ペコロスの母の贈り物

著者 : 岡野雄一
  • 朝日新聞出版 (2016年1月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023314757

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】認知症の母との日々をつづり大きな共感をよんだ『ペコロスの母の玉手箱』の続編。母を亡くし、より色濃くよみがえる母の姿。少年期の思い出では、昭和の生活が新たな郷愁をさそう。「週刊朝日」の連載に書き下ろしを加えた待望の新刊。

ペコロスの母の贈り物の感想・レビュー・書評

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  • 認知症になった親をこれほどあたたかく見つめることが出来るだろうか?時に寂しく、時におかしく。このおかしさの部分が介護者の救いになっている。絵がとてもかわいいので一気に読める。何回も繰り返し読んで大切にしたい本。

  •  みつえさん亡き後の話を中心としたペコロス最新刊。
     生と死、時間と空間を自由に行き来する内容は今まで通り。
     初めてこのシリーズを読んだ時に比べて、多少は感動が薄れたりもした。
     ただ初めてこのシリーズを読んだ時に比べて、僕自身を取り巻く環境も大きく変わった。
     父は認知症を発病し、歳老いた母がなんとか介護を続けている。
     父との折り合いが悪くなった僕は(父は僕を見ると訳も判らず殴りかかってくる)父に会わないようにしながら、母を支えている。
     日増しに年老いていく母を見つめる僕と、本書におけるみつえさんを見つめる雄一さんがなんとなく重なる瞬間もあったりする。
     いつの日か、本書にあるように生と死、時間と空間、そして様々なわだかまりを飛び越えて一つになれる日を迎えられるように、それこそ「生きとかんば!」と思う。

  • ほのぼのとした漫画の中に考えさせられることがある。

  • やはり生きてる今出来る孝行をして行かないとダメですね

  • 父のさとるさんがいなくなって、そして母のみつえさんがいなくなって、それでもこれだけ物語ができる。人はいるときもエピソードがあるけど、いなくなってからもいろんな話がふくらませられるのだな。というかそれがまさに漫画なのでしょうけどね。

    また描きたくなってきた。そしてまた弾きたく…練習しなきゃ。

  • 2016年1月刊。両親との思い出を綴るコミックエッセイ。
    3巻目は認知症で施設に入居していた母ちゃん(みつえさん)を看取った後の話が中心。
    過去と現代の世界を自由に行ったり来たりしたり。故人がふわふわと浮いて姿をあらわしたり。
    このマンガはこの人にしか描けないだろうな…と唸らされる。
    納骨のシーンで、骨壷と人物を投影させる描写 (p.41) が印象的。

  • クスッと笑えるような場面でも、ウルウルしてしまうのは、自分の現状と重ねてしまうからでしょうか。「ハゲ散らかす」等の方言?もなつかしい響き。

  • もうペコロスシリーズは出ないのかな、と思っていたので見つけてすぐ手に取りました。
    今回はいつもより(?)シモの話が多かった気がします。でもそれがまた良くも哀しくも時代を映し出しているというか、心に迫るというか、人の生きるということは性を抜きにしては語れないのなという風にも思わされます。

    今回の漫画を読んで、何だかわからなかった両親のやり取りが「あれはそういうことだったのか!」とわかったこともありました。
    自分の両親も鬼籍に入り結構経ちましたが、二人も大変な人生を生き抜いたのだな、とサトルさんとミツエさんの人生に重ね合わせて読みました。

    どんなに苦しい場面でも哀しい場面でもペコロスさんの表現中にユーモアを忘れない精神を感じます。「生きとかんば!」をまさに体現されていますね。これからも応援しています。

  • 親が生きているうちに親孝行しようと思った。
    死んでも身近に感じられる。そんな関係であり続けたい。

  • 生きとかんば。

    もう、読みながら号泣。どの部分で泣いたとかじゃなくて、全体に漂う雰囲気にただただ涙が溢れてくる。
    昨年、先に元気だった祖母が、あとを追うようにして長年闘病していた祖父が亡くなったこと思い出した。お墓の中でこんなふうに再会を楽しんでいるのかなぁと思うとほほえみながらまた泣けて…。
    ゆーいちさんがあとがきでも書いていたけど、こうやって漫画のネタにすることで、辛い思い出もいい思い出に置き換えていけるところはあるだろうな。
    うちにも認知症の祖母がいますが、大変な中でもこんなふうに微笑ましい日常の断片を見つけていきたいなぁ。

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