オネアミスの翼 王立宇宙軍 (朝日ノベルズ)

著者 :
制作 : 貞本 義行 
  • 朝日新聞出版
4.25
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本棚登録 : 24
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022739490

作品紹介・あらすじ

地球とよく似た惑星にある王国・オネアミスには、宇宙軍なる組織があった。士官のシロツグは、その名に反して宇宙へ行ったこともない軍の中で無気力な日々を過ごしていたが、少女リイクニと出会ったことで情熱を取り戻し、宇宙飛行士に立候補した。人類初の有人宇宙飛行計画が、ここに始動する…。巻末特別付録『王立宇宙軍』山賀博之監督ロングインタビュー。

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃に劇場版を観て、それ以来大好きな「オネアミスの翼」。その小説版。昔から読みたかったけどようやく読めました。

    地球にとても良く似たどこかの世界のお話。創設以来実績がないままお荷物となっている宇宙軍。士官たちもダラケまくりで全くやる気がない。そんなダラダラ士官のひとり、シロツグは、ある日繁華街の真ん中で神の教えを説くひとりの少女リイクニに出会う。

    そんな折、宇宙軍起死回生の策として「有人衛星計画」が持ち上がる。リイクニと出会い躁状態のシロツグは、その計画の宇宙飛行士に志願してしまう。ダメダメだった宇宙軍の連中が、徐々にやる気を出していく。初めて目標に向かって一致団結していく。しかしその行く手を阻む困難が色々立ちはだかる。

    シロツグは宇宙へ飛ぶことが出来るのか?リイクニとの運命は?とかそんなお話。
    劇場版と比べるとシリアス感が強い。劇場版ではシロツグは最後の最後までどこかへらっへらしてるけど、小説版ではかなりストイック。グノォム博士を純粋に尊敬していたりしてるし事故の描写も小説版の方がグッとシリアスだ。

    この辺りは好みが別れる所だろうけれど、私は小説版のシロツグの方が好きだ。不器用で、目標を見つけることができずにうだつのあがらない日々を送っていた彼が、宇宙へ向かうという目標を見つけて必死にもがき続ける。そんなシロツグの方が好感が持てる。

    その一方で発射場到着から打ち上げまでの流れは驚くほどに淡白。まぁ見せ場って中止してから秒読み再開までの流れ位だからなぁ。

    小説版独自の設定や登場人物もいるけれど、正直この辺はない方がいいかなぁと。特にエルフト博士については存在の意味がわからない。山に来ていきなり脱いで、下着なしってってもう意味わかんねぇよ。

    あとリイクニが若干電波っぽく見えちゃうのはなんでだろう?劇場版観た時はそんなでもなかったんだけどなぁ。

    やはり本作のテーマは情熱であり目標達成の為に個人が、チームが一丸となって突き進んでいくその美しさに集約されるよねと。シロツグの成長も見て取れるけど、やっぱり情熱。しかも宇宙という前人未到のフロンティアへの挑戦。いいよねぇ。

  • アニメから入ったけど、やっぱりコレいいね。シロツグ男前。

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プロフィール

1961年生まれ。84年『新作ゴジラ』(ノヴェライズ)でデビュー。多くのゲーム・映像作品のノヴェライズを手がけながらも、怪奇幻想味の強い独特の作品を発表。著書に『バッド・チューニング『ハンマーヘッド』他多数。

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