藤原道長と紫式部 「貴族道」と「女房」の平安王朝 (朝日新書938)

  • 朝日新聞出版 (2023年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022952479

作品紹介・あらすじ

光源氏のモデルは道長なのか? 紫式部の想い人は本当に道長なのか? 摂関政治の最高権力者・道長と王朝文学の第一人者・紫式部を中心に日本史上最長400年の平安時代の真実に迫る! NHK大河ドラマ「光る君へ」を読み解くための必読書。

みんなの感想まとめ

平安時代の権力者藤原道長と文学者紫式部の関係を深く掘り下げた一冊で、彼らの生きた時代の社会や人間模様が鮮やかに描かれています。道長の権力の座への昇進や、紫式部との接点を通じて、平安時代の華やかさの裏に...

感想・レビュー・書評

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  • 『#藤原道長と紫式部 「貴族道」と「女房」の平安王朝』

    ほぼ日書評 Day813

    今年は『大河』の影響もあり、関連本や講演等にもあたっているが、新書版ながら評者の中では硬めの本の位置付け。

    タイトルにある通り、道長だけでもなく、紫式部だけでもなく、そうした人々が僅か2-30年の間にピークを形成した「貴族道(著者の造語らしい)」および「平安王朝」のあり方を、さまざまな視点から光を当てる一冊だ。

    先日の自民党総裁選等、お遊びに思えるほど、長期(数世代)に渡り、我が家の権勢を強めようとする策略のあれこれが語られたかと思うと、(一般には無かったとされる)道長と紫式部の逢瀬に触れられた史書の紹介など、誠に多彩で飽きさせない。

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  • 題名は藤原道長と紫式部てすが、彼らがが生きた時代に重なる平安時代について解説した一冊。
    道長や紫式部の家系についても解説があります。
    藤原の三道の三兄弟の中で、末っ子の道長が権力の座に付けたことも興味深いです。
    平安時代が400年という長い歴史を持つ一方で、今までの大河ドラマの影響か、どうしても影が薄くなる。
    光る君への大河ドラマの影響で道長や式部の人物像に肩入れしてしまう。とは言っても道長については、摂政の最高権力者にまで登り詰めるほどなので、決して良い人な訳はなく。
    藤原摂関家の宮中での権力争いの様子や、女真族の侵攻を受けていたことなど見ると、平安時代も決して退屈な時代ではないということが分かりました。

  • 政治家としての道長が見えてきて面白い。平安時代の中でも華やかな時代のイメージのある2人だけれど、輝いていたのはほんの一瞬なんだよね。一条天皇の苦悩が感じられて辛い。
    それにしても、道長の右腕・藤原行成ってすごい人! 注目してなかった……。

  • この本は、本屋で手にして買いました。紫式部と藤原道長の関係を知りたかったからです。
    大河ドラマがきっかけで興味を持ちました。類似のタイトルの本が多くあるようですが、それらの中からこの本を選んだ、ということはありません。

    本書は文学者ではなく、年配の歴史学者によって書かれています。歴史の風景、社会や人間の生き様としての見方が安定していて記述されています。いわゆる「伝説」や「偉人伝」的な逸話で何が何だかわかるなるような、文学者的な書き方ではないので、そこは本書で良かったと思います。一方で、語りつくした内容を改めて書きました、という感じで、新しい見方を提示したり、世の中に価値を問うような熱いものはありませんでした。それは否定的な意味ではありません。

    彼ら、彼女らの話は遠い遠い昔のことですが、やはり何故興味を持ってしまうのか、自分でも分かりません。日本人だからでしょうか?
    摂関政治の後、平清盛を得て鎌倉幕府ができるのは歴史で覚えていますが、藤原定家、鴨長明、源実朝が同時代人だったことは記憶に残っていますが、これらと紫式部らの時代との間がまだ自分の中で埋まっていないので、いろいろ読んでみたいと思います。

    藤原道長、紫式部の人物像は朧気にしか分かりませんでしたが、時代の雰囲気を感じ取れた気がします。
    藤原道長が三男だったことや、紫式部と面識があったことなど知りませんでした。貴族としての道理、仁義、在り方などの解説は、研究の成果だと思います。そういうものか、程度にしか感じませんでしたが、一つの適切な解釈のように感じました。そのような社会制約の中での人間の生き様が、今の人の生き様を投影させる対象として興味が持たれるのかもしれません。
    また、ほうと思ったのは、地方の話です。閉鎖的である貴族社会でも、「地頭」などで父や夫が地方の官僚になると、それについて娘や妻が地方にいき、それが記述として残っているという話です。本当に漠としたイメージしかない時代と場所で、想像が広がる気がしました。

    一時の栄華、当人にはまじめで死活問題だったものも、時が過ぎてしまえば過去の物語なんだなぁーという、無常観に浸っっています。源氏物語、大鏡、などいつか読んでみたいなーと思いました。

  • 読了 20240426

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著者プロフィール

1952年生まれ。1985年、学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部教授(特任) ※2022年9月現在
【主要著書】『武士の誕生』(講談社学術文庫、2013年)、『恋する武士 闘う貴族』(山川出版社、2015年)、『敗者たちの中世争乱』(吉川弘文館、2020年)、『刀伊の入寇』(中央公論新社、2021年)

「2022年 『奥羽武士団』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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