リスの窒息 (朝日ノベルズ)

著者 :
制作 : サイトウ ユウスケ 
  • 朝日新聞出版
3.05
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本棚登録 : 56
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022739698

作品紹介・あらすじ

『身代金要求の件』-昼どきの秋津新聞社投稿課に届いた一通のメール。添付ファイルに写るのは、拘束された女子中学生だった。その後、メールが届くたびに、彼女は服を剥ぎ取られていく。見ず知らずの少女を救うため、新聞社は身代金を支払うのか?前代未聞の要求を前に、必死に活路を見いだそうとする元社会部の細川と、新聞社を翻弄する犯人との息をもつかせぬ攻防が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • まるで座間味君のような、冷静で頭が切れる一般人が探偵役として登場する作品。
    誘拐事件の真相は前半で既に明かされており、脅迫する側とされる側の状況が並行して進んでいくのですが、それでも作品の緊張感が失われないところが石持氏の筆力です。
    ただ、女子中学生がここまで思いついて、ここまでするかという非現実味には賛否両論あるでしょうね。

  • 微妙なリアル感と微妙な非現実のバランス。
    安定の石持作品。

  • 狂言誘拐犯に振り回される新聞社の話。
    普段は傍観者であり批判者であるマスコミが当事者となり、人命より会社を守るほうに傾いていく。
    「八月の魔法使い」もそうだったが、この作家さんは組織をあまりよく思っていないのか。
    しかし、狂言とわかっていても誘拐という題材は読んでいて嫌な気分になった。
    (図書館)

  • 中学生がある家庭内で起こった事件をきっかけに

    狂言誘拐を企てるお話。

    ちょっと中学生じゃリアリティないな~

    ちょっと大人が振り回されすぎかな?と思いました。

  • 少女を誘拐した。身代金は3000万。突然、全く関係ない新聞社に送られてきたメールを発端とした、サスペンス。
    新聞社の上役のオロオロとした情けない有様を、平の社員の視点から見た構図。
    一番面白いのはこの点かな?如何にも肩書き持ちの保身的な考え方と、行動的でない受身な体制が読んでいリアルに思えて面白いです。
    誘拐犯側のメールだけの脅迫も、心理戦になっていて面白い。

    好きな作品です。

  • 誘拐された人間と関係ない新聞社に身代金の要求を行うという設定が良いです。
    関係がない人間にどうやって身代金を払わすかといった、通常の誘拐物とはちょっと違った駆け引きが面白かったです。

    簡単に警察に通報できないよう制約を付与するために、編集局長が壊れているとか、ちょっと強引な設定もありますが、それもまた面白いです。

  • 細川さんがかっこよかった。
    マスコミの力と、歪んでしまった女の子の話。
    マスコミという職業として、というより
    一人の人間として祈ることしかできない気もする。
    職業はその人の人格を形成する一端ではあるけれど
    それが全てではないと思う。

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著者プロフィール

1966年愛媛県生れ。02年『アイルランドの薔薇』でデビュー。特殊状況下や斬新な設定でのロジカルな推理に定評がある。著書に『月の扉』『扉は閉ざされたまま』『トラップハウス』『カード・ウォッチャー』等。

「2014年 『御子を抱く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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