清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか? (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950765

作品紹介・あらすじ

秀吉はいかにして、織田家の後継者たる信雄、信孝を追い落とし、勝家、家康を凌駕したのか!?秀吉が大きく飛躍するきっかけとなったとされる「清須会議」。しかしながら、秀吉の天下取りへの道のりは、「清須会議」に限らず、少なからず俗説がまかり通っている。織田家の人々、ライバルとなった諸将との関係にも注目しながら、秀吉の天下人までの道のりを、丹念に検証する。------------------------------------------------------------信長の行動はまだ良心的ですらあり、かえって秀吉のずる賢さには驚きすら禁じ得ない。それは書状を読めばわかるとおり、相手に虚偽を伝えたり、恫喝したりして、圧倒的な勢いで屈服を迫るものだった。これまでの歴史小説やテレビドラマで知られる、ひょうきんで明るい秀吉のイメージも、そろそろ覆されるべきだろう。(「おわりに」より)------------------------------------------------------------[目次]序 章 清須会議への道のり――信長の死と後継者問題第一章 従来説に見る清須会議の展開第二章 清須会議の真相と新たな政治体制第三章 清須会議後の争乱――賤ヶ岳の戦い第四章 徳川家康の屈服――小牧・長久手の戦い第五章 関白就任と家康の従属第六章 豊臣政権の確立

感想・レビュー・書評

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  • 清須会議以降の秀吉の通史。肝心の清州会議は6章だての2章でそれほど重点項目ではなく、今までの通史と比べて目新しいのは、織田家家督に三法師を支持したのは秀吉だけでなく、全員が三法師を支持としており、争ったのは信雄、信孝どちらが後見人になるかという点であり、その場では秀吉、勝家、丹羽、池田の4宿老が並列で織田家を差配するということで曖昧に決着した、という点だろうか。教訓としては大事な会議に欠席するとリカバリーできないよという滝川一益の事例であろうか。戦国史好きなら楽しく読めるが学びはあまりない。

  • 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?
    最高責任者
    天正10年6月 三法師
    (四宿老や信孝・信雄の名代争い)
    四宿老発給連署状はわずか(実態怪しい)
    信孝が美濃で禁制発給するが秀吉の副状
    求められるなど実務は秀吉大活躍
    10月 信長葬儀へ三法師出席のため
    信孝との仲を修復しようとする秀吉

  • 秀吉の天下取りを実証的に追っている。

  • 本能寺の変後の秀吉の天下取りの経緯を追う内容。信長横死の一報を受け取った瞬間からの秀吉の働きぶりは、政略、外交、合戦等々において、彼の人生で最も能力を発揮した期間で、同時に危難や死と隣り合わせの時期でもあった。山城(京都)の掌握と大阪築城の着手によって、天下人への野望は周知の事実となったはず。押さえるべきところを押さえる目の付け所、物事を進めるスピード感、味方を増やし為の行き届いた配慮など、打つ手の筋の良さもさることながら、時間をフルに活かした仕事ぶりにも驚嘆。これほどの力量が無ければ、戦国の世は統一出来なかったのだろう。英雄譚のハイライトを、一次史料を基にドキュメントした企図なので、某映画を模したタイトルは適切でなかったかも。

  •  今まで秀吉政権の確立についてよく分かっていなかったなと、分かりやすく復習してくれた感じ。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。主な著書に、『戦国誕生中世日本が終焉するとき』(講談社現代新書、2011年)、『戦国の交渉人外交僧・安国寺恵瓊の知られざる生涯』(洋泉社歴史新書、2011年)、『逃げる公家、媚びる公家――戦国時代の貧しい貴族たち』(柏書房、2011年)、『戦国の貧乏天皇 』(柏書房、2012年) 、『戦国大名の戦さ事情』(2020年、柏書房)、『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか? 一次史料が語る天下分け目の真実』(PHP新書、2019年)、『明智光秀と本能寺の変』(ちくま新書、2019年)、『光秀と信長 本能寺の変に黒幕はいたのか』(草思社文庫、2019年)、『ここまでわかった! 本当の信長 知れば知るほどおもしろい50の謎』(知恵の森文庫、2020年)、『清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?』(朝日新書、2020年)。編著書に、『考証 明智光秀』(東京堂出版、2020年)、『虚像の織田信長 覆された九つの定説』(柏書房、2020年)など多数。

「2021年 『戦乱と政変の室町時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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