分極社会アメリカ 2020年米国大統領選を追って (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 49
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022951106

作品紹介・あらすじ

バイデンが大統領となり、米国は融和と国際協調に転じる。しかし、トランプが退場しても「分極」化した社会の修復は困難だ。取材班が1年以上に亘り大統領選を取材し、その経緯と有権者の肉声を伝え、民主主義の試練と対峙する米国の最前線をリポート。

感想・レビュー・書評

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  • 1.この本を一言で表すと?

    大統領選挙がもたらしたアメリカ社会の分断を市民レベルで取材してまとめた本。



    2.よかった点を3~5つ

    ・交錯する分極線(p167)

    →人種とか年齢、職業など画一的な分け方では語れない複雑な分極社会があると理解した。



    ・政治化するコロナ対策(p76)

    →コロナ対策が政治化するのはどこの国も同じだということだと思う。



    ・メディアが家族を切り裂いた(p256)

    →FOXの影響力は知らなかったので面白い話と感じた。



    2.参考にならなかった所(つっこみ所)

    ・バイデンの親族の疑惑に関する記述がほとんどなかった。

    ・全体的に、バイデン支持、トランプ不支持の傾向が見られた。

    ・途中に大学教授などの専門家のインタビューが入っていたが、どれもバイデンよりだった気がする。

    ・妊娠中絶がなぜそれほど大きな社会問題、政治問題になるのか理解できなかった。

    ・新しい政治家、あらわる(p348)

    →共和党の新しい政治家は?

    ・メディアが家族を切り裂いた(p256)

    →既存メディアのCNNなどにも問題点があるのではないだろうか?既存メディアが左に偏った報道をしていたから右寄りの偏ったメディアも出てきたのではないのか?



    3.議論したいこと

    ・バイデン大統領はアメリカの分断の溝を埋めることができるのだろうか。



    5.全体の感想・その他

    ・アメリカ国内の分断状況がよくわかった。

    ・アメリカでは政治の事があまり話しできそうにない。生きにくい社会だと感じた。

    ・トランプ支持者を、単に根拠のない情報を信じている人と一括りに するのではなく、なぜ選挙に負けたにもかかわらず過去最大の得票を得るまで支持を得たのかより詳細な分析がもっと欲しかった。

  • 【内容紹介】バイデン大統領が誕生し、融和と国際協調に転じる米国。しかし、「トランプ退場」後も引き裂かれたアメリカが元に戻ることはなく、トランプ氏支持者が連邦議会議事堂に乱入するなど、亀裂はさらに深まっている。朝日新聞記者が米国中を駆け巡り、格差と分断のなかに生きる人々の姿を描き出す。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000945895

  • 東2法経図・6F開架:314.8A/A82b//K

  •  新聞・ネット連載の書籍化。2020年大統領選を前にした様々な分極の姿を描く。党派の対立軸が経済政策から21世紀はアイデンティティーに取って代わられた、というフクヤマの指摘が印象的だ。アイデンティティーは経済政策以上に妥協が困難だろう。
     差別や偏見、分断を煽る言動、根拠なき情報の拡散はよくない、と思う。一方、都市郊外の大卒女性と、地方の「忘れられた」人。Amazonの物流センターで働きコロナ禍にさらされる人と、Google本社に勤め在宅勤務をする人。歴史上の人物の像撤去を巡る議論。保守系FOXと、反トランプ姿勢が鮮明なCNN(もっとも中道・左派系メディアは客観的なメディアとしての評価も維持したいとの思いもあり、FOXほど振り切れないとのこと)。自己責任とか「政治的に正しい」とかどっちもどっちとか、ばっさり割り切れないのが現実だ。
     ヒスパニックも黒人層もひとくくりにできない。共和党は「トランプ党」化する一方で、民主党内では左旋回が強まる。この分極が緩和される時代は来るのだろうか。

  • コロナ禍の中、取材制限もあったかと思うが、その中でも数多くの市井の人や識者を取材し2020年のアメリカ大統領選を描いた良書。将来読み返してみてこの大統領選によって何が変わり何が変わらなかったのか振り返るのにもいいサンプルになるかと思う。

    ただ朝日新聞という属性からか、民主党シンパに対しては幅広い層の意見を拾い出していたのに対し、共和党シンパに対してはトランプ積極支持のタカ派的意見の拾い出しに偏り、ハト派的保守がほとんど取り上げられていない様に感じた。ここをカバー出来る本を探して読んでみたい。

    ハト派的保守が極めて少数派になっているのであれば恐ろしい事だが…

    ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店にて購入。

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