現代人を救うアンパンマンの哲学 (朝日新書994)

  • 朝日新聞出版 (2025年3月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022953056

作品紹介・あらすじ

「何のために生まれ、何をして生きるのか」「生きる目的は、不要である」「人生は喜ばせごっこ」遅咲きの天才・やなせたかしは、暢(のぶ)夫人と二人三脚で運命を切り開いていく。大人から酷評された「アンパンマン」がTVアニメになり、日本中から愛されるようになったとき、やなせは、すでに70歳間近。戦中派のニヒリズムから脱し、ついに自分の作品の「理想」と一体となっていく。夫妻の生涯と国民的な作品世界をたどり、今こそ必要な「哲学」を解き明かす。「弱いアンパンマンは、あなただ!」深くてやさしい言葉が、断絶と孤立の中で立ち尽くす現代人の心に沁みとおる!【目次】から第一章 あまりにネガティブな才人第二章 戦中派・やなせたかしの絶望第三章 小松暢と出会って第四章 明暗が分かれたアンパンマンと暢夫人第五章 七十七歳からのスタート

感想・レビュー・書評

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  • いつから目的至上主義になったのかな
    それが当たり前の中での行動そのものが正しいことの素晴らしさを忘れてしまっていたなぁ

  • 目的論と義務論。
    目的論は、~なら、~する。義務論は、~にもかかわらず、~する。
    目的論は帰結主義でもある。
    仮言命法とは、目的論。定言命法は義務論。
    何が正義か、目的論からいうと正義は変わることがあるが、義務論では、変わることはない。
    「なんのために生まれて」には答えられなくても「何をして生きるのか」は、返答可能。
    運にめぐり逢いたいなら、なんでも引き受ける。
    売れた「やさしいライオン」ではなく売れない「アンパンマン」にこだわったのは定言命法だったから。
    定言命法に徹底的にこだわると、奇跡が生まれる。

    バイキンマンはイースト菌。共生しないとパンは生まれない。悪者も徹底的には叩かない。敵も自分と表裏一体。正義のためには健全な悪が必要。
    悪評だったアンパンマンは子どもたちから人気になった。=悪と正義は逆転した。
    河北町立アンパンマンミュージアムは赤字が予想されたが、大盛況で、仙台、横浜、桑名、神戸、福岡にもできている。

    人生は喜ばせごっこ=我欲がなくなる。心から誰かが喜んでくれればいいと考える。そのおかげで自分も喜べる。
    定言命法で生きれば、なにをして生きるのか、には答えられる。
    飢えた人にパンを与えるのは、いつの時代でも正しい。

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著者プロフィール

1985年福島県生まれ。早稲田大学理工学部社会環境工学科卒業後、東北電力入社。現在は地元・福島で塾を経営するかたわら取材と執筆を行う。著書に『聞き歩き福島ノート――福島のこれからを話そう』(近未来社)、『だから、2020年大学入試改革は失敗する――ゆとり世代が警告する高大接続入試の矛盾と落とし穴』(共栄書房)、『ネトウヨとパヨク』『空気が支配する国』(新潮新書)など。

「2021年 『入試改革はなぜ狂って見えるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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