怪談徒然草 (HONKOWAコミックス)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 33
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022758163

作品紹介・あらすじ

【芸術生活/コミック劇画】加門七海の実話心霊体験コミック集。60年に1度の出雲大社ご遷宮の晩、現地で何が起こっていたか!? 当日午前零時、加門氏は小雨降る中出雲大社拝殿前にいた。そこで感じたあまりにも巨大な存在とは!? 遷宮祭レポートをカラーフォトで収録。

感想・レビュー・書評

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  • 楽しく読めた。
    出雲大社の印象が
    『どこまでも奥行きのある空間』『土』
    だったので、加門さんの喩えが成る程感があった。 また行きたい。

  •  Booklive!ですと、似たジャンルでオススメ、みたいなかたちでいくつか出てくるのですが、『リセット』シリーズなどで有名な山本まゆりさんの作品を見ていたらその中のレビューでこの作品が取り上げられており、興味を持ち購入しました。
     加門さんという方は霊能力者のようで、色々視えたり、触れたり、祓えたり、なんだり、できる方のようです。こういった出来事がありましたよ、っていうルポですね。
     メインは、出雲大社の遷座祭レポート。
     社には、物凄い大きく強いものが収まっているようだ、とか。
     日付が変わった瞬間の劇的な雰囲気のかわりよう、とか。
     出雲大社によって薄められたものが再度表に出てこようとするの六十年目で、それを阻止するために遷座祭がおこなわれまた薄められるのであろう、云々。

     その次は、目立たなくさせつつ完璧に隠すことのできない禍々しいものがそこらへんにひっそりとあって、開けて開けて、みたいに口を開けてニッコリしていたりするから、そういうのは、気をつけましょう、っていうお話。
     また、友人とともに山の上にあるお社に向かう際、その友人の友達も一緒に行くことになり、その人たちがオカルトかぶれというか、大騒ぎを繰り返す人たちで、なんかいろいろあって面倒ごとに巻き込まれたわ、やってらんねー、っていう愚痴を含めた漫画。

  • 怪談徒然草の加門七海体験談を漫画化。
    ということは、いずれ△屋敷の話もしてくれるのか…?

  •  小説家でエッセイストの加門七海さんがこれまで見聞きし、体験したことをJETさんに漫画化してもらった『怪談徒然草』シリーズ。特別編として六十年に一度の「出雲大社御遷宮」の取材模様を漫画化。加門さんがあの場で何を感じどう思ったかは本編を読んでもらうこととして、読んで私が思ったのは「大自然や災害を眼前にしたように、やっぱり“こういう場所”では、人の存在が卑小に感じるわ」
     その場で生活する人が自分以外の存在を考慮しないで思うままに場を改造した結果、悪い事が起きるとか、少なからず見聞きする話だし。それを知る術が現代に至るまでに断絶してしまっただけで、古代には彼らなりの知恵や創意工夫があったんでしょうねぇ。善悪はともかくとして、やっぱり“伝統”って大事なことだわ。

     また、今巻から『怪談徒然草 (角川ホラー文庫)』で記された体験談を中心に話は展開されるそうで。
     別に限定しなくても――と最初は思ったが、あまり最近の話だと他の著作を出している他所の出版社に迷惑がかかるから、ある程度時期が過ぎた古めの話を漫画化しているのかな、と深読みしてみたり。でもそれならやっぱり、『文藝百物語』で語った話とか、文章化されてからある程度経過した体験談も、機会があれば漫画化してほしいなぁ。
     でも、文庫版に収録されている体験談を中心に、ってことは、いずれあの「▲」の話も――?

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著者プロフィール

加門七海
<プロフィール>
東京都生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。伝奇小説・ホラー小説を執筆するかたわら、オカルト・風水・民俗学などへの造詣を生かしたノンフィクションも発表。自身の心霊体験をもとにした怪談実話でも人気を博す。小説に『203号室』『祝山』など、ノンフィクション・エッセイに『大江戸魔方陣』『お咒い日和』『墨東地霊散歩』『加門七海の鬼神伝説』など、怪談実話に『怪談徒然草』『怪のはなし』など多数。

「2023年 『神を創った男 大江匡房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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