ニトリ 成功の5原則

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023315327

感想・レビュー・書評

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  • 似鳥社長からの直々の学び
    たくさん勉強させて頂きました。

    実践していきます。

  • 『#ニトリ 成功の5原則』

    ほぼ日書評 Day630

    恥ずかしながら、この歳にして(この歳になったから…かもしれないが)初めて"ビジョン"という言葉が腑に落ちた。

    タイトルにもある「ニトリ5原則」の、トップふたつは「ロマン」と「ビジョン」。
    ロマンは情、ビジョンは数字。
    繰り返す、ビジョンは"数字"なのだ。
    ただし、対前年比◯%増というような目先の数字ではない。最低でも20年先の目標。ニトリは30年ビジョンを2度定めているが、最初のものはまだ北海道内に数店舗を構えるにすぎない、小規模な家具屋時代に100店舗、売上1000億円という、一見荒唐無稽とも思えるもの。

    著者をはじめ、多くの小売業経営者が師と仰ぐ渥美俊一氏のチェーンストア理論をまさにそのまま実践するものなのだが、単に壮大な目標を立てるだけでなく、これを10年毎に分け、5年、1年、さらに週単位にまで落とし込む。努力すればクリアできる目の前の目標に置き換えることで「なんとか達成しよう」という意欲が湧くのだと。
    そして、口に出すだけでなく、張り紙等で常に目に入るようにする。改訂後のビジョンである3000店達成のために、今は車のナンバーも「品川3000」にしているとか。
    さらに、「役員全員に反対されたことは、絶対にやるべき」という鉄則がビジョン達成には欠かせないというから凄まじい。

    成功の5原則
    1.ロマン(志)
    2.ビジョン
    3.意欲
    4.執念
    5.好奇心

    ロマンは世の中の役に立つというレベルの思い、大志。
    ビジョンは、既に見た。
    意欲は、できそうも無いことに挑戦すること。目に見える目標に落とし込むことで、挑戦の意欲が喚起される。
    執念は、失敗をしてもあきらめない気持ち。遠大なビジョンと、それを叶えたいというロマンをもとに、「何か方法があるはず」と追求し続けられる。
    好奇心とは(これまで通りのことをしていてはとても達成できない高い目標を内包するビジョンを実現するための)発見や発明を実現する力。新しいものを取り入れるためには、古いものを捨てることも不可欠。まさにDay629の"アンラーン"だ。

    ちなみに、著者が念願叶って入会を果たした当時(1969年)でペガサスクラブの会員は1000社を超えていたが、日本の小売業の総売上が110〜120兆円ほどだった内、同クラブ会員企業だけで、その半分を稼ぎ出していたという。
    日本のみならず海外を見てもそんな組織は皆無というから、渥美氏の慧眼には恐れ入るしかない。

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  • ベンチャースピリッツを常に持つ
    何事にも好奇心を持ち、疑問を持ち、探求する情熱を持ち、諦めないで最後までやり遂げる執念が必要だ。ニトリの経営コンセプトは正に良いどこ取りであり、理想だ。だが、人は全てそうなるとは限らないところが人間社会・組織の難しいところであり、面白いところなのだ、と経験から感じる。私のように20年以上の経営経験をすると特に「人事」での問題は別格で「正しいやり方」などない、と言うより様々で、如何に人を管理し、動かし活かせるかは永遠の課題だ。

  • 1.この本を選んだ目的 
    ニトリはよく行きますし、何度も買い物をしたことがあります。そんなニトリを成長させた社長の本ということで手にしました。

     
    2.あらすじ
    似鳥さんがニトリを成功に導いた取り組みや考え方を綴っています。
    成功の5原則を中心として、いろいろな話がでてきます。

    ・成功の5原則
    ①ロマン(志)
    ②ビジョン(中長期計画)
    ③意欲
    ④執念
    ⑤好奇心

    ①ロマン
    ロマンを抱くとは、人のため、世のために、人生をかけて貢献したいという気持ちを持つこと。ロマンとは大志と言い換えてもいい。

    ②ビジョン
    ビジョンとは20年以上先に達成すべき長期の目標です。目標とする数字とそれを達成するまでの期限を入れた、具体的な数多目標を言う。しかもそれは、達成不可能とも思えるほど大きな数字でなければなりません。

    ③意欲
    意欲とは、できそうもないきとに挑戦すること。
    リスクを取って挑戦しなければ、ビジョンは実現できない。

    ④執念
    執念とは、目標を達成するまで諦めないこと。

    ⑤好奇心
    好奇心とは、常に新しいものを発見しようとすること。
    ビジョンで掲げた数字は、これまで通りのことをしていてはとても達成できない。あるゆる情報を採り入れ、新しいアイデアを生み出し続けないといけない。
    新しいものを採り入れるとは、古いものを捨てること。それによって仕事もあなた自身も、どんどん変化していいく。


    3.感想
    ニトリはよく行くけど、社長の名前だとは知りませんでした。 
    やはり、物事の考え方、捉え方が成功する人は似ているなぁと、感じました。

    この本の中で一番好きなのは、「社員同士も、上司と部下も、社長と社員も、気持ちの上で常に平等、対等でないといけません。」という考え。こんな社長なら素晴らしい。
    私も同じ考えで、誰に対しても、さん付けで呼ぶようにしていますが、同じようにしている人は少数派です。多くの会社で、年下は君付けで呼ぶのを見かけますが、これはとてもカッコ悪く感じます。さらに、年下の人が自分より偉くなったら、さん付けに変わるのも経験してますが、やっぱり、ものすごくダサい。上司がその呼び方だと、部下は自ずと同じようになっていく。
    なんでわざわざ年齢を意識して、「君」か、「さん」かを考えて呼んでいるんだろうと、笑ってしまう。


    4.今後、活かしていきたいこと 
    私は多くの夢を持っていますが、基本的な達成可能なものを目標にしています。
    今後は、それだけではなく、本当に成し遂げたいことを考え、叶いそうにないものでも目標に取り組み、叶えていく取り組みをしたいと思います。早速、目標設定を訂正しました。
    また、自分のためにではなく、人のためになることをベースとして考え、取り組んでいきたい。

  • 「ロマン」、「ビジョン」の重要性をこれでもかと読者である私たちににつきつけてきます。著者の想いと熱量が本からあふれんばかりでした。

    ここまで熱く語れる人だから、ニトリがここまで大きくなれたのかと納得できる内容でした。

  • 評価方式で真ん中を作らないのは参考になった

  • 人の生き方に優劣をつけるとするならば、それはロマンの有無によってのみ可能であるのではないか。少し哲学的になるかもしれないが、現代に生きる多くの人は将来に対しロマンを持たず来る老後のために貯金したり、備えながら生活している。しかし、その様な生活に意味があるのかと疑問を感じた。ただ生きるだけならば、その人の一生にどれほどの価値が生まれるのか。たとえ短くとも、社会にインパクトを与えんがために生き抜いた人の一生の方が、潔くかつ尊いのではないかと思う。
    著者がいう様に人の人生はその人が思い描いた以上にはならない。目の前の小銭を稼ぐこと、すなわち木のみを見ることしかできない人間が多い世において、森果ては森林を作る人間になる覚悟を決めようかと思わさせてくれる本であった

  • 著者の謙虚と数字に対しての強い拘りが垣間見えた。
    デザインは少し古さを感じでしまうのが残念。

  • 鈍くても遅くても、とにかく前へ進め

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著者プロフィール

ニトリ創業者。株式会社ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEO。1944年、樺太生まれ。66年、北海学園大学経済学部卒業。67年、似鳥家具店を札幌で創業。
72年、米国視察ツアーに参加。同年、似鳥家具卸センター株式会社を設立。78年、社名を株式会社ニトリ家具に変更。86年、社名を株式会社ニトリに変更。2010年、持株会社へ移行。
17年、500店舗を達成。20年2月期で33期連続の増収増益を達成する。
著書に『運は創るもの』(日本経済新聞出版)、『ニトリ 成功の5原則』(朝日新聞出版)、『リーダーが育つ55の智慧』(KADOKAWA)などがある。

「2020年 『ニトリの働き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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