ビジュアルワイド 平安大事典 図解でわかる「源氏物語」の世界

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313934

作品紹介・あらすじ

【歴史地理/日本歴史】豊かな国風文化を育んだ平安時代──建築物、服飾、生活道具、風俗、宗教など、そのすべてを640点におよぶ貴重な絵巻や挿絵、写真とともにわかりやすく解説。『週刊絵巻で楽しむ源氏物語』(全60巻)の好評連載を再構成した、ビジュアル大事典。

感想・レビュー・書評

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  • 都、建物、服飾、年中行事、交通、信仰、娯楽などなど、平安中期の貴族を中心とする生活の諸相を記述した事典。
    内容としては、昔、今は亡き至文堂の『平安時代の文学と生活』シリーズ三作に似ている…と思ったら、そのはずで、編者の倉田さんはそちらのシリーズにも関わっていた人だった。

    図版・写真が、多くはカラーで載っているので、見やすいし、見ていて楽しい。
    知らないこともたくさんあった。
    例えば、平安時代の「宿直」。
    早朝出勤し、十時から十一時には退勤というレギュラーの勤務を「直」、泊まりの勤務を「宿」というのが本来のことばの意味。
    しかし、当時の勤務のルールでは、午後から、あるいは夜からといった勤務は許されなかったらしく、「宿」の人は、必ず「直」から引き続いている(!)ことになり、「宿直」という言葉が生まれたとか。
    今のブラック企業も真っ青な過酷な勤務形態なのだが、どういう理屈だったのだろう?

    斎宮の卜占は亀の甲羅をあぶっていたというのも意外だった。

    貴族の暮らしが中心ではあるが、邸を建てる職人のこと、庶民の食生活や市の様子などもあって、面白い。
    道具の作り方や使われている技術についても解説してほしいところだ。

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プロフィール

1950年栃木県生まれ。明治大学大学院博士後期課程退学。大妻女子大学文学部教授。著書に『紫の上造型論』(新典社)、『「わが身をたどる表現」論』(武蔵野書院)、『狭衣の恋』(翰林書房)、『王朝摂関期の養女たち』(翰林書房)、『蜻蛉日記の養女迎え』(新典社)、編著に『王朝文学と建築・庭園 平安文学と隣接諸学1』(竹林舎)、『王朝人の婚姻と信仰』(森話社)などがある。

「2016年 『日本古典評釈・全注釈叢書 伊勢集全注釈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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