たのしい知識――ぼくらの天皇(憲法)・汝の隣人・コロナの時代 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950925

感想・レビュー・書評

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  • 高橋さんの教科書、次もお願いします。こんな教科書なら読みたい、そう思いました。「文学」って、これまでなんとなくボワッとしたもののイメージでしたが、もしかしたらとんでもない凄いもの、アプローチの仕方がこれまでの私の次元より数段上の次元かもしれないと思いました。「汝の隣人」については自分の勉強の足りなさを痛感させて頂きました。第3章のコロナについては、人間は「忘れる」ということ、これについて考えされられました。


  • 何かについて意見するならば、まずはそれについてよく知らなければならない。

  • 「知識が必要だ」に共感する。
    日本国憲法の前文から天皇、9条の戦争放棄までが国の基本的な考え方、思想を書いた「前文」にあたるという指摘にはなるほどと頷いた。そうだよね。
    茨木のり子さんと尹東柱さんの詩を読みたいし、「金子文子と朴烈」のDVDも探したい。
    コロナについては「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」「今からもう、よく考えておくべきだ。いったい何に元どおりになってほしくないのかを」という言葉にクラクラした。

  • 確かに、どんどん読み進めたくなる教科書。学生時代にも同じように思えたかというと、ちょっと微妙かもしらんけど。でも、本作のような思考力を、学生時代に授業の一環として触れられるなら、そんな素晴らしいことはないかも。ものの考え方を教える大変さを、本作はかなりのレベルでクリアしている。素敵。

  • 何かについて意見を持つならば、まずはそれについてよく知らねばならない
    発信するためのアイテムを沢山手にいれ過ぎ、受信することを疎かにしてしまった
    また直接役に立つ(ように見える)情報に気をとられすぎ、本質は周辺やあいだにあることを忘れてしまった
    そういう当たり前のことに気づかされる本

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著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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