「家族」難民: 生涯未婚率25%社会の衝撃

著者 : 山田昌弘
  • 朝日新聞出版 (2014年1月21日発売)
3.45
  • (4)
  • (14)
  • (18)
  • (4)
  • (0)
  • 本棚登録 :149
  • レビュー :21
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023312616

作品紹介

【社会科学/社会】このままでは、年間20万人が孤立死する!?「パラサイト・シングル」「婚活」などの言葉で社会動向を先取りしてきた社会学者が、若者の未婚化・シングル(単身)化が進む日本の未来に警鐘をならす!

「家族」難民: 生涯未婚率25%社会の衝撃の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 山田先生の「ネーミング」センスはすごいなぁとまず感心。
    まさに「家族難民」としか呼べないような人たちが今たくさんあふれています。多分目に付くところよりも目の届かないところにたくさんいるでしょう。そして増えるのでしょうね。

    少子化や婚姻率低下などによる社会福祉制度維持の危機について、個人的対策・社会的対策の両面から攻めねばならないという意見には深くうなづきました。
    何故だかその問題の話になるとたいてい「黒か白か」のような極端な論調に偏ってしまい「どうしてそんなふうにしか考えることが出来ないのか」と思うことが多かったのです。特に個人に対して攻撃をする論調。
    例えば結婚していない人にずけずけと「どうして結婚しないのか」とか、子供のいない夫婦に「子供を作らないと社会責任を果たしていない」と言ってしまうなど。
    もしかすると望んでいてもそうできないなんらかの事情があるかもしれないのにそれを省みず言ってしまうというような世間の空気など。

    保護されている立場とその対象には当てはまらない立場との「恵まれ度」の差がものすごく激しく、そしてそれはこのままではこれからもっと激しくなるだろうということ。

    どうするかを考えなくてはなりませんが、まずは多くの世代がこういう状況に関心を寄せなくては始まらないでしょう。多くの人に読んでもらいたいです。

  • 家族、シングル、老後、社会保障、婚活、シェアハウスについて

    P187 共同生活のスキルが社会を救う 山田昌弘×久保田裕之
    日本のシェアハウスはまだ事業者型が多い。一人暮らしの延長として考える人が多く、共同生活を共にするという意識は低い。また家賃を節約するために住むなど。
    欧米は自主運営型がメイン。先に人間関係がある、あるいは人間関係を作るためのシェアハウス。
    シェアハウスを三分類すると、
    1 若年型シェアハウス 一人暮らしよりも安く、似た人と生活すると楽しい、若者向けシェアハウス
    2 生活型シェアハウス 結婚または一生シングルでも夫婦や家族を超えた大きな共同体の中で生活していく生涯型シェアハウス。北米に沢山ある。
    3 ケア型シェアハウス 介護などのケアを家族でなく共同体で満たす。ホームシェアと言われる高齢者×学生やシングルマザーなど。
    1が定着した後、2と3が増えていくという流れ
    何も言わなくてもわかってくれる人 と 言ってもどうせわからない人 の間に、話せばわかる人 と、分かり合えなくても協力し合える人 というカテゴリーを作れる可能性
    分かり合えなくても助け合えればいいという点が家族より負担が少ない
    共同生活のスキルとは、「自分だけの常識に気づく力」次に「妥協の可能性を探る力」最後に「話し合いを通して妥協点を見出していく力」  将来老人ホームなどでも幸せに過ごせる力を得られる。

  • 著者の見通しは人ごとではないのだけど、個人的には上野千鶴子の言う「お一人様」の老後の方が望ましい。家族に支えてもらうということは自分に関して言えば、リアリティが乏しいように思います。

  • AERAで、家族難民の特集が組まれ、その流れで購入しました。聞きなれない言葉ですが、家族というセーフティネットがなくなり、精神的にも、経済的にも追い詰められるシングルが急増するという。結果として、生涯未婚率が25%、4人に1人は結婚できない時代がくるという。

    結婚を前提に日本のシステムは、存在するために、どうしても、シングルという存在がセーフティネットから漏れてしまう。非正規雇用や貧困の問題が何より大きく、そのことが、さらに問題を大きくしているようです。
    それとは、別にコミュニケーションがとれない人が増えているのもひとつの要因とも思います。

    結婚するしないは、個人の自由だとは、思いますが、この本を読んで、法律で、何とかしないとまずいのではと思ったりもしました。そのための解決策が、シェアハウスのすすめ。興味はありますが、処方箋としては、弱い気もしました。が、自分たちが置かれている環境が良くわかりました。

  • 367.4||Y19

  • 未婚率の上昇、婚活支援、少子高齢化問題、に興味があるなら、入門としてわかりやすく説明されていると思う。

    シングルであることが悪いわけではなく、そこからくる社会からの孤立した「家族難民」、社会の分断が問題であり、個人と社会とで対策していこう、と提言する。

  • 一般論。目新しい内容がない。シングルで弱者をどうすべきかがない。勉強できる環境にないということ負の連鎖が続くのが問題と毎回同じことの繰り返し。

  • 古市さんが勧めていたので読んだが、知られてる内容が多い。婚活の話が多い。女性が結婚相手に期待する年収400万以上の希望は全く贅沢ではないと思うが、それをクリアするのは未婚男性の4分の1に過ぎないのだと。だからいくら婚活してもなかなか報われないのだと。やはり正社員増やさないと。

  • シングルの生存の厳しさについて

全21件中 1 - 10件を表示

山田昌弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊賀 泰代
長岡 弘樹
トマ・ピケティ
クリス・アンダー...
有効な右矢印 無効な右矢印

「家族」難民: 生涯未婚率25%社会の衝撃を本棚に登録しているひと

ツイートする