論破力 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.32
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本棚登録 : 1084
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737915

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】ネットで「論破王」と評判のひろゆきが、究極の議論の作法を全部明かす! 論理的な考え方のキホンから便利なキラーフレーズまで、ビジネスシーンから、日常のイライラまで完全対応。あなたも議論で世界を思い通りにしてみませんか?

感想・レビュー・書評

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  • 「論破力」の感想
    まあ面白かった。
    根底にあるのは、好奇心はあるが思い入れは一切ない、ということ。
    ・他人を変えるより自分を変えた方が楽。
    ・自分を変えると言っても、考え方や認識を変えるということ。
    ・他人に期待しない。
    ・他人の自分へのウザい期待も適当にスルー。
    ・無駄な努力をしない。
    ・他人にどう思われようが支障が無ければどーでも良い。
    ・第三者を巻き込んで有利に持ち込む。

    こういう人ばっかりだったら、世の中平和だよね。

    以下Amazonの紹介より--------------
    「ああ言えばよかった」と日々モヤモヤしているあなたへ
    敵を作らず、かつ理路整然と言い返し、
    他人を思い通りに動かす方法を伝授します。

    「論破力」とは、説得力のある話し方のこと。
    論理的な話し方の基本や、便利なキラーフレーズなど、
    ビジネスから日常のイライラにまで役立つスキルが満載!

    "自分史上最強モード"でストレスフリーな毎日を

    (目次)
    【第1章】 議論とはゲームである
    「論破したその先」をまず想像する
    意見を言わずに事実を言う
    文系の議論はイージー
    「世界を思いどおりにしたい」から論破する
    相手の議論の「あら」を見つける
    厄介な交渉を乗り切る小ワザ
    相手の「怒り」をかわすテクニック
    「遊び」と思えば、何でもできる!
    「好き・嫌い」は論破できる?
    議論はエンタメであり、ゲームだと思え!
    あえてちゃぶ台返しをする

    【第2章】 観客の心を揺さぶる論破テクニック
    1対1は厳禁、必ず「ジャッジ」をつける
    「かわいそう」と思われたもの勝ち
    謝罪が観客の心を動かす
    場の“メインパーソナリティー"を見抜く
    2人きりに持ち込まれた議論のコツ
    論破力は想定力
    たった一つの「例外」で論破できる
    「絶対」は禁句
    「思う」は否定できない
    「条件」を制限する
    感情移入をしない
    定義が曖昧な言葉・難しい言葉は使わない
    発言しないヤツはノーバリュー
    論破しても恨まれない方法
    ひろゆき流キラーフレーズ・「いま、なんで過去形ですか?」

    【第3章】 手ごわい相手に「YES」と言わせる説得術
    相手のプラットフォームを理解する
    問いで相手をモデル化する
    モチベーションを見抜く
    ゴールを間違えない
    「発表したい欲」を抑える
    まず相手がSかMかを見抜く
    Sには好奇心を、Mには安心感を
    無理ゲーな話を実現させるギャンブル話法
    人の感動するパターンを分析して提示する
    「権威ある似たもの」でプッシュする
    議論で説得するのは二流
    数字を使う
    テクニックとしてのウソ
    目下だと思っている相手の「未来」を想像して話す

    【第4章】 厄介な人を転がす技術
    ウソつきを見抜く質問術
    ひろゆき流キラーフレーズ・「〇〇〇ってどういう意味ですか?」
    非論理的に見える人の取り扱い法
    厄介な人ほど転がしやすい
    おかしな人のエネルギーを受け取らない
    「こういう人もいるんだ」と許す
    タイプ別おじさん思考理解法
    相手の地雷を踏んだら喜べ!
    怒られるのはおいしい
    「ヘタなことはしないほうがいいけど下」くらいのポジションにいる
    人に期待しなければ最強
    議論でいちいち傷つかない
    ひろゆき流怒りのマネジメント
    ひろゆき流キラーフレーズ・「はい・いいえで答えてください」

    【第5章】「ああ論破したい!!」こんなときどうする?! ひろゆきのお悩み相談室
    「本題からはずれて、過去の話で攻撃してきた」
    「異常に細かい人に詰められて疲れる」
    「相手が怒鳴ってきて反論の隙がない」
    「自分のやり方を押しつけてくる人がむかつく」
    「目上の人が事実と違うことで非難してきた」
    「お客様から電話でののしられた」
    「よかれと思って指摘したことでキレられた」
    「自分だけに当たりが強い人がいる」

    【第6章】 議論に強くなる頭の鍛え方
    「ああ言えばよかった」への処方箋
    なんでも知っている人に見えるインプット術
    議論に強い人は「保留」をする
    「知らないこと」は「知らない」と言う
    試合に負けて勝負に勝つ
    答えのない議論を考えるコツ
    「会話のキャッチボール」をしようとしない
    本当に頭がいい人の議論の特徴
    当事者意識を持たずに判断をする
    答えが難しいテーマをぶつけて相手の反応を見る

  • うーん、なんていうか「論破力」は下手な知識で生半可に使うと大事故になりそう…。これは、「ひろゆきだからできることで、自分にはちょっと真似できないな」というのが率直な感想。
    人間関係を悪くすることなく、自分の主張を通す技術が私には必要なわけで、「嫌われることをなんとも思わない」というスタンスで書かれている時点でちょっと真似できない。
    「世の中にはそういう考えもあるのか、へぇー」という意味ではまぁまぁおもしろい。
    「おいら、〇〇なんすよ」みたいな口調で書いてあるので、好きな人にとってみればフランクで読みやすいかも。

    そもそも読んだきっかけは、「夫と口喧嘩して勝つためにはどうしたらいいかなぁ?」という話を旧友にしたところ、オススメされたため。正直、討論系のテレビ番組は好きじゃなくて、著者のことはあまり知らないので図書館で予約。何ヶ月も待った。

    信頼している友人が勧めてくれた本なので、最後までなんとか読んだけど…なんかモヤモヤが残る。

    論破ってそもそも相手を言いくるめたり、相手の言ってることを打ち負かすことなわけで、それをやって言い負かしたところで人間関係が悪くなったら元も子もないよねぇ?という疑問をずっと持ちながら読んでいた。

    一方で、書いていることは夫がよく言ってことによく似ていて、「敵を倒すには、敵の思考回路を知る」という意味で、それなりに効果はあるかも。

    ただ、「一対一のやりとりはそもそもしない」「第三者のジャッジがいることが大事」とのことだし、家族での議論には通用しない点は著者も書いていた。
    家庭でそれをやろうとしたら「第三者=娘、息子」になってしまうわけで、激しい夫婦喧嘩を子どもに見せるのはどうか、って話で別の問題になる。
    会社で立ち振る舞いに対しては、けっこうヒントがあるかもしれない。特に20代の自分が読んだら、「おぉ!使えるじゃん!」と思ったかも。

    子どもたちが大きくなって、家族でテレビの討論番組みたいに「あーでもないこーでもない」と意見を議論するようになったときに、大人としてどう振る舞うか、自分のなかで答えがまだ出ない。
    自分の子どもがこんな切り返ししてきたら面倒くさいだろうなぁ…、いゃー夫の要素を受け継ぐとこうなるんだろうなぁ…、そのときはもう面倒なので夫と子どもを議論させて第三者に徹しよう…、とか考えてしまった。

    どちらかというと、論破力よりもファシリテーション力のほうが自分には必要なのかも。
    そして、相手を変えようとするより、自分が変わるほうがやっぱり確実。自分の怒りポイントとか、何を嫌いなのかを知ることが何より大事、というのはそのとおりかな。

  • ひろゆきさんはカッコいいと思う。

  • 「論破」でなくてあまりにも幼稚な言動に相手が、絶句してるのではないかと思ってしまった。

  • ひろゆきにしかできないことを書いているのであてにならないですよ。

  • 正直全然役に立たない実用書で面白かった。これだけ性格悪くて有能だと向き合ったら相当手ごわい論客だろうというのは想像出来ます。屁理屈と言われる範疇の事なのですが、実際の事実を基に言われると反論とし難いですよね。
    実はあまり討論番組見ないので実際に論破しているシーンを見たことないのですが、言われたりやられたりしたらさぞムカつくであろうことのオンパレードでした。
    でも自分の中でも頷けることが結構ありまして、中でも「他人を変えるのは難しいので、自分が変わってしまう方が簡単」というのはまさにそうだなと。
    それにしても嫌われるのが怖くないというのは本当にうらやましい。これだけ揚げ足取りに近い事をしてしまうと相当嫌われそうですが、むしろ「めんどくさいやつ」という評価を受ける事によって面倒事を回避するというのはやりたいけれど出来ない事です。
    この本自体、識者のご意見拝聴というよりは、上手い事やっている陰険な感じの友人に、どうしたら上手い事世間渡れるのかをファミレスでレクチャー受けている感じでした。
    役に立たないとは言いましたが、これを本気で意識的に実践したらば、ひとから腫物をさわるようにしてもらう事が出来るので、やりようによっては実に為になる本かもしれません。
    しかし、これはあくまで実務が異常に出来るひろゆき氏だから可能な事でありましょう。凡人がやったら嫌われ者になるだけであります。

  • おいらは周りからの評価は気にしないから、論破しちゃっても平気。というスタンス。実際に使えるテクニックがあるかというと微妙。説得ではなく論破なんだなとわかるやり口が随所に見られた。

  • 議論における論破に定評のあるひろゆきさんによる、議論によって人を思い通りする方法を記した本。
    2人で話さない、議論で否定されても自分が否定されたと思わない、大人になって怒られたところで大概殴られるまではいかないからイージーモードなど時折響く内容があった。
    ただ、それらのテクニックよりも知識として提示している話が面白い。
    ナイチンゲールは統計がすごかった話、シルクドソレイユはそれぞれの場所で様々なことを同時進行で演じている話、ワーグナーはユダヤ人差別主義者だからイスラエルでは曲をかけられない話などなど。
    やはりテクニックもそうだがそういった面白い豆知識や蘊蓄を例えに使ったり、説得力に使ったりするのが重要だと思いました。
    論破も基本は教養力なのですね。

  • ひろゆきの動画はよく見るが、その本を買ってまで得られる情報は少ないだろうと思い図書館での予約を試みたのだが、予約人数も多かったので、気になるときに読んでおこうと結局購入してしまった。
    中々ためになることが書かれており、本の最初に述べられていた「論理と事実」の2つは誰もそれを覆すことはできないので、議論するときにはこの2つを大事にしていきたいとあらためて思った。
    あとは「1対1は厳禁」、「たった1つの例外で論破できる」というテクニックは、基本的なことながら私はできていなかったことなので参考になった。
    非論理的に見える人はいるが、非論理的な人はなかなかいないという話も、そんなもんかと思い納得できた。

  • 内容的には面白かったですが、言葉の使い方に引っ掛かります。

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著者プロフィール

修成建設専門学校建築学科講師。
1955年大阪生まれ。大阪工業大学建築学科卒業。大阪市立都島工業高校・大阪市立工芸高校・修成建設専門学校で教諭・講師として勤務。一級建築士、著書(共著)に 西日本工高建築連盟編『CADの進め方(新建築設計ノート)』(彰国社、1994)、『工業369 インテリア製図 文部科学省検定教科書』(実教出版、2014)。

「2022年 『基礎講座 建築構造力学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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