コロナと生きる (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 155
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950895

作品紹介・あらすじ

人と「ずれる」ことこそ、これからのイノベーティブな生き方だ! 「コロナウイルスは現代社会の弱点を突く21世紀の鬼っ子」という著者ふたりが、強まる一方の同調圧力や評価主義から逃れてゆたかに生きる術を説く。災厄を奇禍として自分を見つめ直すサバイバル指南書。

感想・レビュー・書評

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  • 内田樹「コロナと共生する社会」 岩田健太郎医師と語ったウイルスと人類〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
    https://dot.asahi.com/aera/2020041600009.html

    朝日新聞出版 最新刊行物:新書:コロナと生きる
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=22211

  • 「コロナウイルスは現代社会の弱点を突く“21世紀の鬼っ子”」という著者ふたりが、強まる一方の同調圧力や評価主義から逃れてゆたかに生きる術を語り合う。災厄を奇貨として自分を見つめ直すサバイバル指南書。

    現在進行形な事柄だけに興味深い。続きがあったらぜひ読みたい。

  • いつまでも話を聞いていたいお二人による、コロナに関する対話。その企画が、果たして興味深くない訳がない。お二人の発信には、日ごろからアンテナを伸ばしているから、この中に取り立てて目新しい見解はない。他の人となるべく違ったことをするという意見は、大いに首肯。

  • 内田さんの著書を初めて読んだ際は自分の不明のせいで分からなくて、今回もちょっと心配だったが、とても分かりやすかった。
    この前に岩田さんの『丁寧に考える新型コロナ』を読んでいたので、より理解が深まったかも。
    日本政府、国への怖さばかりが大きくなってしまった。。
    失敗は致し方ないが、学んで改善する事を…当たり前のように子どもたちに言ってる事を政治家さんたちは自分らもしてほしい。
    多様性は今、そして未来のキーワードだということがまさかコロナに関する本で感じられるとは思わなかった。

  • これまた、コロナウイルスから、話を広げている。
    岩田健太郎と内田樹というコンビが良いね。
    同調圧力がいけない、人と違うことをやることが大切、という言葉は考えさせられる。

  • 「国民全部をネットできる仕組みを作ろうとしたら、人間は何を嫌がり、何に惹きつけられ、何を恐れるのかという人間の欲望と弱さについての深い理解が必要です」

    という内田氏の言葉に、強くひきつけられたな。別に俺は国民全部をネットしたいと思っているわけではない。ただ、仕事やマンションの理事会、学童の役員会、いろんな場面でいろいろな人と関わっているとさ。合意形成の難しさやめんどくささを感じるんだよね。俺は大きな声を出す方ではないし、別に子どものための会合で大きな声を出す人がいるというわけでもないんだけど、そうであればなおさら、どうやって物事を決めていくかという難しさは感じるわけでさ。問題があるなら、解決しなければならない。でも、責任をとるのはみんなイヤ。俺も含めて、というときに、みんなが納得する形で結論を出すのはほんとに難しいんだよね。

    そういう場面で合意形成するために必要なのは、大きな声を出したり、金にものをいわせることではない。人間に対する理解ですよ、というのはなんというか、腑に落ちる気がした。そうだよね、と。

     コロナ禍での社会の問題について話す本ではあったんだけど、そうではない部分、人間社会に普遍的ともいえる課題について、考えさせてくれるところがあったんじゃないかなぁ。刺激的で面白かった・

  • 『コロナと生きる』 内田樹&岩田健太郎

    内田老師の新刊であり、ダイヤモンドプリンセス号の一件で有名となった岩田氏の対談である故、購入。
    本書は3回に渡って行われた内田老師と岩田氏の対談をまとめたもので、感染症における専門家である岩田氏の話は非常に面白い。そもそも、日本において感染症の専門家は極めて少ない。理由は二つあり、一つは根本的に日本で医師になる場合、産婦人科や整形外科等多くの専門分野に分かれることが原則であるからである。丸山眞男よろしく、タコツボ化している日本の医科では感染症医学の様なある種の分野横断的な専門家を輩出しにくい仕組みとなっている。もう一つが、シンプルに日本が今まであまり感染症で痛い目を見ていないという事実がある。CDCを立ち上げる喫緊の理由がなかったというところが実情らしい。

    印象的であったことは、やはり医療制度と新自由主義の相性の悪さというところがコロナで浮き彫りになったという点である。これも一つの見方に過ぎないが、アメリカにおけるパンデミックの原因の一つは無保険の貧困層が医療機関に行くことが出来ず密集して暮らしている部分がクラスター化し、感染のエンジンとなってしまっているというものである。感染症は皆平等に医療を受けられるような社会でこそせき止められ、医療が手を差し伸べられない階級がいる限りにおいて収束は困難を極める。このような医療が手を差し伸べられない領域を生み出してしまったのが、まさしく新自由主義的な医療制度設計に他ならないという談である。医学においてはヒポクラテスの誓いというものがあり、何人にも平等に医学の施しをなさねばならないとされている。しかしながら、新自由主義とこの概念は矛盾する。その矛盾が今回のコロナで浮き彫りになっている。
    脇道にそれるが、神学と法学と医学は大学の原点ともいえる学問である。これらに共通する概念は皆「平等」であることに気づいた。何人も神の前では平等であり、法の下に平等であり、医学も平等に行き渡らねばならない。これは中世の人々が処世術として得た実感なのだろう。法・信仰・医は平等でなければならないという実感である。

    もう一つ印象に残ったのが、政権が国民分断を煽ることの意味である。国民国家の原点に立ち返ると、国民に分断を煽ることは、自殺行為である。しかし、国民分断を煽ることは短期的にではあるが、政治的な熱狂を引き出すことができる。国民国家として全ての集団に平等に便益が与えられる仕組みを作ると、多くは全国民が同程度に不満足な仕組みしか作れなくなる。その様な解を出すためには国民から信頼される人望や、国民を纏め上げるビジョンを持った政治家がいなければならないが、なかなかそのような政治家は現れないゆえに、国民分断を煽るような禁じ手に頼らざるを得ない。といったロジックであるが、これまた難しいと感じた。政治家には人望やカリスマ性があることはうなずけるが、人間性ばかりにフォーカスされることはやはり危うさがあるだろう。9月中旬に発足した菅内閣は近年まれに見る平民宰相ともてはやされ、内閣支持率の支持の理由に最も多いのが人柄というものである。特に菅氏の人格を否定するつもりはないのだが、内閣支持率の支持理由が人柄というのはいかがなものだろうと感じる。人柄なんて国民にわかるのだろうか。やはり、政治家である限り政策に共感するということが支持理由のナンバーワンでしかるべきではないかと考えるのだが、上記の内田老師の話では、国家という極めて長い時間を射程にした虚構の政治戦略を語る上では、どの集団も同程度に不満足な政策を、人望でなんとか納得してもらい、ちょっと泣いてもらうことが正しいとされるようにも受け取れる。そう考えると、そのような優れた政治家と呼べる存在はやはりどの集団も同程度に不満足な政策を提示するはずなので、どの集団にも支持されないことになる。パラドックスじみた話になってしまい頭がこんがらがってしまった。まあ内田老師曰く、葛藤は知性の養分とのことなので、もう少し葛藤して生きてみようと思う。

    人と違うことをして生きる。コロナにおいて、相性が悪いのは、同調圧力であるとのこと。
    動物や虫はそれぞれ食べるものや生きる場所、起きている時間などのエコロジカルニッチを追い求めて今の形になる。コロナで密を避けよという号令は人々が改めてエコロジカルニッチな生存戦略を立てるべくしてなされた啓示かもしれない。

  • 岩田氏は、ツイートは断片的で真意を掴みにくかったが、発言を辿ることで考え方を理解できるようになったような気がする。

  • 読みやすさ★★★
    学べる★★
    紹介したい★
    一気読み★★★
    読み返したい★

    2020年9月に発刊されたもの。コロナウイルスがまだ未知であることが標準認識だった頃。
    異常報道が加熱し、世界中の茶番が明らかになった今、内容に重みが感じられずほとんど読み飛ばしてしまった。PCR検査を感染者数の基準にしている辺り、前提がおかしいので。

  •  ワクチンの安全性と有効性は二律背反。ワクチンの効果が高いほど炎症反応が起きやすいので副反応も強くなる。そのバランスが重要とのこと。内田樹氏と岩田健太郎氏の3回の対談をまとめたもの。「コロナと生きる」、2020.9発行。人と合わせるのでなく、「ずらす」という生存戦略のもとに生きるのがよいと。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。思想家、エッセイスト。2007年『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、10年『日本辺境論』で新書大賞2010を受賞。11年伊丹十三賞受賞。著書に『寝ながら学べる構造主義』など。

「2021年 『武道論 これからの心身の構え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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