「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 305
レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023309463

作品紹介・あらすじ

自由と仲間が最重要な、『ONE PIECE』世代の20代。理不尽な組織から逃れられない、『機動戦士ガンダム』世代の40代。二つの世代の対立と解決策を説く。

感想・レビュー・書評

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  • 「ワンピース世代」と「ガンダム世代」この二つの異なる世代が一つの会社や組織に並存するのが現代でその世代間抗争は激烈な物になっていくだろうと予言したのが本書です。果たしてそれは本当か?

    この本によるカテゴライズでは僕はギリギリ「ワンピース世代」に属すのですが、残念ながらこの時期を書いている段階ではワンピースをまったく読んだことがないのでこの本で取り上げられているあらすじの範囲内でしか世界観がわかりませんでした。一方、ワンピース世代の上司である『ガンダム世代』の抱える内在的ロジックのほうが十代の時の友人たちの影響でガンダムをしこたま見ていたので少しはわかるのかもしれません。

    年齢が特定されるので詳しくは書きませんが僕個人は自分のことを基本はエヴァンゲリオンとガンダムのハイブリッド種。その中に宇宙戦艦ヤマトが少々だと分析しております。まぁ、自分のことはさておいて、筆者はガンダム世代とワンピース世代を次のように分析しております。

    ◆ガンダム世代の特徴
    1960~69年生まれ
    キーワードは「組織への従属」
    「人類のニュータイプへの進化へのあこがれ」
    「個人の感情は押し殺してでも組織に従うべきだ」という考え方。
    タテ社会という枠組みの中で生きているのが特徴。

    ◆ワンピース世代の特徴
    1978~88年生まれ
    キーワードは自由と仲間という価値観。
    「自分で正しいと思うことを判断する」という行動規範。
    ヨコ社会という枠組みの中で生きているのが特徴。

    本書の中では二つの価値観が異なる世代が『なぜお互いのことを分かり合うことができないのか?』ということについて多種多様な分析を重ねながら、近い未来の姿についてかなり大胆な予測を立てているのが印象的で、破綻した日本の中でそれを実感できないまま日々をやり過ごす人と、ヨコの連帯を駆使して自分の組織には忠誠心や帰属意識を持たずに生きていく人の違いが描かれていて、そこがなんとも不気味だったことを覚えております。

    しかし、双方ともに共通していることは「ウチ」と「ソト」に対する態度を明確に「区別」しているという点で、この辺は僕自身がかねてから嫌悪している「ムラ社会」の存在が形を変えて彼らの「裡」に横たわっているのか、ということを感じました。個人的には何度もいうようにワンピース世代ですが、漫画そのものはまったく読んだことがないので、「イマドキの若者」の内在的ロジックを知るためにも少し読んでみようかな、とは感じました。まぁでも「世代間構想」というのはいつの時代にもありましたし、これからも変わらないでしょう。そんなことを考えつつ、ここで筆を擱きます。

  • 一緒に読んだのが結構ガチな精神医学の話を含む『キャラクター精神分析』(斎藤環)だったので相対的にちょっと軽く見えてしまったけど、的は得た意見のように読めて面白かった。直接「ガンダム」や「ワンピース」を読んでいなくとも時代の雰囲気というものがあるよね、ということかと。
    話の運びは世代論の話によくみられる感じだった。

    あと現代史に弱いからそう言うのを勉強するのにも利用できるかもと思うなど。わたし自身がこの著作でいうところのワンピース世代の若い方であるからだと思うけど、とくにガンダム世代の育った時代背景とか、「あ~そのころか~」って思うことも多い。歴史上の出来事と実際にいる人物がうまく重ならない。

    どちらかとおいうとワンピース世代の話が長めに感じたけど、単純に自分の属する世代だったからそう感じたのかもしれない。

    すごく細かいことを言うけど、まるで「根回し」が日本に特徴的なことであるかのような書き方はちょっと好きじゃないなと思った。どこかでそんなことない、みたいな意見を聞いたことがあったんですが。

    巻末の方は未来予想図を小説風にまとめたものなんですが、結構よみものとしても面白かった。サイバーとSFを掛け合わせてあっさり風味でご提供…って感じにまとめられていた。仮想通貨は議論されてたり地域通貨として云々みたいな話あるし、どこかで実現されたら面白いのに。

    光が丘図書館 361.6

  • 「だいたいの世代論はおもしろくない」という私の思い込み通りの本でした。

  • 育った時代の環境があまりにも違うため、ガンダム世代とワンピース世代の考え方はお互いに分かり合うことが難しいとのこと。
    ○○世代と一括りにするのはよくないと思うが、各世代の思考方法が研究してあり興味深いいっさつであった。

  • 世代論…?というのが、正直な感想。学術的な云々ではないので、エビデンスどうこう言うのはヤボだとは思うし、コンサルタントという立場、視点ってこういうもんだとも思うけど、全体的にもうちょっと深堀というか、丁寧に議論しても…という印象。

  • バブル世代を別の表現で言い表した本がタイトルになっている気がする。
    バブル世代は、現在住宅ローンを抱え、子どもの教育が重くのしかかり、会社の論理に矛盾を考えつつも、言われるがままの状態。そして、割に合わない状態になりつつある若い世代。その両者の溝が今後どのようになるのか?
    日本経済(会社ということにおきかえられるかもしれませんが)は、ゆっくりとした衰退プロセスを踏むのか、劇的な変換プロセスを踏むのか?不安がこみ上げてきます。

  • 何となく納得出来るような,腑に落ちないような・・・
    竜頭蛇尾な感じもある.
    前半だけでいいような気も・・・

    2回目

  • ワンピースとガンダムに世代を当てはめることで、世代を理解しやすい。そのことは客観的に見れて面白いけど、
    後半の分析がなんだかなぁと思ってしまう。

  • 最終章の未来予測は突っ込みどころ満載であったが、それ以外は納得できる内容だった。ワンピース世代とガンダム世代の違いを上手く説明しつつ、何故これまで分かり合えなかったのかを端的に示していた。

    個人的には、全世代がこの本を読んでも良いのかなと思った。

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著者プロフィール

経営戦略コンサルタント

「2018年 『「AI失業」前夜――これから5年、職場で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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