いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022951076

作品紹介・あらすじ

池上彰がマルクス経済学の専門家と対談。資本主義や社会主義の歴史を振り返り、世界経済の現在・過去・未来をわかりやすく解説。混迷の時代を生き抜くために我々は何をすべきか? アメリカ大統領選挙後の動向も見据えつつ、未来への指針を提示。

感想・レビュー・書評

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  • 的場昭弘さんは神奈川大学副学長で、
    マルクスに詳しい経済学者、哲学者。

    「難しいんじゃないかなぁ。でも
    この際マルクスや社会主義のこときちんと知りたいし」
    と思って読んでみたら、これが凄く面白い!
    難しい言葉も無くて、辞書で調べたのは「陶冶」だけ。
    あとは本の中で説明してくれたので。

    ただ、タイトルとはちょっと違うかな。
    「この対談は、そもそも資本主義社会の限界とその未来を展望するものでした」と池上さんも言っているし。

    ソ連、中国、東欧中南米東南アジア各国で
    社会主義は違うということが
    一番面白かったです。

    そして「資本主義は社会主義より優れている」
    という単純なのものではないなと
    しみじみ思いました。

    社会思想史おもしろそう。
    これは大発見でした。

  • わかりやすかった。だけど、最近、資本論、社会主義系の本を結構読んでいたせいか、期待が高かったせいか、物足りない感じ。
    とは言え、これまでの本当は違った視点もあり、勉強になった。

  • やはり池上さんは広く民衆的な範囲で物事を話してくれるから分かり易い。
    的場さんは専門的で知識がとても深いから時に「それは何だろう」と思うような単語や文が出てくる。
    2人のバランスがとても良く、広くも深くも考えられる本だった。
    コロナ禍の日本、世界の今後の社会のあり方を見据えていて、モヤのかかった未来に少しずつ道筋を見せてくれるような本。

    ここまで日本や世界の行く末を注視したことが無かったけど、資本主義の限界、社会共通資本のあり方、日本の記録の薄さ、菅政権の現状もよく分かる。

    こういう本をどんどん読んで、自分なりに将来を予測出来る人間になりたいと思う。

  • 前半はなかなか面白く読みましたが、後半はダレました。

  • 社会主義にはメリットもデメリットもあるし、資本主義にはやはり限界があるということがなんとなく分かった。これから自分が死ぬまでの間に、経済の体系が全く違うものに変化していてもおかしくないと思えた。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/755271

  • 資本主義、社会主義、よく知らないままきてしまったが、
    イメージが掴めた。

  • 社会主義についてではなく著者が思うことを書いているだけでは?
    末尾に「拡大解釈した」と書いてあるし
    いまこそ「社会主義」でないので残念

  • ●ウィルスは人間たちに平等におそいかかってきますが、感染率も致死率も低所得者の方が高いのです。感染が拡大すると、高額所得層はリモートワークでの働き方にシフトできますが、低所得層が働く現場はリモートワークができません。
    ●資本主義を考える場合に3人の人物が挙げられる。マルクス、マックスウェーバー、ゾンバルト。
    ●マルクスにとっての資本主義の一番大きなポイントは、労働力の商品化。
    ●ウェーバーは資本主義をの禁欲精神として捉えた肯定的な考え。労働が勤勉につながるのが最高の目的。だからこそ、プロテスタントの思想が1番資本主義の形成に大きな影響与えたと言う理解。だからこそ宗教改革以前には資本主義が存在しなかったと言うことになる。
    ●ゾンバルトは資本主義は贅沢から生まれると言う考え。人間には本来贅沢の精神があって、それを追求することが資本主義を生み出している。世界では大昔から存在し、かなり普遍的で持続的なものである。
    ●第二次世界大戦後、それぞれの国で比較的格差のない社会になったのは、戦争で皆破壊されてしまったと言う事情。戦争は人々を平等にする。
    ●先端技術を開発し巨大な利益を上げていた企業が、利益が上がらなくなってきたせいで次第に国家にたかるようになった。そうしたたかりの資本家に利益誘導するような人たちが国家のトップに立っている。
    ●イタリアやギリシャは、リーマンショックの際ドイツやフランスにひどい目にあわされたと思っているので、現在は中国の資本を受け入れている側面がある。
    ●日本の税金は給料天引き。だから減税といっても手取りが増えるだけでありがたみを自覚しにくい。アメリカは小切手が各家庭に送られてきます。恩恵が肌で感じられます。
    ●アメリカの大学の学費がなぜ高くなったのか。1960年代の学生運動の結果なんだとチョムスキーは言っている。授業料高くなれば学生運動などしている暇がない。また別の見方では、大学ランキングが発表されたから。ランキングを上げるため設備を充実させたりするので授業料が増加していった。
    ●世界に最も多く資本を提供しているのは年金基金。コロナ禍で経済がストップし、その回復を1番心配しているのは年金生活者たちです。
    ●恐慌や失業と言うものは、資本主義に起こる基本的矛盾。アダムスミスやリカードなど古典版経済学者は認めていない。ナチズムも資本主義の1つの矛盾。すべて偶然生まれたブラックスワンにしてしまって、資本主義が生み出したものとは絶対に認めない。
    ●上からの社会主義と下からの社会主義。

  • 【内容紹介】いま「社会主義」がなぜ注目されるか。行きづまった資本主義はどこへ向かうのか。ジャーナリストとマルクス研究の第一人者による激論!コロナ禍で、セーフティネットの大事さを誰もが知った。格差の極大化と、中間層の貧困への転落は世界的にすすみ、米国のサンダース現象のように「社会主義」に熱狂する若者も多い。経済成長オンリーから、幸福を感じながら暮らせる社会へ。世界の潮目が変わろうとしている。「社会主義」を考えることは、私たちの明日を考えることなのだ。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000943533

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著者プロフィール

1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後,1973年NHK入局。1994年から「週刊子どもニュース」のお父さん役を11年務め,2005年よりフリージャーナリストとして精力的に活動。

「2021年 『世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本 ハンディ版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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