希望の資本論 ― 私たちは資本主義の限界にどう向き合うか

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313941

感想・レビュー・書評

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  • 資本論そのものの内容というよりも、資本論を読むことによって、資本主義社会の仕組みだったり、労働、賃金、資本家、利潤の行方など、我々の身近な社会の構造を相対的に眺めることができるようになると説く1冊。資本論の原本は読んだことはないけれど、学生時代から読んだいくつかの解説書によって、たしかに社会に対する視線の置き方について、いくつかの選択肢を考えることができるようになったような気はする。

  • 池上さんも佐藤さんもマルクス理論が、自身の思想であったり人生観の始まりだったのは驚きました。
    この対談型の要約でさえ、半分も理解できてないため、もう少し入門書を読んでみよう。いずれは原書を… 何年後かしら。

  • カールマルクスが書いた「資本論」の理論を佐藤優、池上彰両氏が経済や資本論について語った一冊。

    本書を読んで、おふたりの教養の深さに感嘆するとともに「資本論」が社会主義の考え方のもとになっているという考えを大きく改められるとともに「資本論」にあるマルクス経済学の賃金の三要素などの
    考えや社会主義と資本主義についても深く知ることができ、大変勉強になりました。
    日本の共産主義が二分化していることなどは本書で知ることができ、また昨今行動経済学ができましたが、まだまだ経済学にはモノとして捉える考えが強くあり、ヒューマニズムの回復というところは「資本論」のイメージと離れたところもあり、凄く印象に残りました。

    「資本論」を 視座を変えることによって、その物事の本質がわかるという生きていくうえで非常に重要となる知識が身につくとともにこれから生きて行くうえにおいても一段上の考えができるものであるとも考えさせられた一冊でした。

  • 資本の論理に絡めとらないために、資本論を学ぶべき、というとこが結構響いた。

  • 世界の本質をより深く考えたいと思ったのと、池上彰氏共著の本なのでわかりやすいであろうと考え、手に取った。途中難解すぎて頭に入ってこなかったが、日本でギリギリの生活をする人が増えたり、働き過ぎる人がいたり、今後日本はどうなるのだろうと考えた時に、資本論が本質を提示しているのだろうと思った。資本論を読んで脳味噌に汗をかくことで、現在世界で起きていること、例えばISの思想を読み解くことができるのはすごいなと思った。

  • 資本論に対する二人の対話形式の一冊


    内容が骨太で難読
    自分にはまだ到底理解しきれない

    再読により思考を高めるべし

  • 資本論を知の巨人2人が語る。永年にわたり取組まれてきた資本論関連の著書があるお二人だけに、その対談は躍動的で面白い。

  • 二人とも頭がいい!

  • 大学時代に一般理論と国富論及び資本論が
    宇沢弘文ゼミへの必須で資本論に挫折した。

    ピケティは、一過性のものと手を出せないが
    資本論にこれを機に挑戦する。

著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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