未来思考 10年先を読む「統計力」

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  • 朝日新聞出版
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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023304888

感想・レビュー・書評

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  • 統計本で当たった著者に、編集者が未来予測のテーマでの執筆を持ちかけて出来上がった本、とのこと。
    未来を予測するなら、大胆な独自予想をするか、手堅いことを積み上げるかしかない、と思案した結果、後者を選んだとあとがきにある。
    各種統計の数字を元に進める議論だが、テーマが膨らみすぎたか。少子高齢化から働き方、高度成長の源泉を探るあたりまでは良いとして、地震の周期・メカニズムまではニーズがあったかどうか・・・。(2010年出版の本で震災前の仙台で、東京を心配する内容なのが何とも皮肉。)
    ともあれ、統計の分析が主となれば、そこから導き出されるのはこのまま進めば近未来はこうなる式のもので、もちろん押さえておくべき情報ではあるが、未来への提言とかいう類のものが書いてあるわけではないので注意。
    図らずも、未来を設計するのはエンジニアではないということを証明してしまった本。
    しかし、タイトルから期待していたのは、「こういう統計はこういうところに注意して読んでいくと数字のトリックに引っかからないですよ」という内容で、それが「統計力」というものだと思っていたんですけどね。

  • 少子化、晩婚化、自然災害、労働変化といった問題について、データを元に分析している。
    最後に、問題は本当に解決すべき問題なのか?勝手にもんだいだと思い込んでいるだけではないか?と疑え。という言葉に考えさせられた。

    そこで一歩止まってみることは必要だ。

    ①少子化
    →核家族化と制度不十分。
    →乳児死亡率の減少ー少数産む
    だが、ルーマニアのチャウセスクの子供達のように、過度な制度により孤児を増やすような事は...この本で初めて知った。

    ②晩婚化
    →結婚をしなくてもいい。ー社会進出!
    結婚への必要性を感じなくなったこと。
    自由を手放したくない。
    →結婚できない
    低所得、不安定
    良縁に巡り会えない。人付き合い不得手。


    ③労働
    非正規雇用と正規雇用
    →2010年出版のため現在とは制度も異なるため何とも言い難い。
    仕事の種類ー定型業務より、非定型業務、分析を伴うものなどが増えている。今後は非定型定型それぞれのプロが必要

    環境汚染
    →発展途上国=ブルーカラーの仕事が殆ど
    →中国大卒者の就職難が問題。
    このように労働内容は刻々と変化していく。マーケットもしかりだ。

  • 勉強にはなったね。そんな印象です。

  • 日本が直面している少子化の問題。


    北海道で少子化が進んだ理由は何か。沖縄県との違い。スウェーデンとの違い。教育費。結婚しない結婚できない理由。年収と結婚の関係。日本の社会保障制度の世代間格差は驚くほど若い世代の負担が多く、報われない制度。人口は都市に集中する。地震の予測。仕事というぜいたく。グローバル化による国内失業。国内で増えた仕事は非定型分析屋(情報処理技術者、電気・電子技術者、人文社会科学系技術者)のみ。定型業務はITに取って代わられた。エピローグ。少子化は本当に問題なのか?にギグッとした。

  • 「少子化問題って少子化でしか解決できないの?」
    という問題を問題から疑う姿勢に気づかされました。

  • 本の紹介に、「「統計データ」で現代日本の真実に対峙し、問題点を発見し、解決策を見出していく」とあり、楽しみにして読み始めた。
    良く言えば、分かりやすい。悪く言えば、軽い。
    中盤にこんな記載があった。

    「2001年1月17日に起きた阪神淡路大震災はM7.3で、」(p170)

    絶対間違って悪い箇所。
    後半は流して読んだ。

  • 数字の使い方、元ネタの幅広さはそこらへんの本より全然良かったように思う。

  •  統計というものはいかにあいまいでそれを利用する人によりいくらでも都合よく解釈ができてしまうものだということが良くわかった。

     統計が万全であり100%正しいという文言には気をつけた方が良いグラフや表それから母体数と収集方法すべて公開されて何ぼのものだろう。

  • 身近なものに例えて、説明されておられ、むづかしい話しも、読みやすい!
    もぅ一度、読みたくなる本でした。

  • いつもより、少しマクロな視点で日本とその今後を見つめれた。

    一貫して、科学的な手続きを大切にする著者の姿勢が感じられた。問題に対して、仮説を立て、統計データを地道に調べ、仮説を検証して行くプロセスを実際に日本の今後に関わるテーマを追っていく中で見つめることができた。

    不確実な未来を予測する上での仮説と検証を大切にしたい。

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