発達「障害」でなくなる日 (朝日新書931)

  • 朝日新聞出版 (2023年11月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784022952417

作品紹介・あらすじ

発達障害は本当に「障害」なのか? 学校、会社や人間関係に困難を感じる人々の事例から、周囲が変わったことで「障害」でなくなったケースを紹介。当事者と家族の生きづらさをなくす新しい捉え方、接し方を探る。朝日新聞大反響連載を書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 成人当事者が読んだ感想としては、前半のルポは「紆余曲折あってとりあえずなんとか上手くいった」ケースがメインで、内容としては入門編・どうも薄いかなという印象(目新しい情報はない)。賛否両論ある「カサンドラ症候群」のケースなども、当事者側からの視点などがもっとあると良かったかなと感じた。

    子ども科学電話相談に出演されている岡嶋先生の「“インクルーシブな社会を目指そう”は正論だけども、一方で“合理的な区別”は必要」という言葉に関しては同意(発達障害に限ったことではないが)。

  • 発達障害、特にADHDの女性には自己肯定感の低い人が多いという。彼女らは幼少期、親に「もっと女らしくしなさい」などと言われ、ありのままの自分を認めてもらえなかったことが多いそうだ。
    何か出来たら認めるというのは条件付き承認である。条件付き承認は、条件を達成できれば誰でも認められるため代替可能である。上の親の発言には、「女らしくすれば認める」という隠れた前提が見てとれる。つまり、子どもに対して条件付きの承認を行うと、子どもは「自分以外でもいいんだ」と不安を感じ、自己肯定感を下げることに繋がる。

  • 実例がたくさん載っていて具体的に理解しやすいです。ある程度知識のある人は聞いたことのある話ばかりかもしれません。合理的配慮については最新の情報が載っているのでためになります。ADHDは障害じゃなくて左利きみたいなもの、という言葉が印象的です。

  • 前半部分の当事者の話はかなり当事者の主観に寄った印象を受け、相手側の状況も同時に書くと印象が大きく変わるんではないかと言う印象を受けた。後半部分は若年者中心の話で、障害を持ちながら社会とどうやって順応していくかと言う話が主体で自身の参考になった。合理的配慮に関しては、雇用者側が負担を感じない範囲での配慮が必要との事だったが、人によってその度合いは異なるため、解釈が非常に難しいと感じた。また、第三者から見ると特別に優遇を受けていると捉えられかねないため、どのように社会が受容できるような仕組みを作るかがイメージできなかった。日本以外での国の事例などを紹介してくれると嬉しかった。また、当事者の話が多かったので、実際の事実に基づいた統計情報などをさらに付加することで、客観的な視点をより加えた新書を発刊されることを期待しています。

  • 障害は社会の側にある、そう再確認させられた。人の光の部分、ポテンシャルに目を向けよう。

  • ルポです。リアリティがあります。服に身を合わせるのではなく、自分に合う服を着る大切さ。昔からあったものが今になってわかってきたのか、今の時代だからこそ出てきた現象なのかわかりませんが、そういったことも含めて包摂できる社会にしていかないとですね。

  • インタビューできいた話をまとめてある故か、どうしても当事者の熱のようなものが感じられなかった。良く言えば読みやすい。悪く言えば外側から眺めている印象。当事者研究などから感じるアクチュアリティは微塵もないと言ってよい。
    環境調整についても最新の体験談、叡智が載っているのかと期待したが、「まだまだこれから…」という困難な道を予見させるのみで少し残念であった。
    恐らく、海外の事例などを紹介してくれるともっと希望が持てたのではないか?と想像しておく。

    エッセンシャル・ファンクションズ・オブ・(ジョブ)=職務の本質
    (  )内を変えていけば、これはあらゆる場面で思考・決断する時の基準となるだろう。大事なのは本質。あとは変えてよい。思考の檻に注意。

    ペアレント・トレーニングの実施機関
    合理的配慮の具体的事例
    特例子会社なるものの存在

    ネット上に埋もれる新たな情報の獲得はできた。また資料読み込んでみよう。

  • 493.7

    3.5

  • さまざまな発達障害の事例を紹介し、合理的配慮について示している。合理的配慮は、支援者側が配慮して行うものではなく、障害のある方から支援者側に示し、適切に行うものであると分かった。支援者側が積極的に伺うことが大事である。

  • ふむ

  • 発達障害であれば、仕事場だけでその特性が現れるわけでなく、成長期から現在まで学校生活、家庭でも困難を抱えてきた場合が多く、当人はどこにいても当惑し、人一倍疲れている日常を送っている様子がわかりました。当人が成人であれば、職場が工夫するだけで、1日の生活の1/3の困難が軽減されるわけで周囲が取り組む価値は高いと思いました。

  • 近年、診断基準に「症状によって、日常生活などに明らかな障害を引き起こしていること」という条件が明記されたことの意味がよくわかる一冊です。
    周囲との関係性のなかで困り事が出てくるなら、理解と対策によってその環境を良い方に変えていくことで社会全体を良くできるのではないかとの提案が書かれています。納得するだけではなくて、実践していかなければと思わされます。

  • 他人に不寛容な時代になり、本来、個性の範疇だったことが「障害」、さらには非正規などでも仕方ないと本人も家族も追い込まれていたと感じた。
    一方で、中央大の岡嶋教授や放送大学の川島教授の提言はこれからの日本社会に必須となる観点だと感じた。過度な配慮ではなく、個性として見守り、長所が活かされる社会こそが、持続可能であり、真に多様性を認める社会なのではないかと感じた。

  • 本書にはさまざまな方がインタビューで出てくるがそのどれもが興味深い。いつ発達障害だと自覚したか、診断を受けたか。そしてその事実とどう向き合ったか。又は現在進行系で悩んでいるのか。特に成人して働いている方々が過去の子ども時代を振り返り、どのように過ごして周りからどう見られていたかがまさに今の自分の子どもと重なる。

  • 発達障害を考えるルポ的本。合理的配慮によって世界がより良い方向に変わっていくだろうという視点は気付きを得られた。

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