たった一度の人生を変える勉強をしよう

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 174
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313965

作品紹介・あらすじ

【社会科学/教育】暗記中心の「勉強」は、もはや役に立たない。かわりに何をどう学べばいいのか。「よのなか科」の生みの親である著者が、中高生とその親のために書き下ろした。正解のない時代に導くべきものを「納得解」と定義し、そこへの道筋も具体的に示す。

感想・レビュー・書評

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  • 教育はもっとビジネスから学ぶことある!というお話に見えますが、ビジネスはもっと教育という視点を持たなくちゃならない!と言っているようにも感じました。だって正解の無い世界にいち早く向き合っているのは学校より会社だから。人材輩出が無限に続く学校としてのリクルートという会社の存在感に圧倒されました。

  • パズルでなくレゴ
    藤原さんがテレビでもいってた
    1997年の山一証券破綻後から日本は
    成長社会から成熟社会に入った
    みんな一緒からそれぞれ1人の時代に変わった。

    テレビもそれぞれ多様化した時代に何を学び考えるか

    正解がない時代だからこそ
    自身で考える力やクリエイティブさが求められる。
    納得解という
    ☆3人寄れば文殊の知恵
    平凡人でも3人集まれば良い知恵が出る
    知恵の神さまが文殊
    1人で考えてもろくな答えがでないということ
    漫画家も編集者が隣にいる
    1人で考えていると煮詰まり、視野が狭くなり矛盾が生まれ、柔軟な思考ができにくくなったり身動きがとれなくなる
    → だから相談する人も選ぶ

    ☆会議とは、会って議論する実りある会議へ
    いつから報告会になったのか
    笑われそう、生意気、ええかっこしー、頭が弱いという感情が邪魔され言わない人が多い

    ☆朝礼も主体性
    長のやる気×1人のやる気の掛け算

    ☆観察→仮説→検証→証明

    ☆100円バーガー

  • 【要約】
    これからの成熟社会を生き抜くためには?
    20歳以下の高校生などを対象に書かれた本なので簡易な言葉で書かれてわかりやすい。

    【感想】
    ・5つの力に分けて書かれているためわかりやすい。
    ・成熟社会における情報収集力は高めていかないといけない。

    【メモ】
    戦後〜高度経済成長の教育の3つのキーワード
    「ちゃんとしなさい」
    「早くしなさい」
    「良い子にしなさい」

    「成長社会」
    -正解があった
    -家族で大晦日は紅白など社会的な正解
    -ものが欲しいがモチベーションに

    「成熟社会」
    -ものが満たされて次に欲しくなるのが、心の豊かさ


    成熟社会では情報処理能力ではなく「情報編集力」が求められる

    情報編集力を身につけるために
    ・シュミレーション力
    ・コミュニケーション力
    ・ロジカルシンキング力
    ・ロールプレイング力
    ・プレゼンテーション力

    ■シュミレーション力
    シュミレーション力
    -風が吹けば桶屋が儲かる
    -風が吹けば◯◯をどれだけ考えられるか?
    -正解のない時代で仮説を組み立てる能力

    「ハンバーガー店を作ろう」
    -儲かるお店とは?
    -人口は?昼間人口は?
    -必要な情報を集めて仮説を立てていく
    -ハンバーガ屋さんに来るお客さんは?2万人が毎日店の前を通ったとして
    -全年齢おじいちゃんから子供までいた時にその人たちがある特定の行動をする確率は1〜2%

    ■コミュニケーション力
    自分1人では何もできない
    -三人寄れば文殊の知恵
    -周りから第三者に指摘してもらうことはクリティカルシンキングにも繋がる

    ブレスト
    -正解を探さない
    -他の人の発言を否定しない
    ※意図的に否定するのがディベート

    ■ロジカルシンキング力
    クリティカルシンキング
    -鵜呑みにするのと信じることは違う
    -鵜呑みにしない能力がクリティカルシンキング
    -観察→仮説→「検証」
    -クリティカルシンキングのベースになるのがロジカルシンキング

    ロジカルシンキング
    -論理的、対義語は直感的


    クリティカルシンキング
    -違和感があるところで必ず違和感の正体を掘り下げる

    「子供部屋は本当に必要か?」
    -プライバシーが必要。
    -勉強に集中したい。
    本当に?
    -プライバシーが必要ならお父さんにも弟にもお母さんにもみんなに個室が必要
    -勉強部屋があったら本当に集中できるの?
    -1部屋に5万円くらいかかるとしてそれに見合うだけのものを返せるの?

    ■ロールプレイング力
    お客さんの役割を演じることでお客さんの気持ちがわかるなど

    ロールケーキ
    -800人の避難施設に700個のロールケーキ
    -公平性を保つために実際の現場では受け取りの拒否という決断がなされた。
    こんな事なかれ主義にならないために
    -まずはロールケーキを食べたい人が何人いるかを確認すること
    -もっと想像をすると、700人が避難生活で気が滅入ってる状況。運動会などを実施して、景品にロールケーキを渡すというようなことをしても良い。

    ■プレゼンテーション力
    自分の納得解を他の人にも納得してもらう。
    -他者からの信任を取り付けること
    -営業も政治家も面接もプレゼン
    -プレゼンはここまでの4つの総力戦
    -それに加えてストーリーが必要
    -最初の挨拶で掴みが必要

  • 勉強ってなんだろう?
    ふとそんな疑問が湧いたとき、この本に出会いました。

    私が学生の頃していた「勉強」と、社会人として今この歳でする「勉強」。違いはその立場にあるのかと思っていたけど、どうやら違ったようです。

    高度成長時代には、共通の正解があり、その正解を導くために必要な知識を身につける勉強をしていた。

    ところが成熟社会で大切なのは、共通の正解ではなく、「一人ひとり」の納得解。
    知識を元に考え、納得解を探し出す力、それを他者と共有する力を身につけるための勉強が必要になったということ。

    つまり、学校の勉強、仕事の勉強の差ではなく、社会が◯×のない問題に答えを出す時代に変わったということです。

    正解の数が増えたということは、他の人が出した自分とは違う答えを、自分がどう受け止めるのか試される時代でもあるのでしょう。

    成熟社会において、一番大切な科目は、「人間力」かもしれません。

    学校や本だけでは身につけられない「勉強」もしよう。という気持ちになりました。

    藤原和宏さん ありがとうござしました

  • 著者の『10年後、君に仕事はあるのか?』の流れで読んだ。
    情報編集力に関わる5つの力(シミュレーション能力、コミュニケーション能力、ロジカルシンキング能力、ロールプレイング能力、プレゼンテーション能力)を身に着け、鍛えるための5時限の「よのなか科」の授業といったところ。
    中高生向けの授業形式の語り口なので平易だが、なぜその能力が必要なのか、どのように身につけることができるのかのポイントはきちんと語られている。
    唯一の正解があるわけではない中で、納得解を得るための観察、仮説、立案、検証。そのツールとしてのブレスト、ディベート、クリティカル・シンキングなどのロジカル・シンキング、ロープレ、複眼思考。さらには自分なりの納得解を共有するためのプレゼン。
    もちろん基礎的学力(勉強)=情報処理力もおろそかにしていいとは書いていないが、処理:編集=7:3にという感覚は伝わってこなかった。(ほぼ10:0の現状を踏まえればそれでもOKとは思う。)
    18-4

  • 【0時限目】もう勉強だけでは役に立たない
    ・失われた20年で本当に失われたのは、皆が共有していた「正解」
    ・「モノ」の豊かさを求めるのが成長社会。「心」の豊かさを求めるのが「成熟社会」
    ・成熟社会になった今、みんなの価値観、生き方、働き方、趣味嗜好はバラバラになり、とても1つの正解ではくくりきれなくなった。
    ・成熟社会で必要なのは、「情報編集力」。手持ちのブロック(情報)を組み合わせて、新しい答えを生み出していく力、誰かが作った「正解」にたどり着くためのー「情報処理力」ではなく、手を使い、足を使い、頭を使い、技術・知識・経験を全て組み合わせて、自分だけの答えを「編集」していく力。
    ・そこで大事にすべき人間関係は「ナナメの関係」。つまり、人生の先輩。
    ・「正解」の代わりにあるのは、「納得解」
    ・ここで必要なのは
     −シュミレーション能力
     −コミュニケーション能力
     −ロジカルシンキング能力
     −ロールプレイング能力
     −プレゼンテーション能力

    【1時限目】手と足を使って考えよう 〜シュミレーション能力を身につける〜
    ・我々は、知らないことについては考えられない。よって、何かを考えるためには、必ず「知る」というステップが必要で、「知る」ためには「調べる」という作業が必要。つまり、観察。
    ・調べるときに重要なのは、周りにのみんなが見落とすかもしれない情報を、以下に沢山集められるか。その時のポイントは、心の中にもう一つの目を持つこと。常識を敢えて疑ってみる。つまり、「複眼思考」
    ・この時点で見つけ出せるのは、あくまでも「仮説」にすぎない。
    ・まずは「観察」によって、世の中から考えるための材料を集める。そのために、物事を多角的に見る「複眼思考」を持つ。そして、集まった材料から自分だけの仮説を導き出す。

    【2時限目】みんなの力を借りてみよう 〜コミュニケーション能力を身につける
    ・コミュニケーション能力とは、「他人の力を借りる能力」
    ・自分の仮説がどれくらい正しいものなのか、いろんな人の意見を聞きながら考え直し、修正する。周りの意見を取り入れることで、「仮説」をより強固なものへ鍛えていく。
    ・ブレストによる「拡散」と、ディベートによる「強制的な他視点」は、コミュニケーション能力を鍛える良い方法。

    【3時限目】自分の答えを疑おう 〜ロジカルシンキング能力を身につける〜

    世の中に溢れる情報を鵜呑みにすること無く、一旦自分の頭で考える。あるいは、自分の出した答えが本当に正しいか、もう一度客観的に、論理的に考える。つまり「検証」
    ・自分が出した「仮説」に、どれだけの客観的な根拠があるのか。自分の「論」が、ちゃんと「理」にかなっているのか。
    ・根拠の乏しい仮説は、みんなにとっての納得解にならない。
    ・クリティカル・シンキングの目的は、いったん自分の頭で考えることであり、より正しい答えに近づくこと。
    ・ポイントは、みんなが常識としてスルーしている「大前提」から疑ってみること。本質的な「そもそも論」を投げかけること。
    ・例えば、「ハード」を作れば「ソフト」もついてくる、という発送はおかしいと思うべき。

    【4時限目】違う角度で眺めてみよう 〜ロールプレイング能力を磨く〜
    ・本当に自分が「当事者」になったらどう振る舞うのか、かなり具体的なところまで考えて欲しい。なぜなら、その人の立場に立つことで、初めて見えてくる景色があるから。
    ・「予測」や「推測」でしかなかった他社の気持ちが、自分のものとして「実感」できるようになる。他人事だったものが自分ごとになる。
    ・複眼思考の手段。一つ目は、沢山の情報を集めて、様々な可能性を理論的に比較検討する「シュミレーション」。もう一つは、自分以外の誰かを演じることで、直感的に理解する「ロールプレイ」。
    頭で理解するシミュレーションと、心で実感するロールプレイ。
    ・辛い時に、その自分を客観的に見るもう一人の自分がいると、思い詰めること無くいい意味での逃げ場ができる、という側面もある。
    ・成熟社会の出発点は「それぞれ一人ひとり」。だから、その場にいる人、場の分一、底に至るまでの流れ、いろんなものに目を向けて、数学的な「正解」とは違った、みんなの心が喜ぶ「納得解」を探していこう。

    【5時限目】答えをみんなと共有しよう 〜プレゼンテーション能力を身につける〜

    ・自分だけの「納得解」を、「みんなにとっての納得解」にすること。つまり、答えを共有し、みんなに受けれいてもらうこと。つまり「証明」
    ・プレゼンに欠かせない要素は「ストーリー」。「起承転結」や、「理由は3つ」の列挙スタイルなどがストーリーの型の例。
    ・人に相談すること、人に教えること、人にわかってもらう努力をすることなど、人との協力に寄って仕事は動いていくし、社会人としても成長する。
    ・1人で考えているうちは「夢」だったことも、仲間と共有すれば「目標」に変わる。プレゼンは「他人を味方につける力」
    ・プレゼンの注意手は、「つかみ」と、「相手に通じる言葉」

    【まとめ】
    目の前の現実に目をつぶって「どこかに自分ぴったりな職場がある」と考えるのは正解主義の発想。成熟主義社会にひつようなのは、レゴ型の「修正主義」。欠けている部分があっても、他のブロックを代用して理想に近づけていけばいい。
    ・人の幸せに「正解」は無いが、「納得解」はある。自分だけの「納得解」を見つけることが大事。

  • ・モノの豊かさを求めるのが成長社会、心の豊かさを求めるのが成熟社会。成熟社会になると、皆の価値観、生き方、働き方、趣味嗜好がバラバラに枝分かれして、とてもひとつの正解ではくくりきれなくなった。世の中のルールが変わった。ここで問題になるのはルールが変わればプレーヤーも変わる。基礎体力としての勉強が大切なのは、いまも昔も変わらない。勘違いしないでほしいのは勉強しなくていいよとはいっているわけではなく、いままでの勉強だけじゃ足りないよということ。従来型の勉強は、あくまで正解ありきでつくられた成長社会に必要な力を身につけるプログラム。これからの成熟社会では、正解ありきの勉強に加えて、正解がない時代を生き抜くための、あたらしい力を身につけなくてはいけない。

  • amazonでは評価が高い本である。東京都の民間校長として活躍した方である。
    本は、中高校生向けに授業形式の文体で書かれているため、読みやすいことは間違いない。場面展開などもよく練られているため、すっきりと言葉が入ってくる。
    しかし、しかし、、、
    なぜか面白くない。もちろん中高校生向けであるため、小難しい言い回しや用語は使われていないことが原因かもしれない。しかし、それだけではなく、内容が盛りだくさんであるため、文字数からしても一つの内容が薄すぎる。本の帯には「親・教師・ビジネスマンも必読」とある。さすがにビジネスマンが読んで感心はしないと思われる。また、中学生と高校生ではやはり受け止め方も違うであろう。むしろ小学校高学年から中学生向けでしょう。

  • 20160620 受験勉強のhow to本だと思い手にとってみたが全然違った。仕事の進め方のhowto本だった。真新しいことはなかったのでイマイチでした。

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著者プロフィール

教育改革実践家、奈良市立一条高校校長


「2018年 『45歳の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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