日本は没落する

著者 :
  • 朝日新聞社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023302709

感想・レビュー・書評

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  • 2007年の本を2020年に読んでいます。10〜15年後に日本は没落という予言、まさに当たっています。
    私はまず教育を変えてほしいと普段思っていますが、こうした警告や学歴重視の丸暗記教育に問題視する声があっても全く変わっていない日本の今に絶望しています。パソコンを使えない人がIT大臣になるとか…。政府はあいも変わらず国民のためという気概が全く見られません。

  • 時々、昔読んだ本で、将来の予測や予見を示した本を読み返すようにしています。

    この本は15年前、リーマンショックの只中にに書かれたものですが、今振り返ってみても、ミスター円と呼ばれた榊原さんの危機感と示唆に富む内容であったと思います。
    当時10-15年後の日本の没落に危機感を感じておられたわけですが、当たっているところと当たっていないところとあると思いますが、概ね予想された展開になりつつあると思います。
    一方で、日本の良さや独自の文化を発揮すべき、という点はその通りであったと思うし、それを発揮した個人や組織や企業が世界に認められており、しっかりと活躍しているとも思います。

    私自身、前職では外資大手企業にいた事もあり、顧客から、欧米企業と日本企業の違いや課題についてや、中韓の大手が台頭してくる中で日本企業がどうすべきか?という質問を良く受けました。金融面から課題を指摘する事もありましたが、究極的にはやはり日本企業は日本の良さを生かすしか道はない。既に国力としては規模も技術も厳しい状況にある。と言ってきました。その思いは今も変わらず、この本を再読して再認識した点でもあります。多様化したアジア、ある意味(特に日本にとっては)包容力もある巨大なアジア市場において、日本は堂々とその「伝統的な良さ」を貫けばよいと思う。それが独自の強みとなり、強い存在感と影響力を大国に与えると思う。今一度、自分の今後の仕事でも認識したい点でもある。
    久々に手に取ってみて良かった。

  • ミスター円と呼ばれた頃の、かつて程の切れ味がありません。
    ゴーストか?

  • 本人は危機感あるんだろうけど、その前に書いてある
    内容に興味があって購入。

    このままなにもしないと没落するよってことだね。

    最近、著名人はみんな産業のルールが変わったと
    いうね。

  • 知り合いから薦められ読んだ本。
    2007年末時点の情報ではあるが、未だ提示された問題点は解決策をみていないように思う… 。
    全てにおいて、長期戦略の欠如が、国力の弱体化を招いていると。特に、教育の劣化については、小学生を持つ親として一番琴線に触れた部分。
    世界の動向をザックリつかみ、さて、一日本人として、どうあるべきか、と考える一助となるが、情報がちと古いのと、提案されたソリューションの切れがイマイチなので、星、5点のうち、3点。

  • 2010/11/18:
    長男に​何でネガティブな本ばかり読んで​いるのって言われた。
    まぁ​、そんな本。”

  • メモ

    元官僚トップから見た日本。
    現状の天下り規制への反論。
    (一部納得できる。人材交流が不可になる。有能な人材が官庁にいかなくなる。)
    物事を白か黒だけでは判断できない。

    政治家と官僚はコンビネーション


    日本の携帯はオーバークオリティー
    インドマーケット
    国家戦略がない。(エネルギー)
    原発の安全性を科学的に議論できない空気。
    リスクの説明、利用しない場合に起きることの説明がない。

    論理的な議論を不可能にする仕掛けが、今の日本のテレビではシステム化されている。

    証拠によって実証可能な仮説こそが科学、証拠によって反論可能な仮説こそが科学。

    「拉致問題」しかかたれないのは外交では無い。

    暗記は教育の基本。
    競争の否定が社会階級の固定化をもたらす。
    競争の否定は悪平等。現実世界から乖離している。

    英語で自己主張できない→日本人の致命的な欠点。

    日本の特殊性を世界に発信
    侵略経験がないため、多様性を受け入れる寛容さを失っている
    反面、高度な文化が育った。

    対応力の弱さを克服し、特殊性をブランド化する。

  • 中国共産党中央委員会 常務委員のほとんどは技術系 中国のハーバード 清華大学 金融システム機器を救った宮澤首相

  •  経済、金融、教育面からの視点を中心に、
    日本に様々な「警告」を示唆してくれる。

     一つ一つの議題が細かく構成されているため、
    容易に読みやすい。


     教育改革論に関する章に、一番力を込めている感じがする。

  • ご存知ミスター¥。

    以下はサブプライム問題についての討論会。
    http://www.suzukan.tv/

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著者プロフィール

1941年生まれ。東京大学経済学部卒業。65年に大蔵省入省。財政金融研究所所長、国際金融局長を経て97年に財務官に就任。99年退官。2010年より青山学院大学特別招聘教授。著書に『「今日よりいい明日はない」という生き方』『書き換えられた明治維新の真実』など。

「2018年 『AIと日本企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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