メイド・イン・ジャパン消滅! 世界で戦える「製造業」をどう守るか

著者 : 財部誠一
  • 朝日新聞出版 (2012年1月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023310032

メイド・イン・ジャパン消滅! 世界で戦える「製造業」をどう守るかの感想・レビュー・書評

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  • トヨタの国内生産維持の理由が面白かった。
    日産は国内100万台維持、トヨタは国内300万台維持を宣言している。その中でトヨタが国内で売っているのは、150万台。残りは海外に行く。40万台程度の需要が見込めればそこに工場を作るが、モデル初期40万台→ピーク50万台→末期30万台など変動がある。なので、その国での生産の規模は35万台くらいで構え、残りは日本の工場で吸収する。また、一つの国で1万台以上売れないような車が各国合わせると20万台規模になるような事もある。それは、まとめて日本で作った方が安い。新コンセプトの、売れるか売れないか読めない車もまず日本で出す。
    ・それでも国内で150万台の売り上げが維持できなければ、国内生産は難しくなる。
    ・EVは現状電気インフラが不可欠。先進国でも電気にそこまでの信頼性は無い。蓄電池の革命的な技術革新が無いとモータリゼーションの主流化は難しい。

  • 日本の製造業への関心のなさが伝わってむなしくなった。

    日本の製造業が危機的状況なのは変わらない。
    戦略を立てるのが苦手な日本人。物質的なものではなく、精神?的なものを満たすことによって利益率の高いサービスを設ける企業がいる。
    自分では物質あっての精神だと思っている。つまり根本はモノづくりで、そこで生きる人が豊かになる国であってほしい。

    大手企業もさまざまにグローバルに向き合う限り日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

  • 日本の製造業は頑張っているけど、日本社会、日本国はリアリティが欠如し、危機感がない!という主張。

  • 輸入車ナンバー1はタイで製造をしている日産マーチというから驚いた。
    厳しいグローバル環境競争にあってなお戦い続けている日本のメーカーに共通するのは、企業の存在基盤である従業員の雇用を守りながら、世界で喜ばれる商品をつくり続けるのだという気概であり、それこそが株主の利益を最優先に考えてきたアメリカなどの企業ともっとも異なる。

  • 中村修先生 推薦

    タイトルは、いまにも日本の製造業がダメになるような表現ですが、内容は、メイドインジャパンの素晴らしさとその原点を解説し、決して滅びないと結んでいます。なにかと元気のなくなることが多い今の日本ですが、本書はそんな中にあって、少し自尊心を満足させてくれます。まだまだがんばれる余地のある日本、みんなで元気にさせたいですね!!

  • 「世界に誇る日本の製造業を守りたい」という考えは、日本から消えてしまった。
    アジアの状況
    新産業の創出

  • 度重なる円高にもかかわらず日本の製造業は国内生産をやめて、その分をまるまる海外に移転するということはやらなかった。付加価値の低い分野については中国などに生産移転をすることはあっても生産製品をより付加価値の高いものに代替し国内に踏みとどまってきたである。多くの大企業が地域の雇用に対して強い責任感をもって努力し続けてきた。しかし、昨今の超円高に対する無策、高い法人税、厳しい労働規制など、甚だしい製造業軽視には救いようのない落胆を感じせしめている。もはや大企業にとって日本で生産を続けていく必然性がなくなってきている。そんな中でも日産が国内100万台、豊田が300万台にこだわり今も懸命な努力を続けている。収支の合わない円高でも、先端技術や少量多品種生産については、海外に移転することはないとしている。品質の問題もあればサプライヤーもいないからである。とはいえ製造業にとって胸突き八丁の現状は変わらない。軽量スパイクを履いて先行する韓国選手を鉄の下駄で追いかけなければならないのが現実。著者のリアリティという言葉が胸に響いた。他方、欧米では製造業への回帰が始まっている。サプライヤーが廃業してからでは遅い。勇躍するアジアの成長をうまく取り込み、何としてもメイド・イン・ジャパンの火を灯し続けてもらいたい。

  • 森松工業すごい!!

  •  我が国の製造業取り巻く情勢が激変するなか、それをどのように捉えるべきかを知りたくて本書を読んだが、全く期待はずれの本であると思った。
     本書は、現在の製造業のおかれている情勢を「空洞化」という概念で捉えているが、最近の東アジアに拡散する製造業を見ると、むしろ我が国の製造業が「国家」の枠をこえつつあるようにさえ思える。これは、国家と産業という観点から見ると、ウィンウィンの関係と言えるのではないだろうか。
     確かに、製造業の一部の部門はアジアに進出しているが、それを支える開発や企画部門は国内にある企業が多い。産業として全体をみると明らかに拡大している。グローバル化のもとで、明らかに国家の壁が低くなっている現状を本書は全く見ていないように思えた。
     本書で指摘する「超円高や高い法人税、電力供給不安や厳しすぎる労働規制等々に加えて、国内市場の先行きに対する悲観的な予測…」という視点は、今はもうはやらない新自由主義的とらえ方のように思える。そもそも「製造業が消滅」しつつあるならば、日本の国際収支が黒字であるわけがなく、為替が円高になるはずもない。
     本書は「もっともっとリアルティを」と主張するが、本書の主張のほうが「リアルティ」がないように思えた。
     たしかに「メイド・イン・ジャパン」製品は「消滅!」しつつあるのかもしれないが、我が国の製造業は、東アジアの製造業として変身しつつあると見るのが正しいのではないだろうか。
     本書は、極めて残念な本であると思う。

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メイド・イン・ジャパン消滅! 世界で戦える「製造業」をどう守るかはこんな本です

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