一生モノの超・自己啓発 京大・鎌田流 「想定外」を生きる

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313521

作品紹介・あらすじ

仕事、人生をすべて計画してコントロールできると考えるのは人間のおごりです。むしろ、仕事や人生の「揺れ」を認めて時には折れながらもうまくつきあっていった方がいい。あらゆるものが変動し不確かなこの時代を幸福に生きるための作法。

感想・レビュー・書評

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  • ゆるい計画主義=目標は持つが固執しない。想定外のことが起きることを前提に考える。=計画された偶発性=なんでも恐れずにやってみること。

    変えられるのは自分だけ=ない袖は振らない、ではなく無い袖は考えない。人のことは考えない。

    理想から引き算しない
    ポジティブにあきらめる=いい意味で開き直って、今持てるものを活かして新たに目標を持つ

    負の感情は利用しても、不幸そのものは武器にしない。
    夢は持とうとするものではなく、出会うもの。出会うためには行動する。

  •  火山学、地球科学を専門とする鎌田浩毅氏の本。
    従来の所謂ビジネス書に対して疑問を投げかけつつ、想定外のことが起きることを前提にした「ゆるい計画主義」や、未来を計画的にコントロールするのでなく、かといってなすがままに身を委ねるだけでもない、偶発的な出来事を生かしていく「計画された偶発性」を提唱しているのは、ビジネス書を多読し、自身が御嶽山の噴火を予想できなかったことなどの経験を基にしているだけに説得力はある。
     だからといって、ビジネス書自身を真っ向から否定しているのでもなく、火山学が意味のないことではないとも言っている。
     恐らく講義として話を聞いた方が面白そうな内容と思われた。

  • 巷にあふれるビジネス書やノウハウ本の、「これさえやれば!」に囚われ、がんじがらめになってかえって生きづらくなっているとして、柔軟に、しなやかに生きることが提案されている本。ノウハウ本というよりも、考え方、捉え方のヒントという感じでしょうか。この本に書いてあることすら、その通りにしなくてよい、なるほどこの通り実行せねばと思った瞬間に囚われてしまっていることになるからと。

    東日本大震災、御嶽山の噴火災害に科学の限界も意識した、科学は引き続き必要だれど絶対視せずにこの経験を次代で生かそうと提示される言葉にはとても説得力がありました。

    【なるほどと思ったポイント】

    ・偶発性をマイナス要因としてとらえるのではなく、可能性を広げてくれる一つのチャンスとしてとらえる「プランド・ハッブンスタンス」の考え方。

    ・偶発性を取り込むためは
    (1)計画を立てすぎないこと。無計画な時間を持ち、自分と向き合う。
    (2)何でも恐れずやってみること。なぜなら行動量と偶発的な出来事に遭遇する確率は比例するから。自分から外に出ると偶発的な出来事に出会う確率が上がる。もし出会わなくても、それは必要な無駄だったと考えれば良い。

    ・偶発に対して柔軟に対応するためには、あるべき姿から逆算し足りないものを探すのではなく、今手にしているものを使ってベストを尽くすこと。困難に出くわしても、乗り越える力は自分の中にある。
    自分にふりかかってきた悪いことも、本当はよいことである可能性がある。
    起きたことはすべていいこと、そうした視点で受け止める。

    ライフスタイルを、無駄を生むストック型からその時々あるものでなんとかやり抜くフロー型へ転換を。ものも、人間関係も、仕事も。余分なものを削ぎ落とす。準備してきたものに拘らずに思い切って捨て、アドリブで対応するほうが、予定調和で仕事をするよりクオリティが高い仕事ができる。

    ・固執せずに、しなやかに生きる。災害対策でもおなじ。100%を前提とした災害対策は、うまくいかなかった時にかえって被害を大きくするリスクがある。完璧を求めるのではなく、ある程度の被害が出ることを前提として、トータルとして被害を少なくする対策を考える方がよい。例えば指示を待たずに自分の判断で行動する「率先避難」。

  • 「ひたすらいまを生きる」
    目指してみよう。

  • 自己啓発
    人生

  • 学生時代からビジネス書を大量に読んできた著者だからこそ書けるビジネス書との付き合い方。

    「計画された偶発性」はなるほどと思います。

    面白かったです。

  • ビジネス書を読むことに疲れた人が読む本。私にはあまりささらなかった。

  • 自己啓発っていうことに振り回されてはいけないよといった内容の本。


    ざくっとした内容、気になったところをメモ

    ビジネス書は所詮ツールだから、今の自分に役立つところだけ使えばいい

    第三の生き方、想定外のことが起きることを前提とした「ゆるい計画主義」
    偶発性を可能性を広げるチャンスととらえる。
    計画主義でも、ヒッピーのようななすがままのコントロールを否定する生き方でもない。

    想定外を排除するのではなく一旦「受け入れる」

    高見を目指せば目指すほど、理想とはほど遠い自分をつきつけられる
    理想からの引き算で生きるのではなく今あるものを利用する。

    休む、逃げる技術も身につけるべし

    褒められたい人ー上下型(上下にすっと伸びているのが特徴、生き方にも筋が通っていて、一つのことをコツコツと続けていく)頭で考えることが得意、理屈に合わないと嫌とかなんとなくうまくいくと思ったらそれにしたがうのが懸命。それが身体の声。
    1種は言葉で、2種はイメージで思考を膨らませる。
    1種の人は肩幅が広く、胸板は薄め。2種か後頭部が絶壁で、顔のほほ骨が目立つ。

    自分が好き?好き嫌いでやるやらないを判断する人は左右型。感情が豊か。3種は外に向かい、社交家。4種は内向的で感情の豊かさが外からはみえにくい。

    得なのか損なのかでやる気が変わる人は前後型。前かがみの姿勢。得なら積極的。5種は行動しながら考える。じっとしていると疲れる。騒ぐことが好き。6種はみんなでいるより一人でいるのが好き。胸にロマンを秘めているタイプで、激しい変化が起きていても冷静に行動できる。

    誰に勝ちたい?勝った負けたが気になる人。ねじれ型。
    立っているときの重心もねじれて立っている。7種はがっしり型で攻撃的。8種は闘争心が強いものの心の中でひっそり燃やすタイプ

    貢献できているのか?愛憎の感受性が強い開閉型。
    9種は愛情が深い一方、それが裏切られると執念深い。10種はかんようなあいじょう。親分肌。

    スットクではなく、フローへ

    ルールも柔軟に

  • ありきたりの内容だと感じました。

  • 参考になりました。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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