疾走!千マイル急行 (ソノラマノベルス)

著者 : 小川一水
制作 : 長澤 真 
  • 朝日新聞社 (2007年11月7日発売)
3.63
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  • レビュー :2
  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022738202

作品紹介・あらすじ

贅を尽くした内装、最高のサービス、技術の粋を集めた強力無比の蒸気機関車に引かれ、大陸を高速で横断する豪華寝台列車、その名は「千マイル急行」。今、特に選ばれた老若男女を乗客にして、列車ははるか東へと旅立った。そこに固く封印された貨車と禍々しい装甲車両が連結されたとき、旅の真の目的が明らかになる。鉄路をさえぎる数々の障害と陰謀。それでも列車を進ませるもの、それはいったい何か。

疾走!千マイル急行 (ソノラマノベルス)の感想・レビュー・書評

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  •  脇道に逸れることができない鉄道網で繋がれた都市国家が立ち並ぶ大陸。やや語弊はあるかもしれませんがコレってかなりRPG的な世界。そんな世界で、とある事情より旅に出なければいけなくなった豪華列車、プラス装甲列車のお話。
     装甲列車ってあまり物語の中で描写されたものを見たことがないのですが、互いに一直線に突っ込んで行かざるをえない装甲列車同士の戦闘シーンはなかなか興味深いもの。それに(著者もあとがきで述べていますが)長距離列車が持つハレの側面もうまく描かれているように思えます。
     全体的な話の流れとして、「衰亡した強者」みたいなものがあって、でも最後にはそれを乗り越えて大団円(とまではいかないにしても)、というのも(毎度のことですが)爽やかな終わり方でいいですよね。

     とりあえずはこんなところか。

  • 読むならば、甘いと言われ様が、やっぱり最後には希望に溢れたものが良い。
    それがどんなに夢物語だろうが、その夢物語があるから最後にほっとできる。
    頑張る男の子がいて、頑張る女の子がいる。
    頑張る男がいて、頑張る女がいる。
    どんなに苦難があっても、手を取り合える仲間がいる。
    黙々と努力する姿に、付いてきてくれる人はいる。
    裏切りがあっても、それ以上に強い絆もある。
    小川一水氏の本には、何時もそれがある。
    彼の題材とする世界は、どこか状況が硬質な世界なのに甘い。最終的には、甘っちょろいぜっ!って言われてしまうかもしれないけど、経緯がかなり硬質なのだ。
    だから私は彼の描く硬質な長い世界を、安心して歩いていける。希望を見据えながら、一ページ一ページじっくりと読んで行けるのだ。

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