「檄文」の日本近現代史 二・二六から天皇退位のおことばまで (朝日新書839)

  • 朝日新聞出版 (2021年10月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784022951434

作品紹介・あらすじ

2.26事件の蹶起趣意書、三島由紀夫の「檄」など、昭和史に残る檄文に秘められた真実に迫る。象徴としてのお務めについての天皇(現上皇)陛下のおことば、亡くなった翁長前沖縄県知事の信念など、印象に残る平成のメッセージについても論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:210.7A/H91g//K

  •  昭和初期から現上皇退位のお言葉まで、言葉とその背景の事件や事情を解説。1980年刊行本の改訂。市民運動にやや同調的な香りがあるのは初版時の時代背景なのかどうか。
     5.15事件や2.26事件の檄文は芝居がかったようにも見え、20代やそこらでこんな文章を書いた時代背景を思う。後者の筆頭に名前を出した野中は、首謀者でもないのに、最年長だったからだそうだ。しかも自死したのは彼一人。三島事件の檄文には、松本清張などの作家や評論家が、安っぽいとか2.26事件檄文の真似で軽いとかコメントしているのが、事件の大きさと比較して何とも。

  • <目次>


    <内容>
    種本は、1980年の単行本。その後2003年に文庫化され、さらに新書化のために、翁長知事の沖縄平和宣言と上皇の生前退位の文を加えたもの。「檄文」とあるが、戦前のものはその傾向もあるが、戦後はさほどでもない。このへんは、解説の半藤氏の文に詳しい。ただ、正規の歴史ではなく、側面から昭和史を見通すのにいいだろう。

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著者プロフィール

保阪正康……昭和史の実証的研究を志し、延べ4000人もの関係者を取材してその肉声を記録してきたノンフィクション作家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。個人誌『昭和史講座』を中心とする一連の研究で第52回菊池寛賞を受賞。『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で第30回和辻哲郎文化賞を受賞。『昭和史 七つの謎』(講談社文庫)、『あの戦争は何だったのか』(新潮新書)、『東條英機と天皇の時代(上下)』(文春文庫)、『昭和陸軍の研究(上下)』(朝日選書) 、『近代日本の地下水脈』(文春新書)、『松本清張の昭和史』(中央公論新社)ほか著書多数。

「2024年 『未来への遺言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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