チャイナ・セブン 紅い皇帝 習近平

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313408

作品紹介・あらすじ

日本の中国報道を変えた中国研究の第一人者が、習近平の生き様と彼が描く「世界地図」を読み解く。香港デモの真相も喝破!

感想・レビュー・書評

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  • 2014年のものだが習近平と中国共産党幹部のことがよく分かる。最新刊も読まなきゃ。

  • 習近平氏は若いころ辛酸をなめ、いまは本気で反腐敗闘争をする、毛沢東以上のカリスマ的指導者、として描かれている。
    すごいひとらしい。

  • 習近平政権は、中国共産党の一党独裁を崩壊させないようにするために国内的には腐敗摘発に躍起となっており、また外交的には「エネルギー資源を確保すること」と「中華民族の偉大なる復興を掲げて民族の誇りを保つこと」の二つの点から行動している、とのこと。
    このように説明されると、隣国の国情、実にシンプルで分かりやすい。厄介な国であることには違いないのだけれど…。

  • 習近平の位置づけとその他6人について説明されている。日本寄りの立場。
    北朝鮮の拉致問題は北朝鮮と中国の関係が悪く、日本と中国の関係が悪い状態であることが必要。
    太平洋戦争で戦ったのは国民党政府であり、共産党政府ではない。それなのに共産党が日本軍国主義に勝ったかのような宣伝をしている。日本政府の謝罪も国民政府に行うものといつスタンス。

  •  本書は、題名のとおり中国の現指導者の習近平の経歴、チャイナセブンと筆者が呼ぶトップの面々の経歴や人となりの紹介、次期次々期トップ候補の紹介、習政権の目指す中国の政治の解説と分析が書かれている。
     中国トップの面々の紹介も興味深く、すぐ派閥争いで話をまとめる日本のマスコミ報道が如何にトンチンカンがよく分かる。しかし、本書の読みどころは後半から最終章にかけてである。筆者の想いや提言が展開される。
     筆者の中国分析は的確で信頼に足ることは今までの著述でも明らかである。中国の政治を正しく理解するためにもっともっと読まれるべきだと思う。

  • 「常に一定程度の距離を取りながら、友好関係を保つというのが、彼の政治哲学だ」(p96)。

    「習近平の課題はただひたすら、西側諸国的な「三権分立」をしない状況で、いかにして「共富」を実現させるか、の一点に絞ることができる」(p233)。

    ①利権集団排除②国有企業改革③国家新型城鎮化。

    「虎も蠅も同時に叩く」。

    「習近平にとって「外交」とは、中国共産党の一党支配を崩壊させないようにするために「エネルギー資源を確保すること」と「中華民族の偉大なる復興を掲げて民族の誇りを保つこと」である。(中略)外から見ると非常に挑発的に見えるが、戦争をしようとは思っていないのである。戦争などしたら中国共産党の一党支配が瞬時にして崩壊する」(p264)。

    「中国がいつまでも「抗日戦争の犠牲者」を言いつのり、日本が歴史の反省をしないと批判し続けるのは、(中略)あくまでもエネルギー資源を獲得し、国際社会における地位を高めるためだ」(p285)。

    「チャイナ・マネーが“民主”を買う」(p299)。

  • 習近平さんのことはよくわかった。
    名前を知ったのは、副主席になった時だったと思うけど、その時にマスコミが、次の国家主席と紹介していたのが意味がわからなかったのを覚えている。

    本書を読んで、その意味がわかった。


    アリババ集団の株主に、紅二代、新紅二代、新紅三代の名前があるというのが興味深かった。

    著者である遠藤誉さんのプロフィールが気になってしまった、。

  • 後半が少し駆け足気味なのがちょっと惜しいですが、習近平のやろうとしていることに関する分析は鋭いと思います。たぶん安倍以上に習近平の方が日中関係を何とかしたいと思っているのではないかと思いました。

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著者プロフィール

1941年中国吉林省長春市生まれ。1953年帰国。東京福祉大学国際交流センター長。筑波大学名誉教授。理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『チャイナ・セブン 〈紅い皇帝〉習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』(以上、朝日新聞出版)、『完全解読 「中国外交戦略」の狙い』(WAC)、『ネット大国中国――言論をめぐる攻防』(岩波新書)、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』(日経BP社)など多数。

「2015年 『香港バリケード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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