冤罪 ある日、私は犯人にされた

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 53
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023304512

作品紹介・あらすじ

17年半ぶりの生還後、人生初の告白手記。

感想・レビュー・書評

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  • 冤罪なんて絶対に許されない。菅家利和さんの貴重な人生、貴重な時間を奪った関係者たちは反省しているのでしょうか。反省して済むことではないけれど、反省すらできないのであれば人間失格で無責任です。全員が損害賠償をするべきです。本当にひどい話。

  • ちょっと人と違った所があっただけで、犯人にされてしまったらたまったもんじゃない。
    こんな事で犯人にされてしまうなら、みんな犯人じゃんと思う。
    無罪を支援してくれる人たちや、弁護士さんたちが居なかったら、無罪判決なんて出なかったし、本人や家族が大変な目にあった時間も戻らない。
    起訴されちゃうとほぼ有罪になる司法に疑問を感じる。

  • 先日、冤罪事件の本を読んだので、こちらも読んでみました。
    菅家さんが身内・支援者に送った手紙の列挙には胸が締め付けられた。
    同時に、自分がこの手紙を受け取った身内の立場だったら、無罪であることを信じることはできただろうかと考えた。
    マスコミなどが全て犯人であると決めている中で、それは可能なのか。
    「犯人である」という意識で考えれば何気ない言動も「だからか…」となってしまうだろう。
    だからこそ、捜査はきちんと行われなければならない。
    真犯人が何の裁きも受けずに暮らしているという現実がある。

  • 平成26年7月23日読了。不謹慎ではあるが、菅家さん自身にもかなりの問題があったなと感じざるを得ない。松本サリン事件の河野さんも同様な冤罪被害に遭ったが、あの方の正常な社会性と常識がギリギリのところで投獄を回避させたのに比して、菅家さんの場合は生来のダメ人間ぶりが警察に付け入る隙を与え、最悪の結果を招いたと思う。無論、無実の市井の人に罪を被せ、人権蹂躙に及んだ警察、検察が悪いのは言わずもがなであるが。

  • 足利事件の犯人とされ、無実のまま服役された菅家さんの著書。

  • 妹が一所懸命読んでるのを借りて読んだ。
    足利事件のことは詳しく知らなかった。
    もちろん、小さい女の子が殺されちゃったということ、幼稚園のバスの運転手をしていた菅家さんが長い間無実の罪で服役していて、再審で無罪になったということくらいは知っていたけど。
    読んでみて、こんな言い方ひどいと思うけど、菅家さんに完全に同情はできなかった。
    強引に菅家さんを犯人にした警察はひどいと思う。でも、菅家さんも気が弱すぎたんだ・・・。
    ああ、でも、自分もこんな風に取り調べされたら、「やった」って言っちゃうのかなぁ。
    そこらへんの心理は想像を絶する・・・。
    それでも、菅家さんは、人より自分に対する自信、自尊心、自己肯定感が少なかったんだと思う。
    実のお母さんは、「息子が早く骨になって箱に入って帰ってくればいい」という文を残していて、それもなんだかせつなかった。
    最後、刑務所生活で鍛えられて、堂々と話ができるようになった、と菅家さんが言っていたのでちょっと救われた。

  • なんだか、とても、いろいろなことで

    大変でしたね。。

    と言いたい。


    すみません。あなたの心情を理解するためはわたしの経験はあまりにも乏しすぎます。

  • 重い。そして最初に菅家さんをとっちめた警官二人は全力で土下座しろ。退職してるとか関係ない。

  • 最近の話。17年も無実の幼児殺害の罪で被獄、DNA鑑定の最新によりやっと釈放された菅谷さんの生い立ちから、17年の絶望、救世主の登場から解放までを彼自身の、言葉で書いている。どうにも刑事、検事、裁判官、弁護士などどう考えても無能な連中が登場する。現実的な話だけに、こんな胸糞悪い連中が国家権力の司法の中枢に居座っているのかと、驚嘆した。そんな中で、支援者の西巻さん、弁護士の佐藤氏という糸に巡り合えた事は救いでしょう。しかし、真犯人、被害者の家族もろもろのことを考えると、現在進行形の本当にうんざりする事件である。

  • 完全無罪、という判決を受けて涙している菅谷利和さんを見て、思わず私も「よかったね、菅谷さん」とつぶやいて、もらい泣きしてしまいました。

    でも、待って下さい、「申し訳ないことをしました」と裁判官3人が起立して頭を下げて謝罪したことで、すべてを終わらせようとする彼らの陰謀に、だまされてはいけないと思います。

    やっぱり、菅谷さんが要望した、なぜ冤罪が生まれたかを明らかにしてほしい、ということに何も応えていないからです。

    誤った判決を下しただけでなく、それより以前に誤った捜査というより、もっと積極的に菅谷さんを犯人にしようという意図のもとに、自白を強要して、それこそ偽物の犯行調書をでっち上げて無理やり犯人に仕立てたというとんでもない破廉恥な刑事や検察官が、まだのうのうと、俺たちゃ悪くなかった、といって平気な顔しているということ。

    今回は、たまたま最新のDNA鑑定によって、残念ながらでっち上げがばれたけれど、次回からはもっと巧妙にばれないように犯人を創作するぞ、だってその方が、一所懸命に犯人を捜し出すより簡単でスリル満点で面白いから、などというヒソヒソ声が聞こえてきそうです。

    この本は、菅谷利和という平凡な一市民が、偶然にも選ばれて犯人にさせられ17年間も牢獄に繋がれた、その一部始終をたんたんと書いたものです。

    へー、いやだ、なんて気の毒な、という感想じゃなくて、最初はそういうリアクションだったとしても、段々もっと深刻な国家権力の威光を笠に着た警察・検察の現実的な暴力を感じて、こんなひどいことが許されてたまるかなどと、娘が言うのもなんですが、普段どちらかというと上品で穏健な母ですのに、涙を拭い振り切り、血相を変えてものすごい形相になって読んでいるのを見てビックリしてしまいました。

    やってもいないのになぜ自白・自供したのか、私ならそんなことは絶対にしない、と主張される方は、ぜひ研ぎ澄まされた感受性をフル回転して、菅谷さんの実際の場面を自分に置き換えて再現してみて下さい。狙われているのは、次は私かあなたかも知れませんので、のんびりしていられません。

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