「怒り」のエネルギーや効果的に「怒り」を伝えようとする姿勢に迫力がある。
    やっぱり力があるひとだと読んでいて思いますね。

    二大政党制を理想と考えている橋下さんは、
    「今の内閣支持率の安定性は、強い野党との切磋琢磨から生まれたものではない。 … この安定は政権与党である安倍政権・自民党の驕りを生む。」
    と言い、与党に緊張感を与える強い野党が必要だと叫ぶ。

    自民党の、異なる意見でも最後はまとまる強さや、派閥と権力闘争で培われた人間関係力の強さが、エピソードで紹介される。感心。
    彼らと戦うにはどういう戦略を取るべきか。
    野党の方々も、本書に書かれていることを考えたことはあるはずなのだが、たぶん優先順位をつけるところで失敗しているのだろう。
    中でも、勝ち方を知っている与党に比べて、行動量が圧倒的に足りない、という指摘はなるほどなという感じ。
    「一万、二万と言葉を重ねて、やっと一が届く」。「見えない票を信じなければ野党をやっている資格はない」。
    このあたりは会社員でも言えそう。橋下さんクラスの人でも言葉と行動を重ねに重ねやっと伝わる。心がけたいところ。
    ほかには、野党の「組織としての戦略の欠如」「まとまる力の弱さ」「権力欲の弱さ」が指摘されている。

    本書で橋下さんは、「維新」は失敗だ、と言う。単なるオレすげぇ本じゃないので、政治に関心がある方は立ち読みくらいはされてもいいかと。

  • まず、文章がわかりやすい。読みやすい。
    政権奪取、つまりは強い野党の必要性、作り方に関する
    橋下さんの持論は、腹にすっと落ちた。

    ちなみに、政治家には人間関係力が必要で、人と接することが重要で、
    この力が橋下さんには欠けていて、松井さんには備わっているとのこと。
    ある日、松井さんが橋下さんに趣味は何かと問うと、
    橋下さんはツーリングと答えた。
    すると、松井さんは、現職知事でありながら、教習所に通い、
    大型バイクの免許を取り、ツーリングに誘ったという。
    このエピソードには、松井さんの人となりがあらわれているようで、ほっこりした。

  • ピークを過ぎた感のある橋下さんの本。
    大阪元気なったら、他の地方も元気になり、ひいては日本も元気になる。
    教育は地域でやらないといけないので、非常に大切ですね、こういった心ある方が首長になる事は。
    こういった思いのある政治家が地方議員にも広がって欲しい。

  • いわゆる話題の書で、目次では安倍一強の政治状況において強い野党を作るための方法論的な話し。
    前半にモリカケを持ってきて長期政権の驕り的な論立てをしているところが、読む気を無くした。
    我慢して読んだが自画自賛と空虚な政策チックな話が多い。身を切る改革とか言って退職金無しとか言いながら、その分は給与を増やして帳尻合わせしてるとかネットで暴露されたしなあ。
    ゴーストライターに書かせたんだろうが中々上手く出来ているが、小賢しさが滲み出ていて数年経てば打ち捨てられる書。

  • かけ学園問題は「外形的公正性」アウト。実際に矯正をねじ曲げていたかどうかではなく、捻じ曲げたと疑われないように手続きを踏んだかどうかが政治では問われる
    そもそも50年以上も獣医学が新設されず、かけ学園は8年にもわたって新設を申請したのに15回も却下されたと言うのは異常すぎる。
    チャーチルの有名な言葉のように、民主主義以外によりましな政治体制は思い浮かばない。有権者の意向を重視する政治と、1部のエリートの意向を重視する政治と比べれば、前者がましであることは間違いない。
    現在WTOや既存の自由貿易協定等で定められている関税率は、政治力を持った業界団体の意向を組んだ政治的妥協で決まったものでもあり、絶対的に正しいものではない。だから自由貿易が必ず正しいわけではない。
    玉木さんがインタビューで「自民党と言うのは違った意見の人でも、10のうち1でも一致点かあれば飲み込んで一緒にやっていく。そこに強さの源泉がある。対して野党は10のうち9が一致していても、たった1の違いでみんな喧嘩別れ。これでは勝てるはずがない」
    仕事には全て期日がある。それと関係なく、延々と議論をしていれば良いのは、学者やインテリの類だけだろう。
    自分たちが政権与党であれば賛成するものは、今は野党であっても賛成する。といったスタンス
    民進党は希望の党、立憲民主党、無所属に整理分割され、その後、希望の党はほぼ消滅し、その後身の国民民主党も全く支持が伸びていない。
    立憲民主党は共産党さんとも連携し得るだろうし、国民民主党には維新と考えが近い人も多い。

  • 橋下さん、そこまでの戦略があるならもう一度政界に復帰してよ、と言いたい。
    今のところ、これを実行できるのは橋下さんくらいしかいない。

  • 【天辺を掠め取れ】大阪から「橋下旋風」を巻き起こし、政治家を引退した現在もその発言に注目が集まる橋下徹・元大阪府知事。今の日本に足りないものは強い野党だと主張しながら、政権を獲得するために必要なことは何かを語り尽くした作品です。

    独特の歯切れの良い言葉の数々から、「まずは権力」というシンプルな思いが伝わってくる内容です。興味深かったのは、橋下氏が政治家を引退している一方で、まるで政治家のような語り口で本書が一貫していること。一度舞台に立ったことがある人から見える景色はずいぶん違うんだろうなという思いを抱きました。

    〜野党の弱さこそが,今の日本の政治の根本的な問題だと僕は考えている。〜

    話題を呼んだ一冊でした☆5つ

  • 初めて政治に関する本を読んだが、やはり経験に基づいた意見は説得力があるように感じた。中でも印象的だったのが度々出てきた「人間関係力」という言葉だ。政治という高貴で中枢的な場でも結局意見を統一するには人間関係力が必要だという意外さと、私人間から仕事まで、全業界における人間関係力の重要性を感じた。また、白票投票についても橋下氏自身の経験から大いに価値のある行為であるということが伝わり、それも踏まえて支持する政党がなくても「とりあえず投票に行け」という意味を改めて実感した。

  • 大阪府知事、大阪市長を経験した橋下氏ならではの想い、国政を睨んだときには何が必要かを語ります。今の野党のだらしなさに憤る作品かな?

  • 政治家はこれくらい書いてほしい。
    組織論、手順、「論」だからね印象じゃなくてね
    おれはこう思うみたいなゆるい本は政治家には出してほしくない
    今日の日経にさっそく野党統一候補に予備選を検討と書いてあった

    あっ残念、橋下さんは政治家を辞めて二度となさらないのだった

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著者プロフィール

タレント、作家、元大阪市長

「2019年 『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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