おかしな本棚

  • 朝日新聞出版
3.95
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本棚登録 : 1206
レビュー : 160
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023308985

作品紹介・あらすじ

本棚についての、本棚をめぐる、本棚のあれこれを考える本。背中が語るとっておきの本の話。

感想・レビュー・書評

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  • 本の背中は語る、ということがとてもよくわかる本だった。そこにあるだけで、本は物語を語る。まだ読んでおらずとも、本屋さんの棚で、図書館の隅で、自分の汚い部屋の中で、本たちはいつでも物語を語っているんだなぁ、と。

    次はどの本を読もうと考えている時が一番楽しく、まだ読んでいない本が一番面白い。
    ああ、無性に古本屋さんに行きたい!!

    • yuu1960さん
      実は、この「おかしな本棚」この世に存在しない本も混じっています。気を許していると騙されますよ。
      実は、この「おかしな本棚」この世に存在しない本も混じっています。気を許していると騙されますよ。
      2013/08/01
    • 抽斗さん
      >yuuさん 
      クラフト・エヴィング商會さんになら、「いや、ホントの話」と言われてもいいです!
      >yuuさん 
      クラフト・エヴィング商會さんになら、「いや、ホントの話」と言われてもいいです!
      2013/08/03
  • 本棚ってなんかワクワクする。

    本との出会いを探しているときが
    一番の幸せな時間なのかも。

    ブクログだってそんな感じで
    楽しんでいるかもしれない。

    あの人の本棚。

    好きな本屋さんの本棚。

    図書館の本棚。

    クラフト・エヴィング商會の本棚なんて
    気になるに決まってるでしょ!

    とにかく本棚のネーミングがステキ。


    こんな素敵なネーミングはつけられないけど
    せっかくだから私のブクログの本棚も
    こんなコンテンツ分けしてみようかな。

    金曜の夜の本棚だったら何揃えよう?

    考えただけでワクワクする。




    それにしても相方さんの言葉。


    『なにこれ』


    『最高!』


    これですよ。


    これを追い求めて
    今日も見知らぬ本棚を眺めているんです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「金曜の夜の本棚だったら何揃えよう?」
      私なら、夜更かしOKの金曜だから、ブ厚い本か、途中で止められないシリーズ物?それとも土日に新たなチ...
      「金曜の夜の本棚だったら何揃えよう?」
      私なら、夜更かしOKの金曜だから、ブ厚い本か、途中で止められないシリーズ物?それとも土日に新たなチャレンジをしてみたいと思わせる本かなぁ、、、(具体性に欠けてますね)
      2014/04/21
  • すごく素敵。
    私が求めていたのはまさにこれだと感じた。

    通して読んでもいいけど、ふと目に留まったところを読む読み方がいいように思う。
    心地よくて優しい、語りかけてくるような文章が何ともいえない安らぎを与えてくれる。
    嬉しくてちょっと涙ぐむ。
    どうした?大丈夫?
    −いや、ちょっと幸せで。

    もう顔が自動的にニコニコしてしまう。
    そしてちょっと空想する。
    私の「金曜日の夜の本棚」には何を入れよう?「森の奥の本棚」には?

    そして「いつの日かの本棚」に並んでいる本を本の中から引きずり出して読みたい衝動にかられて大変。

  • 本の本ではなく、本についての、本棚をめぐる、本棚のあれこれを考える本。

    著者の所有本を著者の主観でテーマ別に本棚で紹介するもの。

    本や本棚について少し物語も込めて語られており、これがたまらなく面白い。

    電子書籍を否定しないくだり。

    装丁を含めた本自体を皿に、本の内容を皿の上の料理に例え、皿が割れてしまっても食べた料理は心に残ると。

    なるほど共感する。

    そして更に言う。

    本は「探すこと」がいちばんの醍醐味で、その次に「なかなか読めない」醍醐味があり、三番目にようやく「読む」醍醐味がある。

    改めて本を読むことの面白さを実感させてくれる本だった。

  • 買ったことを忘れていた「見知らぬ本棚」、実在しない本ばかりを集めた架空の本棚など、本と本棚をテーマにした本。本の内容に触れられていないからこそ、想像をかき立てられます。カフカの「変身」ばかりがズラリと並んだ「変身する本棚」など、テーマが面白い。
    本好き、古本好きにはたまらない一冊だと思います。

  • すごく良かった。

    *********
    まだ読んでいない本を、その本を読みたいと思ったときの記憶と一緒に並べておくものだ。「この本を読みたい」と思ったその瞬間こそ、この世でいちばん愉しいときではなかろうか。
    *********

    終わらない本棚。
    少し見失いかけていた、本質を見つめ直せた。

  • 人の本棚をのぞくことは、なんとひめやかでワクワクするものでしょう。
    クラフト・エヴィング商會が手掛ける本棚の本。
    凝り過ぎていないながらもセンスの良さに裏打ちされた本棚が、テーマ別に紹介されています。

    別にタイトルから連想される、変な本棚というわけではなく、どのテーマに沿ったものも、手を伸ばして読みたくなるようなラインナップ揃い。
    「金曜日の夜の本棚」や「波打ち際の本棚」というテーマだけでも、惹きつけられます。

    「読んでない本があることが魅力」とする著者によって選ばれた本。
    紹介されているのは、テーマを持つ本棚を作り上げるために選ばれた書物たち。
    そのため、内容の質については問われていません。外観の存在の雰囲気が何よりも重視されています。
    読書好きというよりは、本の装丁を愛でる人向けのように思いますが、多少なりとも非現実感を伴うことで、実際にはあり得ない選書集という不思議な魅力が、かもし出されています。

    装丁やデザインで選ばれたものであり、誰もが知っているような有名図書は省かれているよう。
    かなり専門的で、私の知らない本が圧倒的に多い中、小さな回文集『軽い機敏な仔猫何匹いるか』を見つけて、見知らぬ人の中に古い友を見つけたような、懐かしい気持ちになりました。

    本好きで、自分の本棚を持つ人は誰もが、世界の果てにある<ロンリー・ハーツ読書倶楽部>永久部員だといいます。
    世界に一つしかない、オリジナルの本棚を作り上げた喜びと満足感が、静かに満ちているような一冊です。

  • 本書に全面的に同感・同意!!

    私がモノゴコロついて以来ずぅーっと続けてきているのは、「本を並べる」ことかもしれません、ただそれだけかも。
    地震で家の中のいろんなものが散乱して、思い知りました。
    心身ともに「タイヘン」なこと・優先せねばならぬことは他に挙げればもっとたくさんありましたが、私が涙した(正確には気づかぬうちに涙が流れていた)のは、実は、崩れた本たちをスニーカーを履いたまま跨がなければならなかった時だけでした。
    本が、或る側面「モノにすぎない」ということはわかっているつもりですが、それならば私という人間だって、つまるところ物質にすぎない。
    「自分ひとりのことなら何が何でも生き延びたいとは思わないなぁ」と改めて感じたのとまったく同じ意味で、「生きている(生きなければならない)間はきっと本を並べ続けるんだろうな、その時々に許される仕方で…」と思い知ったことではありました。
    崩れても、その都度。
    すべて無くなっても、また1冊から。
    賽の河原かくの如くか、…ならば如何なる業によるものか…??

    などと、いろいろ考えました。
    大仰な感想になっちゃいましたが、本書は「2011年4月30日 第1刷発行」、そういう意味でも、ここにこのタイミングでこんな私的感想を残しておきたいと思います。

    さて。
    もう何年も前から、クラフト・エヴィング商會の「二兎」の意匠が大好きなんだ!
    こんなふうに並んで本を眺める仲間が欲しいようなものですが、二兎はいずれもわが分身。
    本ってそういうものでしょう?
    つまり、未知の誰かに遭いに行くとともに、自らの内に分け入って自分自身と仲良く肩を並べて何かを覗き込むような、そういう営みを促す、それが、本。

    「終わらない本棚」こそ本質的に本来的な本棚の本当の姿、です。

  • ニマニマしながら読んだ。楽しい!背表紙眺めるのわたし大好きなので、もうそれだけで、この本は垂涎もの。楽しくて仕方なかった。
    吉田さん(ご夫婦)が本が好きで好きでたまらないってことが伝わってくる。
    吉田さん「罪と罰」を読んでいないのね、宮沢賢治が苦手なのね(わかるわ)。
    昔の新書は「月」「火」「雪」(中谷宇吉郎さん!)など、タイトルが「ただひとつだけ」だったのね。
    「遠ざかる本棚」では埴谷雄高「死霊」がぼんやりと写真に写っているのがおかしくって。そういうユーモアが随所に散りばめられてる。岸本佐知子さんと三浦しをんさんとで雑誌のような本「グウネル」を作ろうとしているんだとか、今後の出版企画構想についても色々語られていて興味深い。

    これ読んでる途中に、古本屋で「ふところ手帖」(子母澤寛)に出会ってしまってびっくり。中公文庫でした。

    読もうと思った本→稲垣足穂「一千一秒物語」。坪内祐三「1972」「文学を探せ」、三浦しおん「しをんのしおり」、武田百合子「日々雑記」

    「犬は吠える」はカポーティの随筆で、「愛と笑いの夜」はヘンリー・ミラーの作品だったんだ!(前者はオザケン、後者はサニーデイのアルバムタイトル…どちらも「金曜の夜の本棚」にあったのもおもしろい)

    うちの本棚には、まだ読んでいない本がたくさんある。それが何より嬉しい。ぼくにとって本棚とは「読み終えた本」を保管しておくものではなく、まだ読んでいない本を、その本を読みたいと思ったときの記憶と一緒に並べておくものだ。「この本を読みたい」と思ったその瞬間こそ、この世でいちばん愉しいときではないだろうか。それをなるべく引きのばし、いつでもそこに「読みたい」が並んでいるのが本棚で、その愉しさは、読まない限りどこまでも終わらない。永遠につづいてゆく。何と素晴らしい本棚。(p.4-5)
    この引用文の続きは「引用」コーナーにて。

  • あのクラフト・エヴィング商會が本棚の本なんか作ったら面白いに決まってる。本それ自体へはもちろん、その並べ方にも愛があふれてる。そう、どの本をどの本の隣に置くかで意味が変わってくるのよね!あと、私の子供の本オススメNO.1のほらふきだんしゃく出てきて嬉しくなりました。

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