世界は貧困を食いものにしている

制作 : 大田直子 
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 106
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023311817

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会】貧者を救う画期的なシステムであるはずのマイクロファイナンス(小口金融)が、「無法地帯」と化している。グラミン銀行をはじめ、世界の主要なマイクロファイナンス組織で働いてきた著者が、その悲惨な現状を、豊富な実例を交えて告発した衝撃のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃でした。マイクロファイナンスの”真実”が書かれています。無知は恐ろしい。ムハマド・ユヌスはもうグラミンバンクには居ません。マイクロファイナンス団体の9割は不当な金利を貧困者に課してボロ儲け。有名なKivaでさえも不透明な運営をしている...など、この本から知ったこと、学んだことは多い。また、著者が実際にMFIやファンドで働いた実際の現場の記述は非常に参考になり、また考察が鋭い。
    満面の笑顔で野菜を売る女性の写真に騙されてはいけない。マイクロファイナンスを始めたいと思う人も、投資しようとしてる人も必ず読むべき本。

  • マイクロファイナンスの裏。
    和訳本だからかちょっと読みにくい。

  • 貧困から抜け出すことにつながると言われていたマイクロファイナンス。実際のところはどうなのか、マイクロファイナンスにかかわった筆者が書いており、興味深い。ごくわずかな成功例をもとにいいもののように見せかけて貧困層から金を巻き上げることにしかなっていないのではないか、という話。

  • 「マイクロファイナンスの世界はカルト教団に似ている。批判は異端と見なされ、許されない。貧困への効果が定説として主張されるが、実証されるのは例外的なケースだけ。それより何より、この分野は高い利益を生んでおり、その利益の源は単純に貧困者たちなのだ」。

    ヒュー・シンクレア『世界は貧困を食い物にしている』朝日新聞出版、読了。貧困への効果で脚光を浴びるマイクロファイナンス。しかし貧困削減に寄与しているのは例外的なケースで、実質的な高利貸しとして機能するMF機関が殆ど。グラミン銀行をはじめ三大陸のMF機関で働いた著者による衝撃の告発。

    グラミンとその他MF機関を分かつのは、前者が1)正規の銀行であること、2)(利用者のために)手厚い金利で預金サービスを提供、3)最大金利は20%が上限、4)預金者と借り手が所有するグラミンは、地域社会に根ざし、地域社会の冨を築くため、利益と利子は継続的に地元で循環する。

    途上国支援に関心のある方は紐解いて損のない一冊ではないかと思う。

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