デクノボー宮沢賢治の叫び

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023308374

作品紹介・あらすじ

賢治はニートの先駆けだった。デクノボー(無用者)だからこそ語りたかった、賢治の時代を超えたメッセージとは。

感想・レビュー・書評

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  • 対談形式で書かれていて、ある程度宮沢賢治の生活してきた環境や、思想を知っているという前提で対談がされている。読者にだけ訴えているのいうものではないので、全く宮沢賢治について無知の者にとっては、理解できないかも。しかし、宮沢賢治の作品を読むうえでは、知っていた方がいいと思われることがいろいろ書かれていてためになった。

  •  宮沢賢治は「雨にも負けず」と「よだかの星」を読んだくらいでした。今回、山折哲雄と吉田司の対談集を読み、宮沢賢治という人物に迫ることができました。「デクノボー 宮沢賢治の叫び」、2010.8発行。読後、お二人の宮沢賢治に関する造詣の深さ、そして考察の幅の広さに驚嘆しました。①結核文学、賢治は隠し、堀辰雄は全面的に出した ②賢治は自己犠牲、武者小路は利己主義で、求めた先は人類愛 ③石原莞爾と賢治に共通するのは農本主義。宇宙感覚は賢治にあって莞爾にはなかった。だから、莞爾の思考は水平に延びて満州建国に。

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著者プロフィール

山折 哲雄(やまおり・てつお)
昭和6年サンフランシスコ生まれ。父は浄土真宗の海外布教使。震災の被災地岩手県花巻市で少年時代を送る。東北大学印度哲学科卒業。同大助教授を経て国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター所長などを歴任。むずかしいテーマを分かりやすく、かつ独得な視点から論じて読者を飽かさないユニークな宗教学者。専門の宗教学、思想史のほか、西行などの文学的テーマから美空ひばりまで、その関心とフィールドの広さは定評がある。『人間蓮如』『悪と往生』『ブッダは、なぜ子を捨てたか』『親鸞の浄土』など、著書は100冊を越える。

「2022年 『日本人の心と祈り 山折哲雄講演選集 CD版 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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