訣別―大前研一の新・国家戦略論

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  • 朝日新聞出版
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レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023309821

作品紹介・あらすじ

バカな政府を持つと高くつく。過去の延長線でしか考えない官僚と、政局しか頭にない政治家に任せておけば、日本は間違いなく衰退する。しかし、バカな政府をつくったのは国民であり、結局のところ自分たちで変えていくしかない。過去に成功した「ニッポン・モデル」はすっかり陳腐化し、硬直化した。いまこそゼロベースの大改革を断行し、新しい日本をつくるときだ。ベストセラー『平成維新』以来の本格的な国家戦略論。

感想・レビュー・書評

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  • 最近一段と出版の頻度が上がってきた著者ですが、自分は一通り大前氏の本は読むようにしています。それぞれの本の中で参考になる部分が何点かあり、共感できるところも多いです。読みやすい構成でまとまっている為、スタッフに読んでもらうにも良い本が多いのです。現在の日本の問題点、政治、官僚については全く同意見です!!税についての考え方も同意見です!! 日本が世界の中で生き残っていくためには変えるべき点が本当に多いのです。

  • 愚痴が年ごとに増えている気がするけど、ビジョンが魅力的。
    道州制が必要なのは、細かい都道府県と霞が関の間で地域の個性やビジネスを呼び込む中国の地方都市のような組織が必要だから。
    日本の狭い国土に100の空港と1200の貨物港があるのは、幕藩体制の地域間のままの自己主張が通ってしまっているから。2010年まで養蚕農家に補助金が出ていたくらいの中央集権の弊害。

  • 時間があれば

  • 大前さんの本を好んで読んでいます。
    論理的かつ、先見の明に富んでおり、そして権力者を歯に衣着せぬ物言いでぶった切るスタイルに憧れすら抱きます。
    偏差値教育が、日本人を委縮させる原因を作ってしまったというのは、日本人の共通認識となっているようで、そうでなないなと、私は感じます。
    クイズ番組や、浅はかなマニュアル書が流行るのは、ハウツーや既成の答えを求めてしまう、偏差値教育の弊害なのだと思います。
    偏差値教育が定義する勝ち組のみならず、そこでの敗者もまた、同じフレームワークにのっとって、物事を考えて、自分自身の限界を勝手に定めてしまっているのでしょう。
    成功したい、こういうことをして世の中に影響を与えたいという思い、そしてそこに向かっていく努力というのは、偏差値教育における学習とは全く別物であります。
    日本国民は個人レベルでも、モチベーションが低下し、ドンドン成功したいという気持ちがなくなってしまっています。
    私自身もそうかもしれません。ほどほどの生活ができればよいと。
    また、国を眺めてみても、中央集権的で非効率的な従来の在り方を改革する気がありません。権力を持った人こそ、既存の在り方に疑問を持ち、勇気をもって課題に取り組み、国民のためにあるべき姿に努力していかなくてはなりません。
    国債がどんどんと膨れ上がっているのは、非効率を放置している政治家や官僚に主な否がありますが、被害者意識しかない国民にも責任があるのです。
    国際的に日本がどう見られているか、どうしたら他国に尊敬されるような、真の意味で豊かな国になれるのか、まずは国の制度、そして一人ひとりの意識改革につながる教育改革が必要だと思いました。

  • 141227読了。115

  • 日本人は追い込まれた方が強い。
    民主党の原子力対応はとにかく最低、最悪だったようだ。
    しかし民主党も大前さんに頼みたくなかったんだろうな。
    小沢がいつまでも政局の中心にいたのは、彼のかつての番記者がまだ成仏していなかったから。
    政治家が政局を求めるのは、政局をもてあそんでいるときに一番マスメディアの注目が集まるから。

    本来、自分の能力は自分で判断すべきで、自分でできると思うからやりたいことをやる。

    今日の中国の市場経済化、経済成長もとをたどれば小さな勝利から始まった。小さな勝利の火種をお越し、改革開放政策を段階的に進めていくことで火種を大きくしていくことで、中国の経済成長は燎原の火のごとく勢いを増していった。

  • 大前さんは好きです。薔薇色の未来を描いているという一点で。食うための力を身につける必要性を訴えるのは変わらず、本書ではいかに日本全体が食べていく力らを身につける必要があるかを述べている。道州制の導入という甘っちょろさは許さず、国民総背番号制反対の論調を一蹴し、補助金要望運動が大好きな地方議員をこき落とす。問題は実行力です。この理論でいくと、日本にとどまる理由がなくなってしまう。さっさと中国やシンガポールに行くよなー。過去からの訣別はイコール訣別したがらない社会との訣別になっているのが元凶じゃないでしょうか、たぶん。

  • ○大前研一氏の著作。
    ○東日本大震災を経た現在の“日本”について、政治家、官僚といった制度面、体制面の分析を踏まえ、新たな日本のあり方を実現する方法について、提言を行ったもの。
    ○題名にもあるとおり、過去との「訣別」こそ、これからの日本の将来を作るためのファーストステップであるということを認識。現在の日本社会や制度の中で、江戸時代や明治時代から全く代わっていないものがあるということに衝撃を受けた。
    ○これからは、答えのない問題・課題について、いかに解決していくことができるかが、(大げさなようだが)個人としても日本としても生き続けていくための必須要件となるということを認識した。

  • 実は初めて読んだ大前氏の著書。自分が常日頃考えている、いかに分かりやすく人に伝えるかが実践されていて、本当にわかりやすく日本の現状やどうすればよいべきかが記されていた。
    これがすべて正しいとは言わないが、とにかく実践しないとことは起こせない。何事も現場主義で行動を起こし、正しいと思ったことを実践していくに限る!
    今年もなんでも行動していきたい!!

  • 内向き・下向き・後ろ向きな現在日本に対して、
    大前研一氏が著者なりの警鐘を鳴らし、打開策を論じる。

    相変わらずの読みやすさ・わかりやすさで、内容は大変納得感が高い。
    一方で、道州制のようにぶれない内容の反面、ややマンネリ化している感もある。

    しかし、タイトルにもある訣別。
    本書では、江戸時代・明治時代・戦後体制からの訣別とあったが、
    日本が真のグローバル国家として、国内外から信頼される国になるためには、
    どれも不可欠であると感じた。

    所与のものを疑う・見直す姿勢の必要性を感じる本。
    政治の内容に偏っているが、ビジネスパーソンにも読んで欲しい一冊。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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