人を救えない国 安倍・菅政権で失われた経済を取り戻す (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950956

作品紹介・あらすじ

コロナ対策で、その脆弱さを露呈した日本財政。雪だるま式に膨れ上がった借金体質からの脱却、行き過ぎた新自由主義的政策・変質した資本主義からの転換、産業構造改革の必要性を説く著者が、未来に向けた経済政策の在り方を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 安倍政権から菅政権の今日にいたるまでいったい何をもたらしてきたのだろうか?安倍政権からそのままずるずるときて、のらりくらりと政策、批判をかわしてきた結果が今に至っているようなものである。コロナ対策も後手に周りこの国が大変まずいことになりつつあり、思い切ったリーダーがホントに必要であると感じた。

  • ある程度はタイトルの通りの書。
    安倍・菅政権批判は定性・定量の両側面から分析されている。本書の大半を占める。

    ただ、本書に書かれたことは、肌感覚を補強する程度の話で、若干聞き飽きた話、食傷気味なテーマ。
    世の中の人がやってほしいことは、
    ・閉塞『感』の元凶の撲滅(もしかしたら本書のような「失敗の煽り」も元凶の一端かもしれない)
    ・日本の成功・成長に向けた処方箋(前向きな夢とゴールが見えれば、多くの人が我慢と努力をできるだろう)
    なのではないか。

    本書で語られる安倍菅の失敗の分析も、かなり固定された持論になんでも結びつけようとする点で柔軟性に欠け、結果として無理なロジックや理解に苦しむところも少なくない。
    冷静に受け入れるのは少々困難。

    成功に向けた処方箋は最後の方に少し記されているが、
    そこまでの安倍菅の失敗は定性定量両面で語られているのに(結果を分析することは比較的簡単だ)、
    著者の処方箋は定性的な内容にとどまり、定量的な見通し、年限等のマイルストーンも全く見えない。
    取り組み方も、本気さ、気概が感じられない。
    これでは、人はついてこないし、企業なら出資されないだろう。

    読んでもいいが、前向きに得られるものやモチベーションはあまり無く、
    ツイッター界隈の方が最新の情報にまみれており(信用には値しないものが多いが)、
    本書は差別化や優位性に勝れない印象。

  • 現在の日本の状況をどう捉えたらよいのか、経済学者の視点から幅広く批評している。もはや日本は発展途上国になりつつあるという見方はかなり辛口ではあるが、そのくらい“人を救えない国”に成り下がってしまっているのは確かだと思う。未来の世代のために、よりよい社会にするために今を犠牲にしても教育にお金をかける精神は失われてしまった。今の問題を何とかすることにきゅうきゅうとして、その場しのぎで、しっかりとした将来のビジョンなしにつきすすむ。社会システムのいたるところでどうにもならなくなっている閉塞感。従来の発想を根本から変えて社会を大胆に変革していくときだ。しかし、黒船到来のようなインパクトがないと変われないのは日本社会の習性か。いずれこのままだと、社会を揺るがすとんでもないことが起きるのは確かだ。だが、悲観的になることはない、スイッチが入れば日本は強い。そういう国だと本を読みながら思った。

  • 起こったことを検証することは大事だが、後からならいくらでもケチをつけられる。批判のオンパレードである。読み進めるにつれて、テンションが下がってきます。
    最終章でこうすべきという提言はあるが、言うは易し、であろう。

  • 正直なところ経済はよくわからないが政府のしていることが富裕層や大企業のための政治であることはわかる。ほんのひと握りの銭の亡者に尽くして社会をめちゃくちゃにして恥じない。コロナ対策で彼らの強欲と無能が鮮明になったし、なり続けているが、どんな世の中にするつもりなんだろうか。今のままのやり方で社会が持つはずないだろうに。
    それでもお上を支える人たちには同罪ですぞと申し上げたい。ハラダタシイカギリダ。
    金子氏の分散革命による展望ある提言に救いを感じるが、質の悪い政治家どもにはわからんだろうというところをどう突き抜けるか。

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著者プロフィール

1952年生まれ。[現職]慶應義塾大学経済学部教授。[専門]財政学・地方財政論・制度の経済学。
『市場と制度の政治経済学』東京大学出版会,1997。『セーフティーネットの政治経済学』ちくま新書,1999。『反グローバリズム』岩波書店,1999。『日本再生論』NHKブックス,2000。

「2001年 『グローバリゼーションと日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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