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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784023311503
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
信じがたいほど辛い実話が描かれたこの作品は、読む者に深い衝撃を与えます。筆者が生き延びたこと自体が奇跡のようで、当時の無情な現実を知ることで、私たちはその重みを感じざるを得ません。物語は、理想と現実の...
感想・レビュー・書評
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信じたくないような物凄く辛い話だけれど、読んでよかったです。
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いくつか改訂版のような形で同じものが出ているので
どれに書くか迷ったが
(多分私が読んだのは2022年に出たものだと思う)
ここが一番感想が多いのでこちらで。
読み終わってあまりの衝撃…
事実は小説より奇なり、というが、まさにそれで
今こうやって文章で読んでいるから多少和らいでいるが
実際はもっと凄惨なものだろう。
なんと言っても読んでいるこちらは、筆者が生きていることを「知って」読んでいるが
当時それを体験している本人は
本当にこの情報が正しいのか、生きていけるのか、
このひどい現状はいつ終わるのかなど
全くわからない状況なのだから。
それにしても、やはり…なんていうか、
上は理想(思惑)に向かって命令しているだけで
それに対してどういう結果がついてくるのかを知らず
(下は下で点数欲しいから上に報告しないから
上が知りようがないし興味もない。)
下は命令に対してどれだけ忖度を加えつつ遂行するかで
どういう結果になっても関知せず…な部分って
本当に変わらないなぁ、と思う。
著者が生き延びられたのも、本当に運が良かったというのが
一番だよなぁ… -
生命あることに感謝
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第二次世界大戦終戦直後の、中国での日々を綴った貴重な体験内容である。長春を脱出するにあたっての、当時の凄まじい状況が生々しく描写されており、そのような体験を持った日本人はわずかしか生き残っていないのではないだろうか。
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これはほんとうにおきた話だ。こわい。恐ろしい。インフラがとめられたらアウトだ。
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私の母方の祖父も、満州(長春)にいました。祖父は、13歳ほどで満州に渡ったと聞いています。
当時は、多くの日本人が、「新天地」に渡りました。
夢の国、満州と呼ばれていたそうです。
今とは比較にならないぐらいの日本人が住んでいたと聞いています。
祖父は、終戦と同時に、日本に帰国した引き揚げ者ですが、当時の状況は、母には語りたがらなかったみたいです。
「まぁ、ええではないか」が、口癖で、おそらく、たくさんの悲惨な光景を見て、それを思い出したくないんだと思います。
さて、この『チャーズ』ですが、読んでいくうちに、あまりの著者の過酷な体験に閉口させられます。
まさに、地獄そのものを経験した人が書くことができる真実です。
人間が虫けらのように死に、殺され、人権無視の扱いを受け、騙され、屈辱を受けと、、、何も知らない私のような世代
(83年生まれ)が読んだら、現代とあまりの違いに言葉が出ません(現代は、現代で、残酷ですが、、、)。
著者が専門である理論物理学を捨て、留学生の援助に自分の存在意義や心の空白を埋める何を見出したのは、
著者以外、わからないと思いますが、どこまでいっても、人は、自分で行動して、他人から救われるのだと思いました。
著者の文章力は、そんじょそこらの小説家よりも、はるかに上です。読ませます。是非、一読を! -
著者は中国で製薬会社を経営し、中国人、韓国人にも慕われていた日本人社長の娘。巻頭、浴衣のようなかわいいもんぺを着た写真、文章も戦時中の満州の日本人の生活がよくわかる。そこから敗戦、解放区への逃亡、チャーズ、天津、帰国と著者の
記憶もショックでところどころ飛んでいる壮絶な体験。飼い犬が人間の赤ん坊を食い、餓死者を見た日に露天があり食べ物が売られている景色を見る秩序ない町の状態、兄と弟の死。チャーズでの一斉に新参者流民を強奪する流民、自分はあそこまでされなくて良かったとおびえるそばから「自分たちがそのうち奪う側になるんだよ」と言われる恐怖。「日本人は戦争に負けたことがないんだろ?中国では大昔からいろいろな国が土地を奪い合って人民は次はどっちにつくか負けたときのことをいつも考えてる。この国では負け方を知らない人間は死ぬんだよ!」チャーズを出るときは自らの人脈を利用しすべての人を助けることは叶わないまま脱出。でもそうしなければ生きていたかわからない。著者い命を救うため父は一生かけて借金を返すつもりで月賦でストレマを購入。そのおかげで著者は生きている。子供の命の大切さ。あのとき借金をためらっていたら。。。その後の著者の中国の学校での苦労、特に日米安保の進捗、警察予備隊の発足時の心中はいたたまれない。最後は世話をした日本人からの批判、つるし上げで中国に見切りをつけて帰国する。 -
本人の言う通り、科学者で中国人の思想をここまで知っている日本人はいないだろう。中国人留学生を支援している姿は立派だと思う。
このところ、終戦後の手記を読むことが多いが、作者は当時の様子を詳細に記しており、非常に読みやすい。物語テイストという感じである。
澤地久枝の手記は非常に読み辛かった。おそらく当時のことを思い出すのが辛かったのだと思う。
これからも著者の作品には注目していきたい。 -
読了。戦争での負け方、自分の土地で戦争に負けるという事、負け方を知らないという事、最初から最後まで衝撃の内容に引き込まれる。こういう政治的歴史の背景を今の時代にも持ち込むんだろうな。お勧めしずらいけど面白いよ!!
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前から気にはなっていたが、きっと悲惨な話だろうと思ってずっと手を出せずにいた本であるが、遠藤さんの『チャイナ・ギャップ』を読んで、遠藤さんを理解するには本書をまず先に読まなくてはと思って読んだ。本書はこれまで名前を変えて何回か出ている。同じかどうか比べたことはないが、その中核は変わらないだろう。それはともかく、本書の著者(遠藤)誉れちゃんは、戦前の新京で、アヘン等の中毒患者を救う薬ギフトールを製造していた製薬会社社長の娘として生まれ、7歳までは幸せに暮らしていた。ところが、日本が負けると新京はソ連の進駐、解放軍の進駐、さらに国民党軍の占領と、支配者がつぎからつぎへと変わり、解放軍を除いては略奪にあう。国民党軍が入ってくると、解放軍に包囲され、解放軍は新京の電気と水と食料を絶つ作戦に出る。国民党軍は空からの補給で生き延びるが、一般市民はつぎつぎと餓死していく。誉ちゃん一家も解放区へ向かって逃げのびていくが、解放区への門は閉ざされ、その間に閉じこめられる。この二つの勢力の中間地帯、閉じこめられた地帯が本書の題名のチャーズである。誉ちゃんの兄や弟はその中で餓死するし、誉ちゃん自身も餓死体の上で寝るという過酷な体験をくり返す。そして最後は結核にさいなまれ腕と足を切断する一歩手前までいきながらも九死に一生を得る。誉ちゃんは、過酷な現実にもてあそばれる中で、少女のみずみずしい感受性で、現実と夢の混在した世界を描き続ける。よくこの過酷な現実の中で生き延びたものだと思う。それは、一つには誉ちゃんが敬愛してやまない立派なお父さんがいたからである。お父さんが新京で中国人や韓国人を大事にしていたおかげで、彼女たちが生き延びることができたと言っても過言ではない。お父さんは磯田さんに「無私の日本人」の一人として書いてもらいたいほどの人である。お父さんは金光教の信者だったようで、信仰は人をここまで強くさせるものかと思う。(それと対称的なのは東おじさんとかで、むしろ、かれのような人間の方が多かったかも知れない)誉ちゃんは、解放区へ入ってからも新中国の光と陰にもてあそばれながらも成長していくが、解放後の政治運動の中で、人としての心を失っていく人々を見たお父さんは、もはやこれまでと技術者としての抑留生活を終え、一家そろって帰国する。誉ちゃんは頭のいい少女で、戦後、筑波大の理論物理の教授にまでなった人だが、その片鱗は彼女が解放区から移った天津の小学校でつづけて首席になったことからもわかる。ほとんど餓死したかに思われた弟も戦後医者になったという。頭のいい家系なのだろう。
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国共内戦時において中国共産党軍は長春市への食料封鎖を断行し、何十万の市民を餓死させた。筆者はその餓死体のうえで野宿をしたり、人が人を食べるところを目撃したりして、あまりの恐怖に記憶を喪失する。あることをきっかけに回復した記憶をたよりにこの作品は構成されている。長春市の惨状や彼女の家族の運命も酷いが、それ以上に中国共産党の思想教育、三反五反運動には背筋の凍る想いがした。自分の身を守るために、人は人を簡単に裏切ってしまう事実にも無常さが募る。
著者プロフィール
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