地底都市〈新宿〉 魔界都市〈新宿〉 (朝日ノベルズ)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022739643

作品紹介・あらすじ

夜の"新宿"の交差点-その何もない空間から突如、一人の少年が現れた。彼の名は神西透馬。"新宿"の地下一千メートルに突如発見された大遺跡を調べるため三年前に構成され、そして地の底で連絡を絶った調査団の最年少メンバーだ。そんな透馬が年を取らずに十四歳の姿のまま生還したことが、十六夜京也をもう一つの"魔界都市"に誘うことになる!?シリーズ最大の危機を描いた書き下ろし長編。

感想・レビュー・書評

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  • 魔界都市<新宿>。
    今回は、新宿そのものはあっさりめ。
    ただ、『魔界都市<新宿>』シリーズと『魔界都市ブルース』シリーズは、メフィストが黒衣か白衣かということもさることながら、パラレルワールドとして扱われているのに、あの眼帯の刑事は登場するし、だんだん境界が曖昧になってきているんじゃなかろうか。
    いつか次元を超えた邂逅を果たす日もあるだろう。せんべい屋で。

    今回、唸ったのは、タクシーの運ちゃん!
    これは、あまりにも憎い演出。
    地底から帰ってきた少年の、淡い恋とか、剣の師匠の男気とか、ジュブナイルの良さを、語ればいくらでも語れるけど、そんなもの。

    読んでもらった方が、断然早い。

    後半駆け足だったところは、どうせならお得意の分冊にしてじっくり書いてくれるとうれしかった気もする。
    せっかくの敵が、もったいない。

    それもこれも、御大がおっしゃるとおり、京也が<区外>に住んでいるのが悪いんだけど。(新宿に入るまでが長いのよ)
    と同時に、区外での京也の学生生活もそれはそれだけでクセのある同期ばかりでおもしろい展開がありそうなので、そっちも期待。

    昨今の似たものばかりのラノベと盛り上がりのない一般文芸に満たされない思いを抱いている読書子よ。

    菊地秀行が、いるよ。

  • せっかく地底都市を造ったのに、敵キャラの大将をあの人にしてしまって世界が小さくなったような気もするけど、微妙に違う魔界都市だから仕方ないのかねぇ。 魔界都市新宿はもう一度漫画で復活してもらいたい。

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著者プロフィール

1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続け、著作は300冊を超える。著書に『吸血鬼ハンター“D”』『魔界都市ブルース』『妖獣都市』等多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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