キリギリスの年金 統計が示す私たちの現実 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.50
  • (1)
  • (6)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950888

作品紹介・あらすじ

アリのように働いても、老後を公的年金だけで過ごすことは絶対不可能。物価上昇・賃金下落・人口減少……複合的な要素が絡む「年金制度」の未来とは。さらに、コロナ禍でますます悪化する日本財政の末路を豊富なデータをもとに徹底検証。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いろいろ参考情報は入ってる。現状を把握するための情報はそろってると感じた。著者の主張が、最終的に、円の信用の話に帰着してると思った。円の信用問題については、エビデンスが示されないので仮説の域を出ないのかなと思った。問題を先送りした過程と現状については納得感あった。因みに個人的には、社会保険料は税金だと思ってるし、将来年金がもらえるのを期待はしてない。頑張って稼がないとな......

  • 年金財政が少子高齢化で極めて難しい状況である事をデータで示してくれる。納得感がある。それにしても政府は最悪のシナリオをはっきり明示しないのはどうしてなのか。国民に不安をもたらすからなのか、政治の責任が問われるからなのか。いま政治家や官僚は根本的な問題を直視せずに先送り。場当たり的な対応ばかりである。特に財政赤字、金融政策、原発政策は無茶苦茶である。もうどうにもならないところまできている、というあきらめがあるように感じる。とんでもないことがいつ起きてもおかしくない危機的な状況、そうなってみないと分からないし、そうなっても根本的、抜本的な対策をとることがはたして出来るのだろうか。現状を示すデータときちんと向き合い、どういう社会を築くのかをきちんと議論すべき時なのだが・・・。

  • 東2法経図・6F開架:364.6A/A32k//K

  • 国の借金を借金で返す状態が続いている。2020年度の国際総発行予定額は250兆円を超えている。もはや財政再建は絶対に不可能である。いずれ、日本の財政は為替市場の信頼を失い、円が暴落し、ハイパーインフレが起こる。もはやこれを避けることはできない。年金は支給されるとしても、生活を維持できる額ではなくなる。では、国家財政の破綻を防ぐにはどうしたらよいか。筆者は、消費税を中心とした全方向への増税が必要と説く。しかし、賃金が20年以上上昇していない(実質GDPが上がっていない)この国では、国民は増税に耐えることはできない。
    これは、税負担をしたくはないが福祉は受けたい、という国民のわがままから端を発した事態であり(増税を訴えると選挙で当選しない)、ある意味自業自得といえる。給付のためには負担が必要ということを理解しない国民が結局ツケを払うことになる。そもそも税金とは「取られるもの」ではなく「出し合って支え合うもの」である。しかし、この考えは前提として「信頼」がなければならない。そのためには。国家が徹底的に情報を公開し、国民の監視が行き届くようにしなければならない。日本は「経済成長をすればなんとかなる」との発想で国民に負担を求めること避けてきた。そして、借金というかたちで未来に負担を押しつけてきた。
    もはや、財政破綻は避けることができないと絶望している。どうしたらいいのか。この書では解決策は示されていない。それぞれ国民が自分で解答をだしていかなければいけない。考えるきっかけを与えてくれる。

  • 日本の財政は詰んでるなと感じた

  • 日本の年金制度がいかに大きな問題を抱え、将来の安心に繋がらない制度であるかを詳細に検討しています。取りあえず目先の株価と支持率だけを気にして政治が行われた現状では未来は確かに明るくありません。やっぱり今、真剣に考えなくてはいけないのは「自助」ということなのでしょうか。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1984年、和歌山県生まれ、栃木県育ち。弁護士。東京都立大学法学部、法政大学法科大学院を卒業。主に労働事件、消費者被害事件を担当。ブラック企業被害対策弁護団所属。著書に、『人間使い捨て国家』(角川新書)、『アベノミクスによろしく』『データが語る日本財政の未来』(集英社インターナショナル新書)など。近著は2020年9月刊行の『キリギリスの年金 統計が示す私たちの現実』(朝日新書)。

「2021年 『財政爆発 アベノミクスバブルの破局』 で使われていた紹介文から引用しています。」

明石順平の作品

ツイートする
×