中流崩壊 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
2.60
  • (0)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (3)
本棚登録 : 54
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950789

作品紹介・あらすじ

経済格差が拡大し「総中流社会」は完全に崩壊した。そして今、中流が下流・アンダークラスへの滑落するリスクがこれまでになく高まっている。また中流も多層化し、社会の分断も急速に進んでいる。『新・階級社会』著者が、様々なデータを駆使し、現代日本の断層をつぶさに捉えた意欲作!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 教科書に載ってる話ではあるけど、資本家が生産手段を持ち、労働者は生産手段を持たない、というのを改めて思い出した。自営的に小規模だけど、生産手段を持って自分で生産するという意味では、ソフトウェア技術者とかゲーム開発者は、この本の言う旧中流に近いし、実際、ゲームエンジンとインディーの流れで、旧中流の位置でやってる人が、周りでも増えた。社会の仕組みも、それに合わせて変わると良いなあ。お役所とか。

  • 東2法経図・6F開架:361.84A/H38c//K

  • 分断が進んでいる。格差っていう言葉を避けてみたんだろうけど、中流が下流になってきた、というエビデンスをとっている。
    読み終えると、「んで?」って言ってしまう中途半端さ。

  • アンケートの結果で集計された数字で、現状を述べているが、最終的にはリベラリズムを擁護し社会主義化を理想とする思想の開示の書である。リベラルと保守との根本的な相違にはあまり触れず、「中流リベラル」中心社会の形成を目指している。オルタナティブを提示せずに批判ばかりするのは、読んでいて気持ち悪い。

  • 格差拡大

  • 「社会学」はどんな主張をしても5年~10年後にはデータが出揃うことによってその主張が正しいかどうかがはっきりしてしまう。本書では多くの社会学者の過去の主張とその変遷まで言及しているから、思わず笑ってしまった。
    本書での「1970年代からはじまる格差のトレンド」を鋭く追求する論考は政治家のごとく断定的だが、ここまでデータが揃っていると反論の余地もないと思えた。
    過去に、政治家や評論家がさまざまな学者の言説を引用して「格差」の存在を論争していたことを思い起こす。今から振り返ると、誤った認識の下に政策を遂行していた政治家には是非本書を一読してもらいたいものだと思った。
    「社会移動」についての考察は身近な問題でもあるために興味深いし、「中流の3つのタイプ」のクラスター考察にもとても驚いた。日本もアメリカの様に底流で分裂が進んでいるのではないかと考えてしまう。
    「使命は」を読んでいて感じたが、著者は本書ではより政治的に踏み込んでいる様に思える。日本の現状が学者にも傍観出来なくなったということなのだろうかとも思った。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1959年生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。データを駆使して日本社会の階級構造を浮き彫りにする。『はじまりの戦後日本』『新・日本の階級社会』『アンダークラス』など。

「2020年 『〈格差〉と〈階級〉の戦後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橋本健二の作品

ツイートする
×