遺伝子はダメなあなたを愛してる

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 391
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023310759

作品紹介・あらすじ

モノを捨てるのが苦手です。「片づけられない女」はダメですか?最も役に立つ生物を挙げるとしたら何ですか?明かりをLEDにしました。寂しく感じるのは気のせいでしょうか。ゴキブリは絶滅しないほうがよくないですか?身近な疑問や人生の悩みに生物学者が答える。ほんとうは自由でやさしい生命のおはなし。

感想・レビュー・書評

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  • 週刊誌AERAの連載コラム「ドリトル先生の憂鬱」をまとめた1冊という。
    1発目のゴキブリの話からなかなか感じ入ります。
    先生、人間によって破滅状態になり、人間も滅亡した地球はどうなるのか?という話題に、常々「何の問題もなし、そのうちゴキブリが天下を取る。」と言っている私の視点はなかなかということでいいですかね?(にんまり)

  • Q&A形式の短編エッセイが並ぶ構成。
    さすが、質問に対して、博学を駆使していろんなお話をされるなぁと感心もあるのですが、一つ一つの内容が説明的、情報量が多く、淡々としているので、長時間の読書には向いてないなぁと思いました。
    へぇーと思えることも多いのですが。

    タイトルの答えは一番最後にわかります。
    効率重視な現代人にも、生物の世界から見る目があれば、セコセコ働くことだけが全てではないと思えるのかもしれません。

  • 優しくてあったかくて、残酷。でもとてもやわらかい。生物学者による、さまざまな自然(あるいは不自然)に対する疑問に丁寧に答えていく本書は、知的好奇心を満たしてくれるしあたたかさも感じさせてくれる。明確な回答になっていないものや、で?答えは?というようなものもあるけれど、それは文面から汲み取ったり考えたりする隙間があるということで、その文章感も好きだった。蝉と合成着色料の話が好き。

  • 何かの雑誌掲載?質問回答形式で編集されるエッセイ。一つ一つのテーマが短くアッサリしているが、生物学的な話を中心に、触りだけでも中々興味深い。子孫を残さぬ個体は自然界には多いらしく、人間だけではないようだ。勇気が与えられる人もいるのではないでしょうか。

  • 同著者の「生物と無生物のあいだ」が面白かったので手にとったが、様々な話題の2ページQAが続き、集中できないなぁ、と思っていたら、AERA連載のコラムをまとめたものであることに気がついた。雑誌連載のまとめ本によくあることだが、個別には面白いが、本として続けて読むと散漫に思えて面白さが薄れるタイプだと思う。とはいえ、個別の話はそれなりに面白い。LEDのエネルギーの光変換効率は30%で電灯の10%に比べれば高いが、ホタルは90%ちかいとか。雑学王になれる短編集。暇な時に2,3項づつ読むのがよいのかもしれない。

  • 遺伝子の柔軟さ、自由さをメインテーマとしてさまざまな生き物に触れながら、興味を引く生物の話がたくさんでてきた。
    遺伝学、進化論を新たな視点から捉えることもでき、非常に勉強になった。
    むしろ自由であれ、なんだか心まで軽くなった気がします。

  • 持論を展開してるなー。。という印象。
    ご自身の専門以外の事まで知った様に語りすぎでは。
    自由で優しい生命の話とありますが、あれは良くない、あの説はありえない、など、否定も目立ち、題名と少し違う気がする。

    例えばコラーゲンは食べても肌は綺麗にならない、という話。
    これはよく、科学かじった人が知ったかぶりで披露する話ですが。
    確か最近は、コラーゲンを取ることで体内でのコラーゲン生成が活性化されるという説も有ったはず。
    完全に否定する事はできないんじゃないですかね。

    「無い」事の証明は難しいので、科学の世界では、「まだ知られていない」とか、「見つかっていない」「無いと言われている」と表現します。
    そこを利用すれば、否定無しの1冊も作れたのでは。
    そうすればもっと、題名通り当たりの優しい本になっていたと思います。

  • タイトルが目に入って手に取ると、内容の面白さから一気に読んでしまった一冊です。この本では日常生活で誰もが感じる身近な疑問に、著者が生物学的観点から答えてくれます。例えば「コラーゲンは美容に良いのか?」「大人になれば食べ物の好き嫌いはなくなるか?」「激辛の食べすぎは良くないのか?」など、知って得する豆知識が満載です。著者が生物学者であるため解答にも説得力があります。この本で身近な事柄から生き物の不思議に触れてみてはいかがでしょうか。

    OPACへ⇒https://www.opac.lib.tmu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB02160856&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • コンセプトは『ドリトル先生の憂鬱』
    福岡伸一が、ドリトル先生となって、
    質問に答えるという方式だが。
    質問と直接関係なく、本丸よりもお堀を埋めている
    という感じで、それは、それでおもしろい 質問形式。

    ドリトル先生は言う
    『知的であることの最低条件は、自己懐疑である。』
    福岡伸一の仕事に対する自己懐疑がその中には含まれる。
    『昆虫』少年であったことも メルヘン的に伝える。

    質問自体もおもしろい。
    答が先にあって、質問しているような
    後だしジャンケン的アプローチ。

    遺伝子ハンターの分子生物学から、
    『動的平衡の生命観』をもっと深めると言う目的なんですね。

    ゴキブリが 3億年前に誕生し、
    その生態系での役割を考え、時間軸を考えるべきだ。
    ゴキブリをリスペクトすべきだ という回答から始まる。

    ドリトル先生は言う
    『人生は短いものだ。荷物なんかで煩わされるのは、実に詰まらんことだ。』

    パンダは 旨味を感じるグルタミン酸レセプターが欠如している。
    もともと 肉食だった猫が、旨味を感じられなくなって、
    タケばかりを食べるようになった。
    セルロース分解菌が少なく、1日 40キロのタケを食べる。

    ふーむ。
    やはり、博物学的な感じがする。
    生物は 多様性の中にあり、多様な答の方法がある。
    と言うことが、わかる。

  • 福岡さんの文章はいつも、心地よい。読んでみたら毎週取っている「アエラ」に掲載されてる文章。どうりで、読んだ記憶がある話題が多かったはず。日常と生物と、脈略も内容な二つを深い知識でつなぐ福岡さんならではのエッセイ集。

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著者プロフィール

青山学院大学 理工学部 教授

「2019年 『マッキー生化学 問題の解き方 第6版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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