仕事は“6勝4敗"でいい 「最強の会社員」の行動原則50

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023311060

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  • ・「仕事は6勝4敗でいい」通常、ビジネスの世界で「ギブアンドテイク」と言えば、「ギブは少なく、テイクは多く」が正しいとされます。しかし、強者の戦略は気づかぬうちに敵を増やすもの。私は普段の交渉は6勝4敗で、よほど大事な勝利が求められる場合でも7勝3敗を目指して、行動します。相手を打ちのめす必要はないのです。

    ・中間管理職に必要な能力は、上の話を噛み砕いて部下に伝える力です。上に気を遣うのではなく、下を思いやると言い換えてもいいかもしれません。たとえば、上が無茶なことを言った時には、「はいはい」とニコニコ笑って聞きながら、下には伝えない。これも中間管理職の能力です。上の言ったことをふるいにかけ、うまく優先順位をつけて、取捨選択し、仕事を振ること。そこに中間管理職の存在意義があるのであって、上から言われたことをそのまま伝えるだけの人は、単なる給料泥棒です。

    ・「仮決めでいいから、とにかく結論を出す」極端な言い方をすれば、迷ったらコインを放り投げてその表裏で判断をしてもかまいません。もし、その判断が間違っていれば、仲間や上司が指摘し、より良い方向へ修正できるよう手助けしてくれるでしょう。何もしないでぐずぐずしているより、手元にある材料で即断していく。その方が物事は良い方向に進みます。

著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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