今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略

  • 朝日新聞出版
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313392

作品紹介・あらすじ

【社会科学/経営】外から価値を加えることがブランディングではない! 今治タオルの潜在力を見事に引き出したブランド戦略の秘密を解説。安い海外製品におされっぱなしの状況を打破し、品質のよさを売り上げにつなげるために何をすればいいかがわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤可士和さん、前にハマって何冊か読みました。

    今回、今治のことを書くのに読む。

    今治の再生に、佐藤可士和さんは最初のりきではなったが、タオルを実際に使って、水の吸い取りの良さ、肌触りの惚れて、プロデュースを決めたと。
    そんなに今治のタオル良いの?
    確か、貰い物どっかにあったな~使ってみる?
    いや、白いタオルが欲しいかも。

  • 印象に残ったエピソード。
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    「展示会のブースを白いタオルで埋めると可士和さんに言われたときも、最初は抵抗を感じました。いろんなデザインのタオルを発表するのが展示会じゃないのか、と。でも、白いタオルで勝負する理由を聞かされたら、ブランディングというのはそこまで考えてやるものなのかと、PRとの違いがよくわかった。」
    佐藤氏の説明は明快だった。たとえたのは、水やコメ。
    ―水の品質を伝えるのに、いきなりコーヒ―を淹れて出しますか?たき立てごはんのおいしさを伝えるのに、カレーをかける必要がありますか?タオルも同じです。ベースとなる品質を伝えようとするのに、色や柄はいらない。今治タオルの素晴らしさを、余計な要素を加えずに伝えるには、「白」しかないんです―。
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    今治タオルブランドのロゴが付いていれば売れる。
    今治タオルブランドのロゴが付いているから買う。
    それに近い状況は、たしかに生まれている。だが、追い風を産地のメーカーの力と過信してしまうと、ブランディングの基本線から逸脱する危険が生じる。(中略)広告代理店の知恵を借りて宣伝用のイラスト案をつくってみたことがあった。(中略 おもしろいと思っても、それが"ブレる"ということ)
    ―今治タオルというのは、クラスの中の優等生なんです。校則を破ったりしないし、勉強もできる。「安心・安全・高品質」というのは、そういう意味です。いつも真面目で生徒会長を任されているような生徒が、急に漫才をして笑いを取ろうとしたって、全然面白くないでしょう?それをあなたたちはやろうとしたんです。教室の隅で好き勝手に騒いでいる生徒たちを見れば、自分はおもしろみに欠けると思うかもしれないけれど、今治タオルは実直な生徒会長のままでいいんです―。
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  • 哲学のない広告は価値がない。
    佐藤可士和の仕事には、哲学がある。
    ただの企業や商品のロゴデザインにとどまらない。
    企業や商品をあいだにはさんで、その向こうにいる「人」に訴求する。
    ユニクロやドコモやセブンイレブンだけでなく
    今治タオルや明治学院大学のブランディング化も、
    タオルを作る人と使う人
    大学に集う教師や学生たち
    そういった人の行動様式やライフスタイルそのもののデザインや提案にまで踏み込んでいる。
    そういう意味で、彼の仕事は抜群に★5つなのだが、
    まあ、読み物としては★3つですかな。

    気鋭のアートディレクターの上から物申すブランディング化だけでなく、
    タオルメーカーや職人をリスペクトして、
    双方の濃密なコミュニケーションの先に奇跡の復活が成し遂げられているという内実は感慨ものです。

    前半が佐藤側の視点、後半がタオル組合側からの視点で書かれているのがグッドです。

  • いつの間にかタオルを買うなら今治タオルがよいという印象を持っていました。
    今治タオルがいまのブランドロゴになったのは2008年頃とのこと。
    比較的最近で驚きました。
    如何にして、いまのブランドの地位を築いていったのかがわかりやすく書いてあります。
    読んでいて勉強になりました。

  • 何気なく、もらったタオル。
    赤と青のロゴ。あれ、どこかで。

    今治タオル?なんか聞いた事ある。


    伝えるべき価値、答えは
    そのものの中に。

    そのものを内外に伝える価値と答えは
    著者がデザインしたのか。

    共感したら、それを用いてどうブランド戦略をたてるか。
    まずは共感から。
    使わんと伝わらん。

  • 佐藤可士和が関わった今治タオル復活までの話。定量化すると2%の成長との事だか、イノベーションとは何か、を整理する良書。メモ。(1)イノベーションとはあらゆる領域で新たな価値の創造をすること。
    (2)本質的価値×戦略的イメージコントロール=ブランディング。今治タオルのキーファクターは安心、安全、高品質。
    分かりやすく伝えるために、白いタオルをキープロダクトに設定した。
    (3)ロゴマークの織りネームの裏面には、必ず四桁の番号が記載されている。
    (4)階段を上り続けていれば、必ず踊り場に差し掛かる時が来る
    (5)今の日本にも素晴らしいコンテンツは沢山ある。自動車、和食、歌舞伎、富士山。ところがそれらを繋げるコンテクストがない。それぞれの価値が切り離された状態で個別にプロモーションを展開しているのが日本の現状。メイドインジャパンはプロダクトの情報であってブランドではない。アメリカには開拓者精神、自由、夢。北欧はデザイン、ヒューマン。
    (6)日本の本質的価値を分かりやすく伝える為のマスターブランドを国を挙げて構築して行く必要がある。

  • 今治タオルのポテンシャルもさることながら、佐藤可士和のブレないぶりには感動すら覚える。四国タオル工業組合の品質へのこだわりと周知することの努力も感服する。やっぱいいもんね、今治タオル。

  • プロジェクト、プレゼンテーションの要

    説得ではなく、共感
    テクニックではなく 誠実に向き合って、率直に話すこと

  • 『いいモノをつくってさえいれば売れる』その結果瀕死状態までになった”今治タオル”をブランド戦略によって成功に導いた過程を2つの視点から見た物語。
    ブランド戦略を仕掛けたクリエイティブ•ディレクター佐藤可士和氏、もう一つはジリ貧であった四国タオル工業組合。
    この成功迄に至る両者の視点の違いが面白い。タオル業界素人であったからこそ出来たブランディング、タオル業界にどっぷり浸かっていたからこそ全てが失敗に終っていた販路拡大。
    この四国タオル工業組合のような末期症状の集まりは現在の地方の組合にごまんとあるだろう。その中でも『安心•安全•高品質』であった今治タオルという歴史があったからこそ成功出来たと言うのは嘘である。それは驕りとなって成功への壁となる。
    この壁を壊し壁の内側でグダグダしてた組合メンバーを説得し納得させて実際に成功させた佐藤氏の戦略は経験と実績のある彼だからこそ成し得たのではないか。
    そして、最終的にその戦略に理解を示した組合役員達も評価されてもいい。お疲れ様でした。

    と言うことで今治タオルを使ってみたいなあ(笑)

  • バイト先で貸してもらい。
    たかがタオル、されどタオル。
    今治タオルがブランドとして日本中のひとたちに認知されるまでのお話。
    日本のものづくりの素晴らしさを、もっと知りたい。日本人なのに知らないことを、日本人だからこそ知って理解しておきたい

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プロフィール

アートディレクター/クリエイティブディレクター

博報堂を経て「SAMURAI」設立。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブンジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。毎日デザイン賞、東京ADCグランプリほか多数受賞。慶応義塾大学特別招聘教授。著書はベストセラー「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)ほか。http://kashiwasato.com/

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