文系でもわかる統計分析 (朝日おとなの学びなおし 社会学)

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023310438

作品紹介・あらすじ

統計分析をともかく「使える」ようになりたい、あなたへ。じつは、統計分析って「基礎理論」より「応用」のほうが簡単。難しい数式はすっとばし、統計結果を読み解きたい人も、実際にソフトを動かしたい人も、統計分析がリアルにわかる。おもしろくなる。

感想・レビュー・書評

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  • あなたは本や論文を読んでいるときに、扱われている統計データがよく分からなかったということがありませんでしたか? あるいは、授業等で統計のデータを扱うときに、どうやって分析すれば良いのかよく分からなかったということはありませんでしたか?

    上記のような悩みは、学類(あるいは大学院前期課程)時代の僕がまさに経験した悩みでした。色々な方法から数量的な分析をおこなう研究は、教育学の分野においても数多く存在しています。

    そのような研究に取り組むことを目指す初学者にとっておすすめなのが、本書です。本書では、非常に分かりやすい文体で、クロス集計や相関分析、分散分析、そして重回帰分析など、主要な分析方法を理解していくことができ、またそれらを統計ソフトで実践するためのレクチャーも見ることができます。ほとんどストレスなく読める本なので、多くの初学者にとって参考になるものだと思います。
    (ラーニング・アドバイザー/教育 OYAMADA)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1759069

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB08826049

  • やっぱり ちょっと難しい

  • 本書はSPSSの入門書としても使える。
    数式もほとんど使わないし、語句も極めて平易に言い換えておりまさに初心者にうってつけの作品だと思う。

    ロジステッィク分析がなんとなくイメージがつかめた。
    もっとも…古市氏が本書のような統計能力だったら東大院は何故入学を認めたのか疑問符が付くが…まぁ、入門書だからあえてこうしたキャラを演じているのだと思う。

  • ガチで統計分析の本です。ちゃんと統計分析をやります。ゆえに一般向きではないのだけれど、そういうことを学んでいる人にはもちろん、日々そういうデータに触れる機会がある人…新書なんかでもよく統計をネタにしたりするし…には、リテラシー的にパラパラ読んでもいいのかも。

  • 【超速読】複雑な計算もワンクリックで処理できるSPSSというソフトがあるそうで、それをもとに実践的な統計分析を学べるっつーしろものぽいです。もし必要なことがあれば、再び読むこともあるでしょう。興味本位で流し読みしただけなので、このくらいで。

  •  統計分析本としては今まで読んだ中では本質をついているところなので参考になった。

     難しい事をいかにやさしく話せるかこれも分析をする以上に大切なことなんだな。

     分析方法は多々あるのだろうがここではクロス集計、相関分析、分散分析、重回帰分析、ロジスティク回帰分析、多項ロジスティク回帰分析、交換作用の検証に触れている。いや読んでいるときはさほど感じなかったが結構いろいろな分析方法に触れていたんだあまり意識せずに読んでしまった感がある。もう一度しっかりと読み直さなければいけないな。

     と思いながら一つ残念な点、統計ソフトを使いながら自分の手で解析を行うのを主としているがここで使うソフト有料だよね?自分の勘違いだったら良いのだけどもしそうならやっぱ誰にもやりやすいフリーソフトでお願いしたかった。

  • 具体的な例と軽快なテンポで語られる統計知識やスキルについて初学者にとっては非常に読みやすいものであると感じた。マンガなどの統計学入門よりはわかりやすいのではないかと感じる。

  • 本書は、題名の通り文系でも分かるように数式をほとんど用いずに統計分析の要点を押さえた本である。本書の執筆者は、おそらく計量社会学をやっている社会学者であり、従って計量社会学(とくに教育社会学)の事例を主に扱っているが、実際のデータを熱かって分析したり、分析結果の見方を具体的に書いてあったりと、非常に分かりやすい内容となっている。

  • いわゆる文系の人で、卒論でアンケート調査をしようと思ったけれど、分析ができそうもないからやめようかどうしようかと思っているような人向けの本です。数学が苦手な私がやっと見つけたデータ分析方法についての本で、最近テレビなどにも出ている若手の社会学者の古市さん(かなりの文系)が先輩の須藤さんから教えてもらう、という形で書かれています。統計についていろいろ頑張ったけどわからなかったら最後に読む本、です。

    教育学部 A.T


    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000855289

  • 分散分析、ロジスティック回帰分析など、名前はわかる程度だった様々な統計分析をどこで使えばいいのかがぴんときて非常に役に立った。

  • 古市さんに興味をもったので。
    本田由紀も著者にいるが、本人もいうようにほとんどが須藤、古市が書いたものだ。
    内容も分かりやすいが、まんがでわかる統計やexcel統計などわかりやすいものもあるためわかりやすさは比べられない。
    読み物として面白い。ダメ学生を演じているけれど、鋭い質問を多々して演じきれていないのも面白い。

    統計だけでなく、社会学の視点も多々入っているので読み物としても興味深い。

    勉強になったのは次の点。自分の言葉で説明できるってやっぱりいいなー。わかりやすい。

    ・統計分析=変数どうしの関係を数値で示すこと
    ・変数=人によって異なるもの
    ・偶然が起こってしまう確率が「有意確率」
    ・有意確率がいくら小さいからって関連が強いとはいえない。
    ・有意確率はサンプルサイズによって変わってしまうので、関連の強さを表す指標としては不適切。

    (まっちー)
    ・統計分析が教えてくれるのは、自分が選んだ変数どうしの関係があるかどうかだけで、そこから先は自分で考えないと。

  • 前書きで古市氏が「僕は統計が苦手です。そんな僕でもわかる内容なので、本書は初心者でも理解できるはずです」みたいなことを言っていて、ちょっと鼻白むところがあったんだよね。
    「いやいや、『苦手』って言ったって、高いレベルの人たちの中では相対的に苦手ってことでしょ。困るんだよね~、こういう勘違い。あなたは東大出の秀才なの。あなたが何の苦もなく理解することも、多くの一般人にはさっぱりなの」
    なんて思いながら、「やれやれ……」と嘆息しつつページを繰ったのだが……。

    いやすみません。僕が間違っていました。本当にすみません。
    めちゃくちゃわかりやすい!そしてめちゃくちゃ実用的!
    普段漠然と使っていた用語の定義が明確になったり、どういうときにどういう統計の手法が有効かが整理されたり、とにかく目からウロコが何枚も落ちる。
    しばらくは「バイブル」として、常に横に置いておく本にしたいと思う。

    ないものねだりなんだけど、本書みたいなわかりやすさと網羅性がある、「エクセルでやる統計」みたいな本はないものかね。少々高くても買うぞ。

  • 図書館で予約待ちして借りました。
    対話形式で読みやすいです。
    文系でもなんとかついて行けましたが、ソフトを操作しながら、というのが出来なかったので、少々消化不良です。もう一度借りてみたい。

  • なじゃこりゃ

  • 大学で統計学基礎だったかなんだかの授業で鬱になってから遠ざかってたけど、
    最近興味が出てきたので読みやすそうな本書を購入。

    かなり良かった。

    よくあるけど、
    「文系でもわかる!」

    文系コンプレックスくんには、
    こんな魅力的なタイトルはないですね。

    文章は会話形式でとてもとっつきやすく、タイトルどうり難しい統計の基礎理論や数式は可能な限りはしょって、
    統計理論をつかって何が出来るのかに絞って丁寧に説明している。

    内容的には多分基礎の基礎のなんだろうけど、
    クロス表、分散とか偏差値の考えとかから、重回帰分析まで説明してあって、
    僕みたいな統計ってなんだったっけなレベルの一般人にはこれで十分な気がするので大満足。

    ・バイアスにかかったものの見方をしないために。
    ・嘘統計に騙されないように。
    ・説得力とはなにかをよく考えるために。

    統計はもう少し勉強したいなぁ。

  • 私も授業科目では、調査の準備からクロス表・カイ二乗検定まで学んだ。これは教社・比教社の伝統なのだろう。半期の授業内容上、第2章までしかレポートに活用できなかったが、復習にとても役だった。次の統計の授業でも本書をかたわらに置いて受講したい。

  • 著者本人に2年間習ったということを前提として語ると…

    素晴らしい本です。
    2年かけて習った内容がたった3時間で総復習できました(笑)
    後は授業でも取り上げられず、言葉だけ耳にするも今日まで中途半端な理解で終わっていた、多項ロジスティック回帰分析と交互作用項の読み取り方を一瞬で理解することができました(笑)

    理解できると急に面白くなってきますよね。
    その難しさから自身の能力を見極めて
    計量社会学から逃げ続けていた私ですが、
    これを機に逃げ腰にならず、積極的に分析に取り入れていこうと思いました。因子分析や主成分分析などの【主要な多変量解析】も同じ体裁で作ってほしいなと思いました。

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著者プロフィール

須藤 康介(すどう こうすけ)

現   職:明星大学 教育学部 准教授
最終学歴:東京大学大学院 教育学研究科比較教育社会学コース博士課程修了
       博士(教育学)
専門分野:教育社会学

「2020年 『学習と生徒文化の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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