中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる (朝日新書966)
- 朝日新聞出版 (2024年8月9日発売)
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感想 : 28件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784022952653
作品紹介・あらすじ
60歳以降も働き続けることが当たり前になる中、注目を集めるリスキリング。AIによる自動化、DX人材の不足、70歳までの延長雇用など、激変する労働市場にあって、長く働き続けるには何をどう変えていけばいいのか。実情をふまえた対処法を解説する。
みんなの感想まとめ
リスキリングの重要性を深く掘り下げた本書は、特に中高年層にとっての新たな挑戦を描いています。著者は自身の経験を通じて、職場環境の変化やAI時代におけるスキルの必要性を真摯に伝えています。読者は、受け身...
感想・レビュー・書評
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自分では読まないような流行りのリスキリングについての本だが、本屋で爆買いした時に何かが琴線に触れたのか、一緒に買って積んでいた本です。最近の職場環境やら、昨日あった読書会の影響か、この本のことを思い出したので手に取りました。最初は退屈でしたが、どんどんのめり込みました。考えたのは、もう今の職場にいてもこれ以上いい経験は積めないだろうな、ということと、このまま受け身でいては、将来困るだろうな、ということです。最近どこかの記事で、「人は感情が動かなければ行動できない」というのがありまして、まさに今、「感情」が動きました。聞き飽きた言葉ですが、「人生で一番若いのは、今」です。とにかく自分主体でできることを増やすべく、いろんなことを経験してみよう、と決意できました。午後からは行動ですね!
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中高年に向けたリスキリング推奨の一冊。
定年の概念が変わっていく中、中高年の働き方も変化が求められているわけですが、著者自らの経験から、新たなスキルを身に付け新しい業務や職業に就くリスキリングの重要性を解説します。
中高年取り巻く就業環境の変化、求められるスキル、その実践方法など体系的にまとめられています。著者は、究極的なゴールは、定年後も個人事業主(フリーランス)となって働き続けることと述べているように、副業から独立に向けた方向性の構成になっています。金銭的なこともありますが、この人手不足が叫ばれる中で、自らのスキルで役に立てる仕事を続けられることは幸せなことだと思います。こういったことを考えることに早すぎることはありません。しっかり意識していくべきことだと思います。個人的におもしろかったのは、定年後を見据えて、肩書きを名乗らない1か月を経験することで、周囲の変化を直接感じることができる、というのは、地味ですが、効果的な気がしました。
▼定年の概念
・定年1.0
生活の不安なくのんびりと暮らせた時代
・定年2.0
「老後のお金」に関する常識が大きく変化した時代のシニア像
・定年3.0
「お金」「健康」「孤独」の3つの問題をそれぞれが解決していかなければならなくなった
・定年4.0
リスキリングで現在の雇用に頼らない人生とキャリアwp自ら創造する
▼雇われることを前提にするのではなく、自分で自分の仕事を「創る」ことで、労働寿命を延ばす努力をすることが、今後安心して生活していくためには必要
▼人間の仕事として残っていく仕事
①「人間なのに」市場は引き続きエンタメ価値で生き続ける
②「天然もの」の希少価値は上がり続ける
▼定年4.0時代に求められるマインドセットの転換
①「まずやってみる」を心がけよう
②コンフォートゾーンから飛び出そう
③「6割の理解」のままで突き進もう
④何度でも同じプロセスを繰り返そう
⑤いつでも軌道修正しよう
⑥すぐに成果がでなくても焦らない
⑦発展途上の自分に自信を持つ
▼学際的スキルとは、「複雑な問題を解決し、新たな洞察を生み出し、イノベーションを起こすために、2つ以上の異なる分野の知識を統合し、応用する技術のこと」
▼「報酬を払ってもらえる能力」を高める5つの考え方
①仕事を受注するためには、「適切な人脈」の維持が必要
②契約更新のためには、明確な「実績と貢献」が必要
③価格交渉力を持つためには、「差別化された価値」が必要
④大きなリスクを取らず「できること」を最大化する
⑤「フルタイム」⇔「パートタイム」を柔軟に繰り返すことを前提に
<目次>
第1章 定年4.0時代のリスキリング
1.現実味を増す「定年4.0」の世界
2.AIリストラに備えよ!
【リスキリング体験談①】
「夢に向かって」高校教師から次世代金融システムの起業家へ(荒澤文寛さん)
第2章 リスキリングで労働寿命を長くする
1.定年4.0の時代に労働移動を実現する
2.リスキリングにどう取り組むか
3.AI時代に求められる「学際的スキル」
【リスキリング体験談②】
生活保護を乗り越えてシステムエンジニアへ(城間ちあきさん)
第3章 リスキリングを開始・継続するために
1.定年後に向けて40代から始める「5つの投資」
2.「スキルと学び」に投資し、IDスキルの形成を目指す
3.「健康」に投資し、労働寿命を延ばす
4.「お金」に投資し、リスク許容度を上げる
5.「人間関係」に投資し、チャンスを増やす
6.「仕事」に投資し、将来の選択肢と可能性を広げる
7.「リスキリングは何から始めたらよいか?」 -
著者がとても真摯に言葉を紡ぎ、リスキリングを推し進めたいことが伝わった。人柄が伝わる文章。
全体的に40代半ばの今、読めて良かった。役職定年後に向けて、リスキリング、焦らず取り組んでいきたい。 -
冒頭に書かれているけれど、私と同年代の著者が、40代でクビを3回経験、書類選考、面接で100社以上に落とされ、年収も1/3に減少というエピソードはまったく持って身につまされる思い。「リスキリング」と言っても、デジタル分野のスキルを新たに身に着けようということではない。スルッと始まってしまったAI時代への対処や、技術的なスキルのことだけでなく、ソフトソフト面、人間関係や健康のことなども考えていく必要がある。副業で軸足を移す足がかりにするとかも。週末への影響を考えて、金曜日の午後と月曜日の午前に憂鬱な会議を入れないという戦略はイイね。
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2025年一冊目は、久々リスキリングに関する本にした。
リスキリングに関する第一人者(と自分は思っている)の著作だからか、著者の経験によるものか判定し辛いが、非常に地に足がつき現実的な提案がまとめられていると感じた。 特に中高年という点も考慮し、いきなり転職でなくまずは社内などで挑戦し、場合によっては転職といった二段階で進めるという点が印象的。
また、本文中で勧められている本で、気になったものも見つけた。こちらもこれからの働き方について理解する上で、追って読んでいきたい。 -
これからの日本の労働環境や予想を踏まえてどんなリスキリングや生活をすることが良いか参考になる。
全てやるのではなく自分の未来を創造しながら動くことが大事 -
「リスキリング」とは、「個人が取り組む自主的な学び直し」と解釈されがちだが、著者によると、本来は企業などの組織が主語になるものだそうだ。とはいえ、実際の主役は、働きながら新しいスキルを習得する個々人である。
70歳定年が現実的になりつつある今、将来の働きの選択肢を増やすための意識付けを促すのが、この本の狙いだ。また、同時に、就業時間内に働きながらリスキリングの機会を得られる企業が日本ではまだまだ少ない実情から、組織も生き残りをかけてリスキリングの機会を提供していかなければならないと説く。
早くに現役を退いている自分には、後悔しかできない内容が主体となっているが、アルコールと記憶力の関係性、カフェインと集中力の関係性、スマホの通知機能オフによる集中力強化などは参考になった。 -
借りたもの。
少子高齢化に伴う人材不足、ホワイトカラー企業の仕事がAIに代替され人材が余剰になる……
一見、矛盾するようで立場や業界によって求められる人材が異なること、現在、定年など退職後にどの様な人材が求められているかを丁寧に紹介している。
高齢化――人生100年時代、60歳定年で余生を悠々自適に過ごせるはずもなく、また、年金の財源不足に人材不足もあって定年も引き上げられている。
そんな中でホワイトカラーの仕事に就いて働くために必要なことは「リスキリング」である……
その実状と「これからも必要とされる働き方」――そのために必要なのがリスキリングなのだが――について提言した本。
中高年…現在60~70歳、そして団塊ジュニア世代が対象だろうか?しかし、これらの流れはいずれその下の世代にもやってくる(…と言っても、若い世代はそれを念頭にキャリアデザインするだろうけど)。そう思って読んだ。
丁度、併読していた、富永雄輔『AIに潰されない「頭のいい子」の育て方』( https://booklog.jp/item/1/434498739X )にて‘生成AIの台頭により、5年後には今ある職業の2割が消えると言われる。まず淘汰されるのは、ホワイトカラーの中のエリート層だ’という一文に懐疑的(業務すべての代替は不可能ではないか?AIに創造性は無く、電子レンジみたいなものだから)だったのだが、こちらの本では、AIに代替されるホワイトカラー分野の簡単な事務作業、という印象が強かった。
本の冒頭ではリスキリングしない高齢者雇用で多いのは物流のドライバー(配送など)、エッセンシャルワーカーといった肉体労働に従事せざるを得ないとのこと。
現状に甘えず、新しいことを学び、スキルを身に着け実践し、新しい業務や職務に就くこと。
「これからの時代変化の中で、あなたは不要です」と言われないために。
…スキル然り、出世の椅子然り、組織の中で給与が減少しない席は限られており、その椅子取りゲームであるという事実を改めて思う。
転職サイトIndeedが掲げる、エンプロイアビリティ(雇われる能力)・スキルを挙げていた。
コミュニケーション能力 / チームワーク力 / 信頼感 / 問題解決能力 / 情報整理力&計画性 / 主体性 / 自己管理能力 / リーダーシップ / 学習能力 / ITスキル
…全てを持っている人はいないにしても、これらを複数持つ必要がある…求められる能力はどんどん増えている気もした。
人間の仕事として残っていく仕事の定義として、AIなどに代替できないエンターテインメント性、翻訳ソフト等に頼らない、語学力を挙げている。
人と人の関りが重要な分野だと思った。
【リスキリングをするためのマインドセット】
①まずやってみる
②コンフォートゾーン(安全領域)から飛び出す
③「6割の理解」のままで突き進む
④何度でも同じプロセスを繰り返す
⑤いつでも軌道修正する
⑥すぐに成果が出なくても焦らない
⑦発展途上の自分に自信を持つ
【リスキリングの進め方】
①まず類似スキルを活かす
②窓口となるゲートウェイ・ジョブを起点にこれから注目される分野の職業に就くことを目指す
【将来の選択肢を広げられる成長分野】
①グローバル「日本での働き方が標準な訳ではない」
②デジタル
③グリーン(地球温暖化対策)
④宇宙
【少子高齢化が進む中で重要となる介護分野】
“生成AIなどの影響でホワイトカラー職の激減が予想さているが、この大きな需給ギャップを解消すべく、介護分野の生産性向上のためのデジタル導入に加え、ホワイトカラー分野からの労働移動を推し進める施策なども増えてくるのではないかと考えている(p.148)”というのは、ありえる話と思いつつ、私は今は違和感を覚える。
…ただ、介護などは現状の技術では機械化やAI化ができないのは事実。その分、問題が多い。中高年では体力不足の懸念。老老介護一歩手前……
専門特化を求めた時代から、総合知を求める時代へ……
副業を活かす二刀流キャリア。
個人主義(フリーランス)で新たな人生を切り開く。
…求められるスキルはどんどん高度化し、マルチな事が求められていると実感。
……この辺りから、提言されている働き方はフリーランスそのものだと思った。
‘高齢者の雇用環境改善が放置される可能性(p.174)’はさもありなん。
最後はこうした生活をするために、健康を維持するための自己管理…身体を鍛えること、上質な睡眠確保という話に。 -
これからの仕事やキャリアをどうしようか模索し、何か行動しなきゃと焦っていた時に取った本です。
「学び直し」なんて聞くと「あなたのこれまでのキャリアは忘れて下さい、一からやり直しです。」と、これまでの頑張りを否定されるような、抵抗感がありました。そのため、本著を読む時も少し斜に構えていたのですが、著者は40代に3度の解雇や100社の書類選考•面接に落ちるなど、辛い経験をされたこもあり、氷河期世代に寄り添った印象でした。
どこの業界を学べば良いのか、どう動いていくのかも具体的に書かれていて参考になります。将来に不安を抱えている方、「こんな年で今更どうキャリアチェンジしていくのか…」と途方に暮れている方にとって一読の価値ありだと思います。
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ふ〜ん
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何だろう、今ひとつズレた印象を受ける。
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誰をターゲットにした本なのか、おそらく大手の会社の社員向けなのだろうか。
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これから40代、50代と進むにあたり、意識しておきたい観点を整理できた気がする。(タイトルにある学び続けることに加え、健康、お金(投資)、人間関係)
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漠然と「この先どうなるんだろう」と頭の片隅にありながら読んだ
自分の市場価値=スキルを習得しておかないと、ほんとに「職業あそびにん」になってしまうなぁと不安がより大きくなる一冊。
後半にライフスタイル、健康面に関する部分もあり意外なところでなるほどと思う部分も。
もしかしたら自分もカフェイン過多なのかもしれないと気づきを与えてくれたのは棚ぼただったかも -
今まさにリスキリング(主語は自分)の真っ最中なので本屋さん(BookOff)でタイトルが目に留まり、即買いました。
リスキリングに関する様々な情報、考え方を著者の経験をもとに丁寧にまとめられていて、とても良い本だと思います。書いてあることは全ていちいちごもっともなことばかりです。
自分のことで言えば、還暦過ぎてその時の仕事を一旦辞めてリスキリングに励んでいるので、本書が想定している40-50代の方とは状況が違います。でもリスキリングを進める上で気にすべきことはほぼ変わらないと思いました。第3章の5つの投資は、とても参考になります。
また本書では家族とのコミュニケーションについてはほとんど触れられていませんが、結婚している場合、家族の状況はとても重要です。リスキリングを始めるにしろ、会社を辞めるにしろ、タイミングの見極めは非常に重要と思います。(リスキングの開始自体は早いに越したことはないですけど)
後、余談ですが、かつての職場での上司、同僚の外国人と会食した時に、「今、リスキリングに取り組んでいる」と言ったらキョトンとされました。スペル(reskilling)意味を言ったら分かってくれましたが、英語圏の世界ではこのことばはあまり一般化されていないかもです(笑) -
2025.6.27.読了
残りの人生、自分が楽しむために働きたい。 -
中高年の転職再就職が益々厳しい中、定年後も働き続ける為にリスキリングが大事と解いている。最近独学、老い方の本を読んだが、本書は、自己成長の必要性とベースとなる健康、資産にも触れており人生の後半戦の入口での一読をお勧めしたい。
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☆Geminiによる要約
『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手に入れる』を読んで
後藤宗明氏の著書『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手に入れる』は、現代社会の厳しい変化の波に直面する私たち中高年世代にとって、まさに羅針盤となる一冊であった 。読み進めるうちに、漠然と感じていた将来への不安が具体的な課題として認識され、同時にそれに対処するための道筋が示されていることに、強い感銘と一種の安堵感を覚えた。
本書が定義する「定年4.0」という概念は衝撃的だ 。それは、もはや会社にキャリアを委ね、定年まで安泰という時代は終わり、自らが主体的に学び(リスキリング)、変化に対応し、雇用に頼らない人生とキャリアを創造していかなければならない時代であるという宣言である 。終身雇用の崩壊、AIをはじめとするテクノロジーの急速な進化、そして人生100年時代という現実は、私たちがこれまで培ってきた経験やスキルだけでは「必要とされる人材」であり続けることが難しくなっていることを突きつける 。特に、AIによる「技術的失業」の波は、対岸の火事ではなく、すぐそこまで迫っている危機であり、特に事務職などのホワイトカラー業務においては、その影響は避けられないだろうという著者の指摘には、背筋が伸びる思いがした 。
しかし、本書は単に危機感を煽るだけではない。むしろ、その危機を乗り越え、変化をチャンスに変えるための具体的な方法論を提示してくれる点に、本書の真価があると感じる。著者は、リスキリングとは単に流行りのスキルを追いかけることではなく、自身の強みを活かし、将来性のある分野を選び、そして何より「楽しみながら」学ぶことの重要性を説く 。デジタルスキルや語学はもちろん、コミュニケーション能力やマネジメントスキルといった普遍的な能力、さらには今後成長が期待されるグローバル、グリーン、宇宙といった分野への挑戦も視野に入れるべきだと示唆する 。
特に印象に残ったのは、「アンラーニング(脱学習)」の重要性と、「5つの投資」という考え方だ 。新しいスキルを身につけるためには、まず過去の成功体験や古い価値観を手放す必要がある 。年功序列的な考え方や、無意識に染み付いた「~すべき」という固定観念を見直し、「居心地の悪い状態に慣れる」勇気を持つこと 。これは耳の痛い指摘だが、変化に対応するための第一歩として不可欠だろう。そして、リスキリングを成功させるためには、「スキルと学び」だけでなく、「健康」「お金」「人間関係」「仕事」という5つの領域に意識的に投資し続ける必要があるという提言は、キャリアをより長期的かつ俯瞰的な視点で捉え直すきっかけを与えてくれた 。健康な心身がなければ学び続ける気力は湧かないし、経済的な安定がなければ挑戦へのリスク許容度も上がらない。多様な人との繋がりは新たな視点や機会をもたらし、仕事そのものも分散投資(副業など)することで安定性を高めることができる 。まさに、人生全体を豊かにするための戦略的アプローチだと感じた。
著者が自身の3度の解雇経験や、100社以上の不採用という苦しい経験を赤裸々に語っていることも、本書の説得力を高めている 。決してエリート街道を歩んできたわけではない著者が、まさにリスキリングによって道を切り拓いてきたからこそ、その言葉には重みがあり、私たち読者の心に響く。「未来を予測する最善の方法は、自分でそれを創り出すことだ 」という言葉通り、受け身で変化を待つのではなく、自ら学び、行動することで、未来の選択肢を増やしていく。本書は、そのための具体的な武器と、一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。
読了後、私の中に残ったのは、未来への不安ではなく、むしろ「自分にはまだやれることがある」という前向きな気持ちだ。変化の激しい時代だからこそ、学び続けることに価値がある。本書を道標とし、まずは「5つの投資」を意識しながら、自分なりのリスキリングへの一歩を踏み出してみたい。そう強く思わせてくれる、力強い一冊であった。
☆以下、自分のメモ
中高年ですら、このような状況になる。若い世代はこうした中高年の動向を知りつつ、それらの動向が自分たちにどのような影響を与えうるのかを考える必要がある。
一般的には、結晶性知能と流動性知能の2つがあり、新しい技術や知識への適応能力を指すのは流動性知能と言われている。そして、流動性知能は若い人ほど有利で、加齢とともに衰えていくと言われている。
しかし、ベテランたちは長年の経験と蓄えてきた知識から新しい技術や知識への適応をすることも出来る。
ゆえに、中高年だからパソコンやスマホもろくに使えないだろうと侮ってはいけない。過去の成功体験を引きずり、アンラーニングできずに時代遅れになる人もいるだろうが、柔軟な対応をして新しい環境に適応してくる中高年も現れる。
長年の経験と蓄えられた知識、そして、それらを必要に応じてアンラーニングし、リスキリングをして生き残る中高年はかなりの強敵となり得る。
技術的失業は、若い世代であっても、無関係では居られない。人手不足で、定年が延長されていく傾向にあるため、上の役職に時代遅れの価値観を持ったままの中高年が残り続けるとしたら、国際的な動向に対応できない企業になってしまうかもしれない。
そうなれば、テクノロジーを存分に振るってディストラクションしてくる外資系企業などに競争で負けて倒産する未来もあり得る。
そうした会社に勤めていたら、自分まで巻き込まれることになる。現場の下っ端のような存在だとしても、経営層がきちんと最新の動向を把握して、それに備えているのかを探っておかなければならない。
状況によっては、別の会社へと転職したり、企業したり、他の手段で稼いだり、様々な戦略を練らなければならない。
本書では特に、中高年を対象としているが、若い世代でも参考になる。
中高年の戦略を知ることで、そうした人々を念頭に置いた戦略を立てることにも使える。
著者プロフィール
後藤宗明の作品
