デフレ不況 日本銀行の大罪

著者 : 田中秀臣
  • 朝日新聞出版 (2010年5月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023308138

作品紹介

日本銀行の誤った金融政策によって、日本では10年以上にわたって事実上のデフレ(物価下落)が続いている。デフレ脱出のための処方箋を「リフレ派」経済学の代表的な論客が提示する。

デフレ不況 日本銀行の大罪の感想・レビュー・書評

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  • 「失われた10年」、そしてリーマンショック以降も含めた「失われた20年」にわたる日本経済の停滞は、日本銀行の不作為の結果であると厳しく糾弾。そのうえで昭和恐慌をリフレーション政策により克服した高橋是清蔵相を範とし、その教訓を平成の今に生かすべきと訴える。日銀の国債買い入れ、政府紙幣、インフレターゲット、非不胎化介入などなど。日本経済を終わりなきデフレ不況から脱出させるための処方箋が具体的に提示されている。日銀に真っ向勝負を挑む著者の信念が力強く伝わってくる。

  • デフレの弊害とそれに対する日銀の無策具合が書かれている。主に日銀批判の本だ。

    わかりやすく書かれており、「昭和恐慌の研究」も読んでいたせいか早く読み進めることができた。

    自分的には小泉構造改革への批判についての章は目からウロコだった。

    一番印象的だったのは、(バーナンキの下での)FRBと日銀と対比だった。更に日銀の中で唯一のリフレ派であった中原伸行氏の政策審議委員会での攻防も見所。

  • 読みやすく、説明もわかりやすいです。
    著者が指摘するように日銀の金融政策には不合理で説明がつかないものも多く、2000年8月のゼロ金利解除など、完全に誤りであったとされるものも。
    著者からすると、正しい経済理論ではこうなのに、どうして日銀はそれを理解してくれないのか・・ともどかしさを感じているようです。
    しかし、陰謀論には落ち込まず、まあ冷静に批判しております。
    ただ、天下り先確保や、一個人の人事異動左遷だけで政策意図を判断するのはややよくないかと。
    クルーグマン教授や岩田教授、高橋洋一氏など著者に近い立場の方の説の引用が多いのでややバランスを欠きますが、学術書では無く一般向けの書籍なので、紙幅の関係もあり、やむを得ないかと。
    また、金融緩和の銀行貸出への波及効果についてはオーソドックスな教科書的解説であり、これはこれで正統なものですが、実証的には貸出増加に結びついていないわけで、この辺の説明がもう少し欲しかったです。
    できれば、引用しているクルーグマン教授などの書籍を参考文献目録としてつけてもらえればよかったです。
    私はリフレ全面否定ではありませんので、これからもバランスよく読んで勉強していきたいです。

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